原題:13TH WARRIOR

総製作費130億円!スペクタクル・アクション大作 選ばれし者、いざ死に逝かん—— 恐るべき謎の魔物に立ち向かう、13人の戦士の運命。

1999年/アメリカ映画/102min/6巻、2,795m/カラー/スコープサイズ ドルビーSR・ドルビー・デジタル/字幕翻訳:風間綾平 ギャガ・ヒューマックス共同配給

2001年1月25日DVD発売 2000年8月4日よりビデオレンタル開始 2000年2月19日より、全国東宝洋画系劇場ロードショー!

公開初日 2000/02/19

配給会社名 0025

解説


紀元10世紀の北の地の果てを舞台に、実に製作費130億円を投じたスペクタクル・アクション超大作が誕生した。
主演に男の色気を持ち、女性の心をがっちりと掴み世界的なアクションスターの仲間入りを果たした、『マスク・オブ・ゾロ』のアントニオ・バンデラス。監督に、アクションにサスペンスの緊迫感を盛り込んでパワフルな演出力を見せる第1級のエンターテイナー、『ダイ・ハード』のジョン・マクティアナン。原作にベストセラー作家であるばかりではなく、映画界にあってもメガヒットを生み出し続ける、『ジュラシック・パーク』の小説家マイケル・クライトン。このハリウッド最強のスタッフ&キャストががっちりと手を組んで贈る、新たな血沸き、肉踊るスペクタクル・アクション超大作である。
『13ウォーリアーズ』は中世ヨーロッパの辺境の地を舞台に、男たちの剣が大画面に入り乱れる白兵戦、男の誇りと死を賭けて戦い抜くという美意識が、まるで全身全霊を注ぎ込んだ格闘技や、アメリカンフットボールの肉弾戦を観るようなダイナミズムと共に描かれている。
戦うことの充実感と、最後の最後まであきらめぬ崇高とも言える13人の男たちの生き様が迫り、観る者の血を熱くさせずにはおかない、一級の娯楽アクション大作だ。
物語は、故郷アラブの地を追われた一人の詩人イブン・ファハラン(アントニオ・バンデラス)が言語も文化、風習も違う北方ノルマン人の地で、田井氏として訪れたところから始まる。旅の途中、蛮族から救われたことをきっかけに、この地方の王の後継者の一人ブルヴァイ(ウラジミール・クリッヒ)と近づきになる。
その彼らの元に、ブルズガル王の使者が、自国が伝説の魔物によって滅亡の危機に瀕していると知らせに来た。昔からの友国ブルズガル王の命とあって、彼らはいきり立つ。その時、老巫女が現れ、13人の戦士が国を救うと予言した。次々と名乗りをあげる勇猛な戦士たち。しかし、最後の13人目は異国の民でなければならないと占いに出た。そしてイヴンは選ばれた。ブルズガル国への過酷な旅もものともしない12人の猛者たちの中にあって、イヴンは次第に彼らの心を得るように成長していく。遂に猛者一行は、ブルズガルに到着した。そこは国とは名ばかり、無防備な村落であった。彼らは、これからの戦いの困難さを予想するのだった。霧の中から現れた伝説の魔物とは?一体どのように戦えばいいのか?彼らの先にはかって経験したこともない“4つの地獄”の戦いが待ち受けているとは誰も想像できなかった。それはやがて時を請え、人々に語り伝えられていく猛者たちの伝説となるのだった。

このような時代物の映画を製作する場合は、ロケ地選びも困難であり、そのロケ地に造る建造物や衣装、スタッフ、キャストの移動、天気に左右される撮影など、膨大な手間と製作費がかかることは覚悟しなければならない。都会でのロケやSFXを使用して製作することから比べるとあまりにもリスクが高すぎるのだ。ロケそのものが冒険と言っても過言ではない。そのほんの一端を紹介すると——。
ロケ地選びは2年間を費やし、カナダのブリティッシュコロンビアに決まった。
建造物を立てるため道路を造り、資材や撮影隊はヘリコプターで搬送、王の居住地だけでも56万枚の板、200名の大工が13週間かかり、映画に登場する3艘の船は、新たに建造された物だ。その他敵陣の住居となった峡谷と滝壷には、吊り橋が架けられ、村落も作られた。

主演のアハメッド・イブン・ファハランには、1992年『マンボキングス』のデビューで一躍注目され、『デスペラード』『暗殺者』『マスク・オブ・ゾロ』などアクションスターとしても地歩を固めているアントニオ・バンデラス。ワイリュー女王には、イーストウッドの最新作『トゥルー・クライム』で彼の妻役を演じたダイアン・ヴェノーラがあたり、戦士たちは北欧の有名俳優たちが出演し、国際色豊かな陣容となった。身が軽く陽気なハージャ役にはデニス・ストーイ(『カミラと泥棒』)、戦士の指導的立場ブルヴァイには、ウラジミール・クリッヒ(『クラッシュ』『レッド・スコルピオン』)など、他にもアメリカ映画に多数出演している役者たちがあたった。そして忘れてならない役者として、主人公イブンの師であり従者として出演しているメルチシデク役のオマー・シャリフ。
彼は、『アラビアのロレンス』で強烈な印象を残し、現在も自国のエジプト映画のみならず、アメリカ映画にも出演し活躍し続けている。

監督は、プロデューサーにも名を連ね、脚本も担当するヒット・メーカー、ジョン・マクティアナン(『プレデター』『ダイ・ハード』『レッド・オクトーバーを追え』『トーマス・クラウン・アフェアー』)。原作は、マイケル・クライトン(『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド』『ツイスター』など)のベストセラー『北人伝説』である。

ストーリー


アラブの詩人として恵まれた生活をしていたアハメッド・イブン・ファハラン(アントニオ・バンデラス)は、夫ある身の女性を恋したため、国を追われた。
彼は、国に戻ることも許されない辺境の地の大使として従者メルチシデク(オマー・シャリフ)と共に旅を続けていた。途中、タタール人の盗賊に遭遇したが、北方の民によって難を逃れた。彼らの大使となる機会と知ったイブンはその王の後継者の一人として目されているブルヴァイ(ウラジミール・クリッヒ)を訪ねた。そんな中、ブルズガル王の使いの少年が、自国の急を告げに現れた。霧の中から現れると言う伝説の魔物に国が蹂躪されているという。巫女が占った結果、13人の戦士たちが国を救うという。次々と名乗りをあげていくノルマンの戦士たち。しかし、最後の13人目の戦士は、異国人でなければならないと出た。イヴンは拒否する間もなく選ばれた。
彼ら13人の戦士たちは、荒涼とした大地を、雷鳴轟く荒波を越えて、救うべき祖国の地を目指した。言葉も文化も家族も違うアラブの詩人にとって一人、ノルマン人のなかにあって、戦士として認められるのは容易ではなかった。死地に赴くオーディンの神を信じる彼らは粗野だが、気高く、勇猛であった。13人の戦士たちはブルズガル王の領地に着いた。そこは国とは名ばかりの無防備な村落であった。彼らが最初にそこで目撃したものは、村に遠くない森の小屋での惨劇の現場であった。食いちぎられたような死体。何が彼らを襲ったのか。ブルズガルから更に北の国、今は滅ぼされたエストヴィクでただ一人の生き残った男の口から、恐ろしい伝説の悪魔“ヴェンドル”が語られた。
そして13人の戦士たちによる、地獄の戦いの火蓋が気って落とされた。

FIRST WAR=接触
夜が近づくと共に村に霧が迫ってきた。防備のための時は既になかった。彼らは王の広間で、円陣を作って、見えない敵を待った。突然“それ”は彼らを襲った。
実態も判らない暗闇での接近戦。どれくらいの数の敵と戦ったのか。確かに殺したはず。しかし、敵の死体は一体も無かった。獣だったのか。この戦いで2人の戦士が死んだ。

次の日から守りを固めるための砦造りが始まった。そんな中、ブルズガル王の王子の計り事が露見した。ブルヴァイたちの一人がその陰謀を潰すため王子の大男の側近を決闘で倒した。王子の野望は一瞬にして潰えた。そして又、霧が村を覆い始めた。

SECOND WAR=守備
イブンは森から村に近づいてくる、伝説の巨大な赤い蛇とも言われる“火の虫”を目にする。それはまるで火を吹くドラゴンが向かってくるかのような光景であった。人々は恐れおののいた。しかしそれは近づくにつれ、松明を持ってつき進む恐るべき姿をした野獣集団であった。敵は、その無数の火で真っ赤に空を焦がし、砦を襲った。彼らは、破壊と虐殺の限りを尽くし、まるで残虐な戦いを楽しむかのように村を踏みにじり、去っていった。そしてまた、この戦いで4人の戦士を失った。

ブルヴァイたちは村はずれに住む忘れ去られた民たちの住む家に、戦いの助言を求めて老婆を訪ねた。彼女は、彼らの巣を潰さなければ永遠に続くという。その巣の中心にいる彼らの“大地の母”を殺さねばならないと、砦から出て戦うことを教えた。

THIRD WAR=奇襲
入り組んだ川と岩場。峡谷の中に“ヴェンドル”の巣はあった。戦士たちは、迷路のような洞穴の中へ、“大地の母”を探しに地の底へと降りていった。巨大な岩で造られた岩の“地母神”が祀られ、おびただしい数の人骨が飾られている部屋。この世のものとは思えない身の毛もよだつ光景を目の当たりにしながら彼らは決して後戻りのできない地獄の底へと向かっていった。

残された戦士たちは“ヴェンドル”の巣にたどりつけるのか。そして地の底の迷宮から脱出できるのか。しかし、この奇襲が最後の戦いではない。生も根も尽き果てる戦い。その果てには、戦士の誇りを賭けたLAST WARが待ち受けていたのであった。

スタッフ

音楽:ジェリー・ゴールドスミシ
衣装デザイン:ケイト・ハリソン
ヴィジュアル・エフェクツスーパーヴァイザー:ジョン・スリヴァン
編集:ジョン・ライト,A.C.E
美術:ウルフ・クロスエガー
撮影監督:ピーター・メンジス,JR.,A.C.S.
共同製作:ウルフ・コロエDガー
共同製作:ロウ・アーコフ
原作:マイケル・クライトン
脚本:ウィリアム・ウィッシャー、ウォーレン・ルイス
製作:ジョン・マクティアナン、マイケル・クライトン、ネッド・ダウド
監督:ジョン・マクティアナン

キャスト

アハメッド・イブン・ファハラン:アントニオ・バンデラス
女王ウィロウ:ダイアン・ヴェノーラ
メルチシデク:オマー・シャリフ
ハージャー:デニス・ストーイ
プルヴァイ:ウラジミール・クリッヒ
スケルド:リチャード・プレマー
ウィース:トニー・カラン
レセル:ミーシャ・ハウザーマン
ロネス:ネイル・マフィン
ハルガ:アスビョルン・リイス
ヘルフダン:クライヴ・ラッセル
エドグス:ダニエル・サウザン
ハタフ:オリバー・スヴェイナル
ホウラク:アルビー・ウッデイントン
ラグナー:ジョン・デ・サンテス

LINK

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