ロマンスX
原題:RomanceX
愛なんて、くだらない
1999年3月14日フランス公開
1998年/フランス/95分/日本語字幕:細川直子 配給:プレノンアッシュ
2002年3月22日よりビデオ発売 2001年6月30日よりシネ・アミューズ、シネ・リーブル池袋にて衝撃のロードショー
公開初日 2001/06/30
配給会社名 0065
公開日メモ 最新作『ファット・ガール』(原題)が2001年のベルリン国際映画祭コンペに出品が決定した今,世界が注目しているフランス映画界の女性監督カトリーヌ・ブレイヤの99年の作品。
解説
最新作『ファット・ガール』(原題)が2001年のベルリン国際映画祭コンペに出品が決定した今,世界が注目しているフランス映画界の女性監督カトリーヌ・ブレイヤの99年の作品。
《これは満たされない心と体を抱えた人たちの究極の愛の物語———。》
そばにいても触れてくれない。私に耳も傾けてくれない。
なぜ抱いてくれないの?こんなに愛してるのに。
彼の気持ちがわからない。
束縛してはいけないとわかってるけど、いつも一緒にいたい。
彼と私は、愛し方が違う。
彼への愛が私の中心なのに、彼の中心は彼だけ。
苦しい。
私には魅力がないの?
自分の存在を確かめたくて、行きずりの男たちに身をまかせるマリー。
淫らに抱かれていけば本当の自分が見える気がした。
男の欲求は、征服すること。女は愛を深めていきたいのに。
いつまでも擦れ違う私とあなた……。
恋愛感情と肉欲の関係、女と男の間で揺れる力学を一貫して描き、つねにタブーを恐れず限界まで突きつめる表現方法でフランス映画界を揺さぶりつづけてきたカトリーヌ・ブレイヤ監督。これまでの集大成と言える『ロマンスX』では、傷つきながら愛と性のバランスを模索する女性マリーを通して、すべての女と男の心と体に、愛とは何かと問いかける。
マリーはすべての女性たちとともに愛について探求していくのだ。
剥きだしの欲望と絶望を、緊張感に満ちた絵画のように美しく撮り上げるのは、テオ・アンゲロプロス作品で名高い名匠ヨルゴス・アルヴァニティス。
マリーの危さと強さを見事に体現するのは、新人女優のキャロリーヌ・デュセイ。200人の女優の中からブレイヤ監督に見出され、この作品で一挙に注目の女優になった。
そのほか、フランス映画界の名傍役フランソワ・ベルレアン(『さよなら子供たち』『ヴァンドーム広場』)や、ポルノ映画界の大スター、ロッコ・シフレディといった面々が、この衝撃作を彩る。
ストーリー
小学校教師のマリーとCFモデルのポール。付き合って3ヵ月の美しいカップルだが、2人の間はぎくしゃくしている。もはやポールはマリーの体に触れなくなっているのだ。
白で統一された空間で、マリーがいてもいなくても、一人で充足しているポール。満たされないマリーは夜中に車を走らせ、バーで出会ったパオロと関係を持つ。
温かみのある部屋に暮らす優しいパオロだが、マリーはポールヘの思いを募らせるだけ。
ある日、校長のロベールがマリーに近づき、彼女は彼の家に付いていく。不快な男と思いながら、その黒い魔術的な室内で、なされるがまま下着を取られ、縛り上げられる。やがて死の恐怖にのみこまれて泣き出したマリーをロベールは優しく慰める。同時にマリーは、狼褒な行為と毒恥心の中から快楽を得られることも知ったのだった。
べつの日、行為のあとでマリーとロベールはおおいに飲みかつ食べる。酔って帰宅したマリーを久しぶりに抱くポール。だが、マリーの一言に激怒したポールは、上になっていたマリーを殴り倒してしまう。その時、マリーは妊娠した。
最初は妊娠を喜んだポールだが、やがて荒れていく。陣痛が始まった朝も、ポールは酔いつぶれて起きない。マリーは、家を出る前にガス栓を次々に開いていく。
そして、出産。赤ん坊を胸に、マリーもまた生まれ変わるのだ……。
スタッフ
製作:ジャン=フランソワ・ルプティ
監督:カトリーヌ・ブレイヤ
脚本:カトリーヌ・ブレイヤ
エグゼクティブ・プロデューサー:カトリーヌ・ジャック
助監督:マイケル・ウィル
撮影:ヨルゴス・アルヴァニティス
音声:ポール・レーヌ
美術:フレデリック・ベルヴォー
衣装:アンヌ・ダンスフォー=ヴァラン
メイク:クレール・モナット
編集:アニエス・ギュモ
進行:エディ・ジャブ
音楽:DJヴァランタン/ラファェル・ティダ
キャスト
マリー:キャロリーヌ・デュセイ
ポール:サガモア・ステヴナン
ロベール:フランソワ・ベルレアン
パオロ:ロッコ・シフレディ
階段の男:レザ・ハブホサン
シャーロット:エマ・コルベルティ
アシュレイ:アシュレイ・ワニィアー
LINK
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http://www.atalantafilmes.pt/2000/romance/romancedefault.htm
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