原題:I want to hear the wind's song

笑った、走った、泣いた、いつも元気。

☆文部省選定/☆厚生省推奨/☆郵政省後援/ ☆厚生省・中央児童福祉審議会・特別推薦 ☆第10回東京国際映画祭・特別招待作品

1998年/2時間14分/カラー/字幕スーパー付き上映 配給:ザナドゥー/製作:ピー・エス・シー、トーシン・エンタープライズ、プライド・ワン

1998年7月18日よりロードショー公開

公開初日 1998/07/18

配給会社名 0103

解説

聴覚障害というハンディキャップを「個性」として前向きに捉え、トライアスロンを糧に人生を切り開いていく一組の男女。文通で知り合い結婚、出産、過酷な鉄人レース・トライアスロンへの挑戦。本作「風の歌が聴きたい」は実在する聴覚障害者、高島良宏・久美子夫妻をモデルに、自分の人生に真正面から向き合うことの大切さを描いた話題作です。時に襲う様々な困難にくじけそうになりながらもお互いに響き合う「心の言葉」を信じて生きる二人。彼らの明るく生きる二人。彼らの明るく生きていく姿は、多くの人々の感動の涙を誘うに違いありません。しかしながら、これは聴覚障害についてのみ語った映画ではありません。家族の絆や人を思いやる心、殻を破りチャレンジする勇気を描いた、魂をゆさぶる人生の物語です。観終わった後に、この世に生を受けた奇跡、人と人が出会うことの素晴らしさを感じずにはいられないでしょう。

ストーリー

ロックンロールとジェームズ・ディーンに憧れ、学生時代は不良を気取りディスコで踊りまくる…そんな昌宏(天宮良)の姿は、傍目には一般の若者と変わりなく映る。しかし一つだけ彼には大きな個性があった。3歳の時、風邪をこじらせて以来、彼の耳は「音」を失ってしまったのだ。文通を通じて昌宏と知り合った奈美子(中江有里)も彼と同じく「音のない世界」に住む明朗な女性だ。デザイン学校に進み、自分の道を求めて努力を重ねる頑張り屋の彼女だが、様々な困難にくじけそうになることもしばしば。そんな時、彼女を勇気づけるのは、昌宏からの彼女のだけ聞こえる「心の言葉」だった。ふたりはやがて結婚し、共にトライアスロンに挑戦を始める。ある日、奈美子は妊娠したことに気づく。「もし子供も耳が聴こえなかったら…」出産にとまどいを見せる奈美子に昌宏は、僕たちは耳が聴こえないことで本当に不幸だったことはないだろ?幸福を僕らの子供にも分けてあげよう。子供が大きくなったら3人でトライアスロンに挑戦しようよ、と優しく励ます。出産を決意した奈美子。新しい命が誕生する瞬間、苦しかったトライアスロンの事を思い出していた。あと少し、あと少し…。人生に真面目から向き合い、走り続ける二人。今度は息子と3人で生きていこう、この素晴らしい世界を!

スタッフ

監督   …………  大林宜彦監督
プロデュサー………  大林恭子、茶川保志
原案   …………  高橋良宏、小田大河
脚本   …………  中岡京平、内藤忠司、大林宜彦
撮影   …………  坂本典隆、今関あきよし
美術   …………  竹内公一
照明   …………  西表灯光
音響   …………  林 昌平
編集   …………  大林宜彦
音楽   …………  學草太郎
編曲・指揮…………  山下康介
ハンの笛 …………  岩田英憲
唄    …………  森公美子
記録   …………  土居久子
衣裳   …………  千代田佳介
ヘアーメイク………  岡野千江子
スチール …………  石原宏一
字幕スーパー………  飯村俊子
手話スーパーバイザー
     …………  高島良宏
助監督  …………  廣田 完、南 柱根
プロデューサー……  井鷲誠司
宣伝プロデューサー
     …………  木村 仁、石熊勝己

キャスト

天宮 良、中江有里、勝野 洋、入江若菜、左 時枝、石橋蓮司、
岸部一徳、河原さぶ、絵沢萌子、嶋田久作、林 泰文、柴山智加、
及森玲子、古代真琴、村田雄浩、峰岸 徹、真田健一郎、大前 均、
奥村公延、村田洋治、峰岸 徹、真田健一郎、大前 均、奥村公延、
村田洋治、根岸季衣、松金よね子、田口トモロウ、石橋けい、ベンガル、
高橋かおり(友情出演)、高嶋政宏(特別出演)

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