☆インド・ナショナル・アワード 最優秀作品賞、最優秀編集賞受賞 ☆フィルムフェア賞 最優秀監督賞受賞 ☆スクリーン・ビデオコン賞 最優秀監督賞受賞

1995年/インド/カラー/141分/ 配給:アジア映画社=オフィスサンマルサン

1999年06月19日よりDVD発売開始 1999年10月21日よりビデオ発売開始 1998年7月25日から、「銀座テアトル西友」にて独占公開

公開初日 1998/07/25

配給会社名 0128

解説

インドは精神性、非暴力そして寛容を、これらの言葉が政治用語になるずっと以前から何千年にもわたって守り育ててきた。

 ”ボンベイ”は世界中に驚くほど増加した宗教的倫理的紛争の問題全体に焦点を当てている。狭い偏見と政治的目的におどらされて、影響力を持つ指導者たちが一部の愚かな大衆に不寛容の芽を植え付ける。

 1992年12月、インド、アヨヤダのイスラム教徒がヒンズー原理主義者に教われた。そしてこの事件はインド各地のヒンズー、イスラムの抗争へと発展した。1992年12月から1993年1月にかけて、ボンベイでは何百人という罪もない人々がこの抗争で命を落とした。宗教指導者、政治家、警察、州政府のすべてが、無能であり、無関心であった。犠牲となった多くの移民労働者達はボンベイから出ていった。
 無類の精神を取り戻し、反撃に出る派閥や扇動者に抵抗し、町を取り戻したのはボンベイ市民だった。騒乱と爆風をものともせず、ボンベイは宗教共存の力強い象徴として生き続けた。映画”ボンベイ”は、因習に縛られた親たちから厳しく反対され、村からボンベイへ逃れた、宗教の違う男女の物語である。

ストーリー

ボンベイでジャーナリストになるために学んでいるシェカールは故郷へ帰ってきた。父親のナラヤナンは、ボンベイで学び村に帰ってこない息子に不満である。帰郷中にシェカールは瓦職人バシールの娘シャイラ・バーヌに出会い恋に落ちる。シェカールがバーヌと結婚したい気持ちを伝えると、バシールは怒り、拒絶した。ナラヤナンもまた激怒する。シェカールと結婚して幸せな生活を始めた。
 村ではナラヤナンとバシールが息子と娘の結婚を認めることが出来ないまま、喧嘩を繰り返していた。一方、シェカールは新聞記者となり、バーヌは双子を生む。

 彼らの幸福は1992年12月6日までしか続かなかった。彼らの生活は、様々な出来事で脅かされ始める。バブリ、マスジットが狂信者によって謗られ、これがきっかけになってボンベイに暴動が起きる。暴徒の突然の出現に人々は混乱し双子のカマルとカビルもすんでのところで生きながら焼かれるところだった。警察が放火に至ろうとするちょうどそのとき運良く彼らは逃れる事が出来た。

 ナラヤナン、バシールとその妻は、暴動が少しおさまったボンベイに着いた。両家族は一応和解をする。1993年1月、2人の港湾労働者が殺され、再び暴動が発生する。シェカールはヒンズーとスイラムのリーダー双方にインタビューをする。ナラヤンナンはバシールに暴徒から助けられ、2人はより友情を抱き合う。

 いくつかの事件が起こり、暴動はさらに激しくなった。シェカールのアパートも燃え出す。シェカールが、バーヌや双子と逃げようとしている間にバシールとその妻、ナラヤナンは中に閉じ込められてしまう。カマルとカビルは人混みに紛れ、逃げ惑う群衆の中ではぐれてしまう。そしてカマルはオカマに助けられる。子供達が暴動の中、何とか生き延びている間、シェカールとバーヌは子供達を探す。

 シェカールの友人達はやむなく暴動に参加するが、シェカールは彼らを制し、それがどんなに非人間的で非情なことかを説くのであった。
 最後に暴動を止め、悪に向かって勇敢に立ち向かっていったのは、ボンベイのふつうの市民達であった。シェカールとバーヌは息子達と再会し、そこでは人々が手を取り合い調和の輪を築いていた。

スタッフ

製作:AALAYAN
プロデューサー:S.スリラム
脚本・監督:マニラトナム
音楽:A.R.ラハマーン
撮影:ラジブ・メノン
美術:トッタ・タラニ
編集:スレッシュ・ウルス
歌・BGMスコア録音:スリダール
作詞:シュリ・バイラムツゥ
録音技術:シバクマール
録音:スリニバスムルティ、ラクシュミナラヤナン
衣裳:マリニ・スリラム
振り付け:ラジュー・サンダラム

キャスト

アラヴィンダスワーミ
マニーシャ・コイララ
・・・他

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