原題:ENEMY OF THE STATE

ほんの数年前なら、これはSF映画と呼ばれていたはずだ。

1998年アメリカ映画/2時間12分/シネスコ・サイズ/ドルビーSRD 日本語字幕:戸田奈津子/配給:ブエナ・インターナショナル(ジャパン)

200/年1/月5日よりDVDリリース 1999年4月17日よりロードショー

(フランス)::http://ennemi.gaumont.fr/index.html (ギリシャ):: http://www.prooptiki.gr/prooptiki/enemy/eoseg.html

© Touchstone Pictures

公開初日 1999/04/17

配給会社名 0069

解説

ほんの数年前なら、これはSF映画と呼ばれていたはずだ。ハリウッドの偉大なる想像力が生んだ、架空の物語なのだと。しかし恐るべき事にここに描かれたシステムやテクロノジーはすべて実在し、次の主人公となるのは<私たちの中の誰か>…。
リアリティのあるアクション・エンターテイメント巨篇、それが本作『エネミー・オブ・アメリカ』です。ある日突然に合衆国が誇る最新鋭の監視・追跡システムに狙われた男の恐怖、怒り、そして反撃…。スピーディーでエキサイティングな逃亡劇と《プライバシーの危機》という現代の脅威を鋭くえぐった迫真のハイテク・サスペンスに全米が湧いた衝撃の話題作です。主人公のディーンを演ずるのは、今やハリウッドのトップスターとなったウィルスミス。『インデペンデンス・ディ』『メイ・イン・ブラック』でたて続けにエイリアンを退治したスミスですが、本作品ではより恐ろしく、強大な現代のモンスター=プライバシーの危機を相手に闘うことになります。持ち前のシャープさ、軽妙な魅力に加え、シリアスな演技も見事にこなし、批評家の絶賛を集めています。またミステリアスな情報ブローカー、ブリル役に『クリムゾン・タイド』『許されざる者』の名優、ジーン・ハックマン。またガブリエル・バーン、ジョン・ボイド、『ザ・エージェント』のレジーナ・キングら実力派俳優陣が緊迫感に満ちた最高のコンビネーションをみせています。

ストーリー

合衆国議会は、激化するテロ防止策として提出された<通信システムの保安とプライバシー法案>をめぐって紛糾していた。テロ防止のためには、個人のプライバシーを犠牲にすべきか?_法案が成立すれば、国家は思いのままにプライバシーを侵害することができる。国務省からNSA(ナショナル・セキュリティ・エージェンシー=国家安全保障局)に出向中の行政官トマス・ブライアン・レイノルズは、自分の政治的野心のために腹心の部下と共に法案反対派のハマースリー下院議員を暗殺。巧妙にカモフラージュされたハマースリーの死は事故として報道されるが、レイノルズは致命的なミスを犯していた。
弁護士のロバート・クレイトン・ディーンは、妻のプレゼントを買いに訪れたランジェリー・ショップで大学時代の同級生のザビッツと偶然に再会。ザビッツは「助けてくれ」とディーンにすがりつくが、追手が現われたため道路に駆け出し、車にはねられて死亡する。突然の出来事に呆然とするディーンは、自分の買い物袋の中にザビッツがしのびこませたゲーム機に気づいていなかった。
その瞬間、ディーンは世界最大のスパイ組織を敵にまわしてしまった。事件の首謀者であるNSAの行政官レイノルズは、NSAの膨大な情報とスタッフ、そして世界最先端のテクノロジーを総動員してディーンを抹殺しようとする。その恐るべきデータ収集・操作力によって、完膚なきまでに彼の人生は破壊されていく。愛する妻の信頼も、職業上の成功も失い、ついにはかつての恋人レイチェルの殺人犯の濡れ衣まで着せられ、ディーンはようやく見えざる敵の存在に気づくのだった。
これは妄想ではない、自分の全ての行動は完全に監視されており、逃れる術はないのだ、と…。孤立無援の逃亡者となったディーンは最後の望みを託して、レイチェルの知人の情報ブローカー、ブリルと接触する。元NSA諜報工作員であったブリルは、瞬時にディーンの敵の正体を見抜いた。世界一のスパイ機関を相手に闘うなど、正気の沙汰ではない…。だが、親友の娘であるレイチェルを殺された怒りがブリルを立ち上がらせる。全能なる監視・追跡システムを操る巨大な敵を相手に、二人は敢然と反撃を開始するが_?
合衆国政府機関のキー・パーソンが、発信機、盗聴機はもちろん衛星カメラまで利用して、たったひとりの無実の男を徹底的に追い詰めていく恐怖…。個人データを手に入れるのは辞書を引くよりもたやすく、クレジット・カードなどの遠隔操作もコンピュータ上ではゲームのようなもの…。ほんの数年前ならSFの世界の出来事が今やまぎれもない現実となり、個人のプライバシーをまる裸にするまでに進化した巨大な情報システムは、時に罪もない人間に牙をむく。かなうはずのない完璧なる追跡者を敵にまわし、逃亡者・ディーンに打つ手はあるのか? 驚愕のクライマックスまで、観客は一瞬たりともスクリーンから目が離せない。

スタッフ

監督: トニー・スコット
脚本: デビッド・マルコーニ
製作: ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮: チャド・オーメン、ジェームズ・W・スコッチドポール
       アンドリュー・Z・デイビス
撮影: ダン・ミンデル
プロダクション・デザイン: ベンジャミン・フェルナンデス
編集: クリス・リベンゾン
衣装デザイン: マーリーン・スチュワート
音楽: トレバー・ラビン、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、
メカニカル・エフェクト: マイク・メナーダス
監視アドバイザー: マーティン・カイザー、スティーブ・アーリグ
テクニカル・アドバイザー: ハリー・ハンフリーズ、ラリー・コックス

キャスト

ロバート・クレイトン・ディーン: ウィル・スミス
ブリル: ジーン・ハックマン
レイノルズ: ジョン・ボイト
レイチェル・バンクス: リサ・ボネット
カーラ・ディーン: レジーナ・キング
アルバート議員: スチュワート・ウィルソン
ヒックス: ローレン・ディーン
プラット: バリー・ペッパー
ビンガム: イアン・ハート
クルーグ: ジェイク・ビジー
“ブリル”: ガブリエル・バーン
ピンテロ: トム・サイズモア
ジョーンズ: スコット・力一ン
ザビッツ: ジェイソン・リー
フイードラー: ジャック・ブラック
ジェイミー: ジェイミー・ケネディ
エリック・ディーン: ジャッシャ・ワシントン

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