アザーズ
原題:The Others
その恐怖に世界が戦慄した、ゴシック・ホラーの最高傑作 その”アザーズ(存在)”が見えた時、全てが変わる。
第14回東京国際映画祭 特別招待作品。11月4日(日)10:40より開演。
2001年8月10日全米初公開
2001年/アメリカ・スペイン・フランス/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSR、ドルビーデジタル、SDDS 104分/2849m 6巻/字幕翻訳:太田直子/ 提供:ポニーキャニオン/ギャガ・コミュニケーションズ 配給:ギャガ=ヒューマックス共同
2002年4月27日より丸の内プラゼールほか全国松竹系ロードショー
(C)SOGECINE and LAS PRODUCCIONS DEL ESCORPION
公開初日 2002/04/27
配給会社名 0025
公開日メモ その恐怖に世界が戦慄した、ゴシック・ホラーの最高傑作。その”アザーズ(存在)”が見えた時、全てが変わる。
解説
1945年、英国・ジャージー島。霧深い孤島の洋館で暮している、戦地に赴いたまま戻らぬ夫の留守を守るグレースと、光アレルギーの発作から身を守る為に日光を分厚いカーテンで遮り、暗闇の中で健気に生きる姉アンと弟ニコラスの2人の子供達。大勢居た使用人たちも突然姿をくらまし、広い館にたった3人で暮していた親子の前に、以前その屋敷に仕えていたと言う3人の召し使い達がやって来る。しかし、彼等がやって来た日を境に、数々の不可解な現象がグレース一家に襲い掛かり始めるのだった‥‥。
弱冠23才で発表した長篇デビュー作の『テシス・次に私が殺される』ではペドロ・アルモドヴァルの記録を抜き、スペインの歴代興行収入No.1を記録。しかも最優秀作品賞を含む7部門でゴヤ賞を受賞するという快挙を成し遂げたスペイン映画界の風雲児アレハンドロ・アメナーバル監督の待望の最新作がついに完成した。第11回東京国際映画祭で見事グランプリを獲得したサイコ・スリラー『オープン・ユア・アイズ』を発表した若き奇才アメナーバルが今回題材に選んだのは、ゴースト・ストーリーの傑作小説として名高いヘンリー・ジェームズの『回転』やヒッチコックの『レベッカ』を思わせるゴシック・ホラーだ。
日の光と暗闇のコントラストを巧みに利用し、闇の中での暮しという日常生活から逸脱した不気味な空気感を漂わせながら、観客の潜在意識下に眠る恐怖感を増幅させ、恐怖の本質そのものを直接刺激する事に成功している。更に、自ら作曲したバーナード・ハーマン調のスコアに乗せ、クライマックスまで一気に観せるパワフルかつミステリアスな演出は、長篇がわずか3作目の29才の若手が手掛けた作品とは思えないだろう。
本作の製作総指揮として名を列ねるトム・クルーズとポーラ・ワグナーが、アメナーバルの前作『オープン・ユア・アイズ』に惚れ込み、壮絶な争奪戦の末にリメイク権を獲得したのをきっかけに、今回アメナーバルのハリウッド進出を強力にサポートしているのも話題のひとつ。
本作で主人公である女主人グレースを演じたニコール・キッドマンは往年の大女優グレース・ケリーやジョーン・フォンテーンといったヒッチコック・ビューティーを思わせるブロンド・ヘアーで登場し、『誘う女』や『アイズ ワイド シャット』といった話題作でみせたファム・ファタル的で妖艶な魅力に加えて、ニコールにとって初挑戦のゴシック・ホラーに相応しく優雅で気品に満ちた演技で観客を魅了するだろう。
8月に全米公開され、初登場第4位から4週に渡って第4位の座をキープしながら、その独創的で衝撃的な内容が一度観た観客からまだ観ぬ観客へと口コミで広がり、まさに『アザーズ』旋風を巻き起こしながら公開後7週目にして第2位に再浮上するという大ヒットを記録する。アメナーバルの地元スペインでも9月に公開され、こちらも6週連続第1位。イタリアやイギリス、香港、台湾、ブラジル、オーストラリア、メキシコなどでも第1位となるなど、同様に爆発的なヒットとなっている。
トム・クルーズに加え、製作にあたったのは日本でもロングラン・ヒットしている『蝶の舌』のホセ・ルイス・クエルダ、フェルナンド・ボヴァイラ。共演は『ウェイクアップ!ネッド』のフィオヌラ・フラナガン、『60セカンズ』のクリストファー・エクルストン、そして『フェリシアの旅』のエレーン・キャシディなど。
ストーリー
1945年、第二次世界大戦末期の英国、チャネル諸島のジャージー島に暮すグレース(ニコール・キッドマン)と娘アン(アラキナ・マン)と息子ニコラス(ジェームズ・ベントレー)。夫は1年半前に前線に行ったきり戻ってこない。ある日突然使用人たちがいなくなってしまった広大な屋敷の中で、親子3人で孤独な日々を送っていた。
そんなある日、突然訪問者がやってくる。ミセス・ミルズ(フィオヌラ・フラナガン)とリディア(エレーン・キャシディ)、そして庭師のミスター・タトル(エリック・サイクス)の3人だ。その中で一番若いリディアは言葉を喋る事が出来ないという。
地元の新聞社に使用人募集の広告を載せていたグレースは3人を屋敷へ招き入れ、早速雇う事にする。グレースの子供達は日光に対するアレルギー体質で、太陽光線を浴びる事が出来ない。その為子供達のいる部屋は日中でも分厚いカーテンを閉め切り、日の光が室内に漏れないよう、各部屋のドアはその都度必ず鍵をかけてから次のドアを開けなければならないというルールがあった。鍵の管理をミセス・ミルズに託し、家の中を案内するグレース。ドアの鍵以外にも家の中では静寂を重んじる為に電話もラジオも無く、音楽室のピアノは鍵をかけたまま誰も触る事が出来ない状態にしていなければならなかった。
ある日グレースはポストに残った求人広告を発見し、ミセス・ミルズを呼ぶ。「今週は郵便配達が集配に来なかったので、5日前に新聞社に出したはずの手紙が残っていた。まだ出ていない求人に応募するのはおかしい」と。しかしミセス・ミルズは実は以前屋敷で奉公していて、今回は飛び込みで使用人に雇ってもらいに来たのだと明かす。
やがて家の中で他人の足音や話し声が響き渡り、ピアノが独りでに鳴りだすと言う怪異現象が頻繁に起き始める。占領下の5年間ナチさえ一歩も入れなかったこの屋敷に誰かが勝手に侵入していると興奮するグレースに、アンは1枚の絵を描いてみせる。そこには老婆と男の子、そしてその両親が描かれ、さらにアンが彼らを目撃した回数が書かれていた。その絵とライフルを手に侵入者を捜し始めるグレースだが、見つけたのは1冊の古いアルバム。そこには正装を身にまとい、まるで生きているかのような死者たちが写っていた…。
スタッフ
監督/脚本 : アレハンドロ・アメナーバル
プロデューサー : フェルナンド・ボヴァイラ
ホセ・ルイス・クエルダ
サンミン・パーク
エグゼクティブ・プロデューサー : トム・クルーズ
ポーラ・ワグナー
ボブ・ウェインスタイン
ハーヴェイ・ウェインスタイン
リック・シュワルツ
撮影 : ハビエル・アギーレサロベ
ライン・プロデューサー : エミリアーノ・オテグール
ミゲール・アンヘル・ゴンザレス
美術 : ベンジャミン・フェルナンデス
音楽 : アレハンドロ・アメナーバル
録音 : リカルド・スタインバーグ
編集 : ナチョ・ルイス・カピージャス
衣装 : ソニア・グランデ
アソシエイト・プロデューサー : エドゥアルド・チャペロ-ジャクソン
特殊効果 : フェリックス・ベルゲス
キャスティング : ジーナ・ジェイ
サヒーン・ベイグ
キャスト
グレース : ニコール・キッドマン
ミセス・ミルズ : フィオヌラ・フラナガン
チャールズ : クリストファー・エクルストン
アン : アラキナ・マン
ニコラス : ジェームズ・ベントレー
ミスター・タトル : エリック・サイクス
リディア : エレーン・キャシディ
老婆 : ルネ・アシャーソン
ビクター : アレクサンダー・ビンス
ミスター・マリッシュ : キース・アレン
ミセス・マリッシュ : ミッシェル・フェアリー
付き人 : ゴードン・レイ
LINK
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