原題:SHE'S SO LOVELY

1997年 第50回カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞ーショーン・ペン 高等技術委員賞-ティエリー・アルボガスト

1997年アメリカ=フランス/ミラマックス・フィルムズ提供/ アシェット・プルミエ=クライド・イズ・ハングリー・フィルムズ作品/配給:アスミック

98年3月21日、シネマライズほかロードショー公開!! 98年11月6日、アスミック・エースよりビデオレンタル開始!!

公開初日 1998/03/21

配給会社名 0007

解説

『シーズ・ソー・ラヴリー』はキレたカップル、エディとモーリーンの純愛を描いたラヴ・ストーリーである。
脚本はアメリカのインディペンデント映画の父である伝説の名監督、故ジョン・カサヴェテスが20年前に書き下ろしたもの。
監督はジョンの実子であるニック・カサヴェテスで、ジョンの妻にしてニックの母でもあるジーナ・ローランズも出演している。
主演はジョンの生前からこの脚本の映画化を熱望してやまず、彼の死後に一時は映画化権を継承したショーン・ペン。
相手役に彼の実際の妻であるロビン・ライト・ペン。そして、主演の一人であるジョン・トラヴォルタや、フランス映画界のスーパースターであるジェラール・ドパルデュー、アメリカのインディペンデントの雄ミラマックスが映画化実現のために製作に参画している。
不思議な縁で結ばれた才能たちが、熱い思いの下に集って創り上げた本作は1997年第50回カンヌ国際映画祭に正式出品され、ショーン・ペンは見事に主演男優賞に輝いた。
観客も観賞後の余韻を胸に温かく拍手を送り続けた。
監督のニック・カサヴェテスは、俳優として活躍してきたが『ミルドレッド』で監督デビュー、本作が2作目の監督作品となる。
脚本はジョン・カサヴェテスが20年前に書いている。出演は『デッドマン・ウォーキング』でベルリン映画祭銀熊(主演男優)賞を受賞、本作でカンヌ映画祭主演男優賞を獲得し、アメリカ映画界を代表する演技派スターに成長したショーン・ペン。
10年以上前から本作の実現を願ってきた彼だけに、危なさと繊細さを紙一重で併せ持つエディを見事に演じきっている。
妻モーリーンを演じるのはショーンの実際の妻でもあるロビン・ライト・ペン。
映画の要となる10年の時間の経過を説得力をもって表現し本作の奥行きを構築している。
そして、モーリーンの夫ジョーイを演ずるのは『パルプ・フィクション』で復活したスーパースター、ジョン・トラヴォルタ。
後半部のみの登場だが映画の幕を引く重要な役を二人に対向する圧倒的な存在感で演じている。
エディの友人役で『パリ、テキサス』の名脇役ハリー・ディーン・スタントン、『イン・ザ・スープ』のデビ・メイザーが映画の空気を創出。
隣人キーファー役に『ゲット・ショーティ』でトラヴォルタと共演したジェイムズ・ギャンドルフィニが嫌らしい味を、ミス・グリーン役でジーナ・ローランズが貫録を見せているほか、『ロッキー』シリーズのバート・ヤングとタリア・シャイアが特別出演している。
プロデューサーにはルネ・クレイマン、製作総指揮にはジョン・トラヴォルタ、ジェラール・ドパルデュー、ショーン・ペン、ベルナール・ブイ。
撮影は『フィフス・エレメント』と本作でカンヌ映画祭高等技術院賞を受賞したリュック・ベッソン組のティエリー・アルボガスト。
プロダクション・デザインは『レザボア・ドッグス』などタランティーノ組として知られるデイヴィッド・ワスコ。
編集は『ミルドレッド』のペトラ・フォン・オールフェンが担当している。

ストーリー

エディとモーディンは若く無軌道だが、深く愛し合うカップルだった。
しかし、モーディンが隣人に暴行をうけたため、それを知ったエディは隣人への怒りをぶちまけ猛烈に荒れ狂う。
まもなく取り押さえられた彼は精神病院へ収容、10年の月日をそこで過ごすことになる。
そして退院。懐かしく我が家へ戻ったエディが見たのは、新しい夫と三人の娘と共に幸せに暮らすモーディンの姿だった……。

スタッフ

製作:ルネ・クレイマン
監督:ニック・カサヴェテス
脚本:ジョン・カサヴェテス
撮影:ティエリー・アルボガスト

キャスト

ショーン・ペン
ロビン・ライト・ペン
ジョン・トラヴォルタ
ハリー・ディーン・スタントン
デビ・メイザー
ジェイムズ・ギャンドルフィニ
ジーナ・ローランズ

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