原題:2H

東京発・ニュージャパンシネマ

1999年第49回ベルリン国際映画祭最優秀アジア映画賞(ネットパック賞) 1999年ペテルブルク国際映画祭招待作品 1999年釜山国際映画祭招待作品 1999年山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナルコンペ出品 1999年東京国際映画祭招待作品 2000年24回香港国際映画祭国際批評家連盟賞 2000年ブラジリア国際映画祭招待作品 2000年台湾国際ドキュメンタリー映画祭コンペ

1999年/日本映画/モノクロ・カラー/35ミリ/120分/スタンダード 配給:龍影

2010年06月25日よりDVDリリース 2000年11月25日よりシアター・イメージフォーラムにてモーニング&レイトロードショー!

公開初日 2000/11/25

配給会社名 0588

解説

この作品は、実在の人物のドキュメンタリーとフィクションを ミックスして構成された映画である。
主人公の馬晋三氏は、1902年中国雲南省生まれ。1920年、日本陸軍士官学 校留学。最優秀卒 業生として、天皇から銀杯を授与される。
1924年、中国帰国後に孫文の参 謀、国民党工兵総司令官、国民党政府交通省代理大臣を歴任。日中戦争中、戦功により同盟国のアメリカから最高の勲章を授与される。
1952年、共産党政府と国民党政府の狭間で揺れ、日本に移住。この映画は91年から構想を暖めてきたものである。馬氏は、撮影中の1998年2月に死去。女性主人公の熊文韻氏は、馬老人の10数年間の友人であり、いま日本で活躍している画家である。映画において、画家が不妊ため子供が欲しがるというストーリーがフィクションである。この映画は、登場人物についての説明的な表現方法を極力排除している。”生と死”の人間ドラマは、現実と虚構、ドキュメンタリーと劇映画の壁を越えて進んでゆく。

ストーリー

いつかこの世を去っていく。ある95歳の一人暮らしの老将軍は、自分がやがて部屋の片隅で、人知れず死んでいくことを予感する。老人の”孤独な死”を心配して、友人の女性画家は知人に老人の介護を頼む。しかし、老人が求めるのは”人情”であるのだ。老人は介護者に不満を押さえられない。やがて画家とも衝突し始まる。生と死を境に、異邦人として孤独な二人の友情、繰り返される軋轢、不和と和解。そして、老人は一人で死に向かっていく。画家は子供が欲しい……舞台はTokyo、時は世紀末。

スタッフ

プロデューサー:張怡
撮影・録音・編集:李纓
撮影協力:川村 篤
録音協力:飯塚貞三、内海浩義
編集オペレーター:林 大介、水上智仁
音響効果:伊藤泰久、丸山孝之
音楽:ジュン・海山・ネプチューン
"大和の曙"
ミキサー:三上信一
デジタル技術統括:三上信一、山口直哉
タイミング:水上智仁(TSP)、広瀬亮一(イマジカ)
キネレコ:イマジカ
プロダクション協力:TSP、イマジカ
監督:李纓
製作:龍影、DRAGON FILMS INC.
英語字幕:ゴードン・フィツジェラルド
日本語字幕:秋山珠子

キャスト

馬晋三
熊文韵
張奇開
李燕
 

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