原題:ICE STORM

誰もが居場所をさがしていた。 アイス・ストーム(氷の嵐)が去った後、真実の絆は取り戻せるのか?

☆1997年カンヌ国際映画祭脚本賞受賞 ☆1997年ニューヨーク映画祭オープニング出展作品 ☆1998年ゴールデングロープ賞助演女優賞(シガニー・ウィーバー)ノミネート

1997年アメリカ映画/113分/カラー/ビスタサイズ/ドルビー・SR 配給:ギャガ・コミュニケーションズ

2008年05月02日よりDVDリリース 2007年12月07日よりDVDリリース 1999年2月26日よりビデオレンタル開始 1998年9月26日よりロードショウ公開!

公開初日 1998/09/26

配給会社名 0025

解説


50周年の祝賀ムードに沸く97年カンヌ国際映画祭で『アイス・ストーム』は並みいる競合作をおさえて見事脚本賞に輝きました。
監督は『ウェディング・パンケット』(ベルリン国際映画祭金熊賞)、『いつか晴れた日に』のアン・リー、これまでの軽妙でユーモア溢れる作品群とは一転、繊細な美しさと透明な悲しみに満ちたこの作品は、アン・リーの新境地ともいうべき傑作です。
幸せを謳歌するかのように見える二組のエリート家族が表向きの顔とは別に、それぞれ抱える心の空疎感と孤独感。その空しさは家族とともにあっても癒されることはない。むしろ、家族の絆が強ければ、強いほど、良き父、良き家族を演じようとして、表面的な幸せを装うばかり。
アン・リーは彼らの行動ぶりを、単に善悪で判断しようとするのではなく、同じ愚かさや孤独を持った一人の人間としてシンパシーに満ちた視線で描いていきます。

ストーリー



73年11月、コネティカット州郊外に住むフッド家とカーパー家は、ともに二人のティーンエイジャーの子供がいて、夫婦仲も円満で、幸せを絵に描いた様な理想的な家族に見えた。
しかし、誰もが心の内に満たされない何かを感じ、周囲の世界の居心地の悪さに苛立っていた。心が満たされる方法を探して夫は隣人の妻と浮気を続け、妻は子供じみた万引きにに刺激を求める。
早熟な娘は未来への苛立ちに性的なゲームを隣家の少年たちに仕掛けていく。そして、触れたもの全てを凍らせてしまうという冷たい“アイス・ストーム”の夜に、二つの家族の嘘が、ついに一つの悲劇を生んでしまう。
嵐が去った後の光に満ちた穏やかな朝、孤独という病に蝕まれていた自分たちの姿に初めて気がづく。そして己の愚かさと無力さを知り、真摯な気持ちで真実の自分と向き合おうとするのだった…。

スタッフ

監督 ………… アン・リー
原作者 ………… リック・ムーディ(新潮文庫刊)
脚本・プロデューサー ………… ジェイムス・シェイマス
プロデューサー ………… テッド・ホープ
撮影監督 ………… フレデリック・エルムズ
音楽 ………… マイケイル・ダーナ
衣装 ………… キャロル・オディッツ
プロダクション・デザイナー ………… マーク・フリードバーグ
編集 ………… ティム・スクワイアズ

キャスト

ジェイニー・カーパー ………… シガニー・ウィーバー
ベン・フッド ………… ケビン・クライン
ウェンディ・フッド ………… クリティーナ・リッチ
マイキー・カーパー ………… イライジャ・ウッド
エレナ・フッド ………… ジョアン・アレン
ポール・フッド ………… トビー・マグガイア
サンディ・カーパー ………… アダム・ハン=バード
ジム・カーバー ………… ジェミー・シェリダン

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