原題:OVER MY DEAD BODY

ドイツをはじめ、世界中で話題となったファンタジック・ホラーの傑作!

☆1998年東京国際ファンタスティック映画祭出品作品 ☆'97ジェラルメ・ファンタスティック映画祭批評家賞受賞 ☆'97ジェラルメ・ファンタスティック映画祭審査員特別賞受賞 ☆'97ジェラルメ・ファンタスティック映画祭ヤングオーディエンス賞受賞 ☆'96ブリュセル国際ファンタスティック映画祭観客賞受賞 ☆'96ドイツ映画祭主演女優賞:カティア・リーマン ☆'96モントリオール映画祭出品 ☆'96上海映画祭出品 ☆'96年サン・セバスチャン映画祭出品 ☆'96年ミュンヘン映画祭出品 ☆'96年シカゴ映画祭出品

1995年ドイツ映画/102分/ヨーロッパビスタ

解説

身勝手な死人と、殺し屋よりも恐ろしい妻とミュータントを愛する心優しい女性と、七面鳥に乗り移った母親が繰り広げる奇妙な味わいのファンタジック・ホラー、それが本作『デッドボディ/OVER MY DEAD BODY』です。監督のライナー・マツタニは1964年7月、ホッケンハイム生まれ。1984年から87年まで映画批評家として働いた後、ベルリンにある撮影所で、撮影とシナリオを学び、89年にユルンゲン・エブストレと共に、イングラム・ピクチャーGRBというプロダクション会社を設立。数多くの短編映画及び宣伝用フィルムの脚本・監督を手掛けました。本作は彼の長編第一作にあたり、これは本国ドイツで大ヒットとなりました。ちょうどその時彼はドイツからアメリカに移り、「ダークゾーン・プロダクション」という制作会社で冒険にも似たアメリカ体験生活を送っていましたが、その才能が目にとまり「ショウタイム」というアメリカ大手制作会社から90分のミニ・シリーズの監督を任されました。それがルトガー・ハウアー主演でゆうばりファンタスティック映画祭でも話題になった『LEXX/機甲戦虫紀』(第三話「天魔、襲来」のエピソード担当)です。若干34歳の日系ドイツ人監督は本国ドイツのみならず、ハリウッドが期待する若手監督の一人に成長しつつあります。

ストーリー

結婚紹介所“アムール!”の副社長フレッドは口達者で、無頼の女好きだった。彼の妻で気が強くてバリバリのキャリアウーマンで社長でもあるシャルロッテは、フレッドか彼女を騙して浮気を重ねていると知って激怒、離婚を言い渡していた。そして高くつく離婚訴訟を避けるためプロの殺し屋にフレッド殺害を依頼した。車の運転中に神業的なヒットマンの狙撃によって殺されてしまったフレッド。気がつくと死神が操縦する地獄行きの船に乗っていた。まだ死にたくないと哀願するフレッドに死神はある条件を出した。「今までにお前が不幸にしてきた3人の女性を幸せに出来たら生き返らせよう。期限は三日の間だ」こうしてフレッドは生ける屍となって現世に戻った。森の中の邸宅に迷いこんでしまったフレッドはリタという女性に助けられる。リタはいわゆる地味な女性で“アムール!”に5年間も登録しているが未だに結婚出来なかった、いわゆるフレッドが今迄気にも留めないようなタイプだった。けれども動物実験で使われていたウサギや、突然変異でミュータントのようになってしまった魚を自分の屋敷で世話する心優しい女性で、フレッドのことも親身になって世話してくれた。現世に戻れたフレッドは地獄へ行ったのは悪い夢だと思ってしまうが、鏡に写った自分の姿を見てビックリ!そこにはゾンビのような恐ろしい姿が!身体も冷たくなっていた。自分が死んだのは本当だったのだと知り、まず死神が言っていた3人の女性を教えてくれる筈の自分の母親が現れるのを待った。するとフレッドを呼ぶ声が冷蔵庫の中から…おそるおそる開けると、羽根をむしられた七面鳥がわめいていた。なんとそれはあろうことかフレッドが疎遠にしていたため5年前に死んでいたことさえ知らなかったフレッドの母親であった!

スタッフ

監督:ライナー・マツタニ
プロデューサー:ヨルゲン・ヘープシュトライト
脚本:ライナー・マツタニ
   セバスチャン・ニーマン
撮影監督:ゲルハルド・スキルロ
音楽:ニコス・プラティラコス
編集:ハナ・ミュラー
録音:ルディ・プレザー
衣装デザイナー:カティア・ポスマン

キャスト

フレッド:クリストフ・M.・オールト
リタ:カティア・リーマン
シャーロット:ウルリケ・フォルカーツ
リザ:ユリア・ブレンドラー
フロスク:フェリックス・アイトナー
殺し屋:ウド・キア

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