リトル・ランボーズ
原題:Son of Rambow
『スタンド・バイ・ミー』『リトル・ダンサー』に続く 10年に1本の名作,遂に日本公開へ!
2008年4月4日イギリス公開
2007年/英国=フランス/カラー/94分/2.35/ドルビーデジタル 配給:スタイルジャム
2011年06月02日よりDVDリリース 2010年11月6日(土)より、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
©Hammer&Tongs, Celluloid Dream, Arte France, Network Movie, Reason Pictures
公開初日 2010/11/06
配給会社名 0650
解説
ボクたちの想像力と友情が、世界をちょっとだけ変えるんだ。
11歳のウィルは教会の厳しい規律のもと、音楽や映画、TVなど同世代の子供たちが夢中になっているものを禁止されて暮らしている。そんなある日、ウィルは学校きっての問題児で、いろんな悪さを平気で働くカーターと出会う。そして老人ホームを営むカーターの自宅で、生まれて初めて観た一本の映画—『ランボー』に、ウィルは人生最初で最高の衝撃を受ける。そして僕らもこんな映画を作りたい!
そんな気持ちで結ばれた二人は、お手製の映画作りを通じて友情を深めていく・・・。
大人たちが心の片隅にしまい込んでいる宝物のような原風景ーーー
映画作りに夢中になった二人の少年たちの友情を、ユーモラスに、感動的に描いた名作がイギリスから登場した。作家が少年時代のひと夏の冒険を回想する『スタンド・バイ・ミー』。炭坑町の少年がバレエ・ダンサーの道に目覚める『リトル・ダンサー』。本作の主人公“ウィル&
カーター”もまた、周囲の大人たちには判らない真剣な遊びと試みを通して、自分たちだけの“人生最高の日”を手に入れようとする。きっと彼らの姿を見て思い出すはず。夢を信じることの大切さ、少年の日の好奇心に満ちあふれた無邪気さと純粋さを——。
世界中の映画祭で絶賛、ついには英アカデミー賞まで
『リトル・ランボーズ』は、当初まったくのインディペンデント制作だったが、2007年、サンダンス映画祭でのワールドプレミアで火がつき、米大手映画会社から世界配給オファーが殺到し、パラマウント・ヴァンテージ社により世界配給が決定。イギリスでは見事に公開1週目に週間BOX OFFICE第2位という大成功をおさめた。その後も世界中の映画祭で賞賛され、ついには英国アカデミー賞にノミネートされるまでの作品になった。観客のリアルな支持と共に大きく成長したこの映画は、まさに十年に一本のニュー・スタンダードとして、世界中の観客をとびきりハートウォーミングな感動に包みこんでくれる。
監督・脚本はガース・ジェニングス。世界最高峰の映像クリエイター集団と評される製作会社ハマー&トングスを率いる彼は、ファットボーイ・スリム、ベック、レディオヘッド、ブラーなどのミュージックビデオを手掛けた後、‘05年に『銀河ヒッチハイク・ガイド』で映画監督デビュー。いきなり全米・全英で週間BOX OFFICE第1位を記録する大ヒットを飛ばし、最も注目される新進フィルムメーカーの座に躍り出た。映画第2作となる本作は、‘80年代のイギリス郊外で過ごした彼自身の少年時代がベース。現在は映画監督となった彼自身の“夢の出発点”や“モノを作る喜びの原点”が、何もかもがPOPだった‘80年代の音楽やファッションへのオマージュたっぷりに描かれている。
そして注目度急上昇中のキャスト陣。繊細な美少年ウィル役のビル・ミルナーは、本作デビュー後、主演作 “Is Anybody There”(08)(マイケル・ケインと共演)、“Sex & Drugs & Rock & Roll”(10)など順調に活躍。リバー・フェニックス、ジェイミー・ベル級の逸材として今後さらなる飛躍が期待されている。相棒となる不良少年カーター役のウィル・ポールターは、2011年2月25日、日本公開予定の『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』に抜擢。二人とも本作出演までほとんど演技経験がなかったにも関わらず、二人揃って‘09年の英国映画誌「エンパイア」“20歳以下の人気映画スター20人”の中に堂々選出されている。またカーターの兄ローレンスを演じるエド・ウェストウィックは、大人気米TVシリーズ「ゴシップガール」のチャック・バス役で現在大ブレイク中。『チャーリーとチョコレート工場』も手掛けたキャスティング・ディレクターが選んだ本作のフレッシュな俳優たちは、すでに次代の世界的大スターとして羽ばたき始めているのだ。
ストーリー
大人になるしかなかった子供と、子供らしさを禁じられた子供。
彼らを救ったのは、愛でも、神様でもなく、《たった一本の映画》だった——。
1982年、イギリス郊外のできごと。
11歳の小学5年生、ウィル・プラウドフット(ビル・ミルナー)は、父親のいない家庭で母親、妹、おばあちゃんと暮らしている。彼はプリマス同胞教会の厳格な道徳律の元に育てられたため、音楽や映画、テレビなど、同年代の子供たちが夢中になっているものすべてを禁じ
られて暮らしている。おまけに最近、母親に接近しているジョシュアという教会の男が家によくやってくる、なんだか息苦しい毎日。
そんなウィルの唯一の楽しみは、思いつくまま自由に、オリジナルのイラストやパラパラマンガをノートや聖書に描くことだった。
ところが、ある日のこと。
校内の不良少年リー・カーター(ウィル・ポールター)と知り合ったウィルは、一気に彼の強烈な世界に引き込まれていく。学校きっての問題児で、いろんな悪さを平気で働くカーターだが、やはり父親のいない家庭で育った彼は、留守がちな母親に代わり横暴な兄の朝食も作る自立した少年だった。気弱で内気なウィルと、乱暴で悪ガキのカーター。一見、対照的なふたりだが、共に孤独で想像力豊かなふたりの友情が育つのに時間は掛からなかった。やがてウィルの日常を決定的に変える出来事が起こる。それは老人ホームを営むカーターの自宅の広い小屋で、生まれて初めて観た一本の映画——『ランボー』のビデオだった。ウィルはシルベスター・スタローン演じるベトナム戦争帰還兵の傷だらけのヒーローに、人生最初で最高の衝撃を受ける。そして「僕はランボーの息子だ!」と名乗り、ランボーに成り切ったスタイルでカーターのもとに登場。兄貴ローレンス(エド・ウェストウィック)のビデオカメラで自主映画を撮り始めていたカーターの作品に出演することを宣言する。主演はウィル、監督はカーター。こうしてふたりのエキサイティングな映画作りがスタートした。
家族や教会に隠れて、秘密の共同作業にどんどんのめり込んでいくウィル。やがてふたりの過激なアクション映画作りは学校中の話題となる。ついには、フランスからの超クールな交換留学生ディディエ・レヴォル(ジュール・シトリュク)までが俳優として映画作りに参加。彼の圧倒的な人気がお祭り騒ぎに拍車を掛けていく。しかし騒ぎが大きくなるにつれ、ウィルとカーターの唯一無二の友情は軋みを立てはじめた。自分の聖域を大勢に荒らされた
カーターは疎外感を覚え、ウィルは戒律を重んじる家族との間に亀裂が生じはじめる……。
スタッフ
監督・脚本/ガース・ジェニングス
プロデューサー/ニック・ゴールドスミス
撮影/ジェス・ホール
美術/ジョエル・コリンズ
衣装/ハリエット・コーリー
編集/ドミニク・ラング
音楽/ジョビィ・タルボット
キャスティング/スージー・フィギス
キャスト
ビル・ミルナー(ウィル・プラウドフット)
ウィル・ポールター(リー・カーター)
エド・ウェストウィック(ローレンス・カーター)
ジュール・シトリュク(ディディエ)
ニール・ダッジオン(プリマス同胞教会信者:ジョシュア)
ジェシカ・ハンズ(ウィルの母:メアリー・プラウドフット)
エリック・サイクス(老人ホームのおじいちゃん:フランク)
アンナ・ウィング(ウィルのおばあちゃん)
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