原題:A.I. ARTIFICIAL INTELLIGENCE

2001年6月29日全米公開

2001年アメリカ 配給:ワーナーブラザース 提供:ワーナー・ブラザース映画、ドリーム・ワークス 製作:アンブリン、スタンリー・キューブリック

2010年12月07日よりDVDリリース 2007年11月02日よりDVDリリース 2004年12月03日よりDVD発売開始 2002年4月5日セルビデオ発売 2002年3月8日レンタルリリース、セルDVD発売 2001年6月30日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にて日米同時公開

(C)2001 Warner Bros. & Dreamworks,LLC.

公開初日 2001/06/30

公開終了日 2001/10/05

配給会社名 0085

公開日メモ 崩壊後の地球に残された人工知能。スターリン・キューブリックの長年の構想が、スチーブン・スピルバーグ監督によって、ついに映画化!

解説




『E.T.』、『インディ・ジョーンズ』、『ジュラシック・パーク』——20世紀。それは、ひとりの映画監督の見た夢が、国境を越えて世界中の人々の夢となっていくのを、私たちが目撃した世紀だった。
そして21世紀。スティーブン・スピルバーグの新しい監督作が、ついに完成した。”愛”をインプットされて生まれてきたA.I.[人工知能]の少年の、数千年にわたる壮大な旅を描いた物語だ。想像もつかない未来を描き出し、そのワクワクするようなときめきを通して、人類の心をひとつにする。そんな、世界中で彼だけが使えるスピルバーグ・マジックが、この夏、私たちを果てしない未知の世界に連れて行ってくれる。
主人公デイビッドを演じるのは『シックス・センス』のハーレイ・ジョエル・オスメント。『リプリー』『スターリングラード』のジュード・ロウが、人間の女性の恋人役を務めるために作られたジゴロ・ロボットを演じるほか、『マンスフィールド・パーク』のフランシス・オーコナー、『母の眠り』のウィリアム・ハート、『アメリカン・ビューティー』のサム・ロバーズらが共演する。
限りなく人間に近いA.I.と、彼らが生きる驚くべき近未来の世界を作り出すため、最高のアーティストたちがスピルバーグのもとに集まった。
ロボットキャラクターデザインはスタン・ウィンストン。視覚効果とアニメーションは、ILM(インダストリアル・ライト・アンド・マジック)のデニス・ミューレンとスコット・ファラー。そして、オスカーに輝いたジョン・ウイリアムズ(『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』)が音楽を担当している。

《世代を超えて、2人の巨匠がはぐくんだ夢》
『A.I.』は、今は亡き巨匠スタンリー・キューブリックが長年にわたって温めていた企画だった。「1980年代にスタンリー・キューブリックは、とうてい忘れることができないほど素晴らしく美しいストーリーを、僕を信用して打ち明けてくれた」とスティーブン・スピルバーグは語る。キューブリックの死後、長年の友人であったスピルバーグは、彼の遺志を継いで、最終的に『A.I.』の脚本を自ら執筆、監督した。しかし実は、生前から、キューブリックはこの作品の監督にスピルバーグを、と考え、彼にもそれを提案していた。「ある日、会話の途中でスタンリーはこう言った。君が『A.I.』の監督をやるべきだ、私がプロデュースする、とね。そして実際に、”スタンリー・キューブリック製作/スティーブン・スピルバーグ監督”というタイトル・カードを僕に渡したんだ」
不意の申し出に驚いたスピルバーグは、ずっと温めてきた大切な作品の監督をなぜ自分に認ろうと考えたのかたずねた。
「『なぜ自分で監督しないんだ、スタンリー?』。すると彼はただ『なぜって、この映画は私よりも君の感性に近いと思ったからさ』と答えた」2人の交流が始まったのは、1979年にスピルバーグが『レイダース/失われたアーク<聖櫃>』をイギリスで撮影していた時だ。以来、2人の友情は20年近くも続いたが、実際に顔を合わせて話し合ったのは12回ほどだったという。幾度となく繰り返される大西洋をはさんだ長電話が彼らの友情を育んだ。『A.I.』は、SF作家ブライアン・オールディスの短編「スーパートイズ」をもとに、スタンリー・キューブリック20年近くにもわたって映画化の構想を練ってきた作品だ。80年代初めに映画化権を手にいれて以来、キューブリックはスティーブン・スピルバーグに頻繁に相談をした。『パリー・リンドン』から『A.I.』にいたるまで、キューブリックの多くの作品を手がけてきた製作総指揮のジャン・ハーランは言う。「スティーブンがこの映画を監督すべきだとスタンリーが考えた理由はいくつかある。スティーブンなら、本物の子役を使って20週間で完成することができる。スタンリーは、自分がやれば1年はかかり、子役が成長して変わってしまうことが分かっていた。もう1つは、スタンリーがスティーブンの才能を非常に高く評価していたこと。次の時代を担う優秀な監督たちの中でも、スティーブンの才能は抜きん出ているとスタンリーは見ていた。彼ら2人は、性格はまったく違うが、類まれな才能を持っているという共通点があった」
当時、キューブリックの提案を受けてスピルバーグはすぐにイギリスに飛んだ。キューブリックは有名な漫画家でありイラストレイターであるクリス・ベイカー(漫画家としてはファンゴーンの名前で知られる)が描いた何千枚もの絵コンテを見せ、2人はいかにこれをスクリーン上で映像化するかを話し合った。キューブリックはスピルバーグに秘密厳守を誓わせ、もしその誓いを破ったら”私の人生から破門する罰を科す”とした。そして今後のやりとりのために、自宅に専用のファックスを引くように言った。
この計画は結局実現しなかったが、キューブリックはこのプロジェクトを温め続けた。「スタンリーはいつも新しい領域を探ろうとしていた」とハーランは言う。「常に、探究心旺盛だったよ。かってない領域やテーマの映画を、芸術作品として世に送り出そうとしていた。『2001年宇宙の旅』がそのいい例だ。『アイズ ワイド シャット』でも、”嫉妬”という人間の深い部分をえぐるテーマに取り組んだ。観客の誰もが必ず悩んだことのあるテーマだよ、とスタンリーは言っていた。『アイズ ワイド シャット』の前に『A.I.』を撮る予定だったが、様々な理由で遅れてしまっていた」その理由の一つに、視覚効果のレベルが巨匠が思い描くものを忠実に実現するまでには達していなかったことがある。CGをまったく使っていない『2001年宇宙の旅』の特殊効果は、映画史上かつてないほどすばらしいと絶賛された。その監督が『A.I.』で実現しようとしている視覚効果は、膨大で複雑な処理を必要としたのだ。
しかし、1993年の『ジュラシック・パーク』ですべてが変わった。
この映画の画期的な視覚効果に大喜びしたキューブリックは、『ジュラシック・パーク』で効果を担当したILMのデニス・ミューレンなど関係者たちに、この映画で使用したコンピューターによる最新の特殊効果について、次から次へと質問を浴びせたという。
彼の死後、ハーランとキューブリックの妻クリスティーンが、当時のワーナー・ブラザースの会長であったテリー・セメルに会い、『A.I.』をスピルバーグ監督で復活させるアイデアを提案した。ハーランは言う。
「もしスピルバーグが引き受けなかったら、この企画はお蔵入りになってただろうね」
スピルバーグは、1977年の『未知との遭遇』以来脚本を書いていなかったが、『A.I.』に関しては自ら脚本を書くと決意した。
「スティーブンが『A.I.』の内容を話してくれたときのことを覚えてる。彼以外に書ける人がおそらくいないのは明らかだったわ」とプロデューサーのキャスリーン・ケネディは言う。「スティーブンは、この映画が観客に大きなインパクトを与えるだろうということ、自分自身にとっても重要な意味を持ち、スタンリーにとっても重要な意味を持っていたことを充分理解していたわ。だから、他の人に脚本を任せることはできなかったのよ」
脚本を書いていた時のことを思い出して「もう一度、親知らずを抜かれるような気分だったよ」とスピルバーグは言う。「だって、スタンリーが僕の後ろに座って『ダメだ、そうじやない!』と言う。幽霊にしごかれてる感じだったよ。だから、無礼だとは思いつつ、この脚本はスタンリーの経験からでなく、僕自身の心から湧き出るアイデアで書くという断固とした態度を取った。それでもまだ、僕はまるで考古学者だった。文明のかけらを拾い集め、スタンリーの映画を再構築していったんだ」キューブリックとスピルバーグの”共同作業”について、ケネディは言う。「スティーブンは観客に敬意を持ってる。知的な大人のおとぎ話を語る彼は、自分が興味をひかれた話の本質を見極めて、観客のことを考えながら、情熱と興奮をもって監督する。彼はラッキーよ。だって、彼が考えることや大切だと思うことが、観客と同じなんだもの。スタンリー・キューブリックが明らかに持っていた監督としての強烈な才能と、スティーブンのそれが『A.I.』ではうまく融合した。キューブリックが思い描いたデイビッドは、頭にある知性から心に宿る感情への旅をする。スティーブン・スピルバーグはまず心で感じて、知性に発展させる。本当にすばらしい組み合わせだわ」

ストーリー



舞台は未来。人間の日常生活は監視され、人間に代わってロボットが雑用や労働をこなしていた。彼らは何でもしてくれる——愛すること以外は。ロボット研究において、”感情”は、最後に残された未開拓の領域だった。そんな中、主人公の少年ディビッド(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、”愛する”という感情をインプットされた最初の少年型次世代ロボットとして誕生し、彼を開発したサイバートロニクス・マニュファクチャリング社の従業員(サム・ロバーズ)とその妻(フランシス・オーコナー)に引き取られる。彼らは不治の病に冒された実の子供を冷凍保存しており、デイビッドはその代わりだった。母親を永遠に愛しつづけるようプログラムされたディビッドだったが、まもなく実の子供が最新の医学で生き返り、あっけなく捨てられてしまう。その時から、恐怖とスリル、新しい発見と驚きに満ちた、ディビッドの旅が始まった。道連れは、彼の遊び相手であり保護者でもあるスーパートイのテディと、旅の途中で知り合った、ジゴロ・ロボットのジョー(ジュード・ロウ)。
やがてその旅は、数千年という途方もない時を超えながら、壮大な感動の物語となっていく——。

スタッフ

監督:スティーブン・スピルバーグ

ロボットキャラクターデザイン:スタン・ウィンストンスタジオ
視覚効果・アニメーション:インダストリアル・ライト・アンド・マジック
衣装:ホブ・リングウッド
センティエント・マシン・セラピスト:ジニーン・サラ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
編集:マイケル・カーン,A.C.E.
美術:リック・カーター
撮影:ヤヌス・カミンスキー,A.S.C.
製作総指揮:ジャン・ハーラン、ウォルター・F・パークス
脚本:スティーブン・スピルバーグ
   イーアン・ワトソンのスクリーン・ストーリーに基づく
   ブライアン・オールディスの短編に基づく
製作:キャスリーン・ケネディ、スティーブン・スピルバーグ、
ボ二ー・カーティス

キャスト

デイビッド:ハーレイ・ジョエル・オスメント
ジゴロ・ジョー:ジュード・ロウ
モニカ・スウィントン:フランシス・オーコナー
ヘンリー・スウィントン:サム・ロバーズ
マーティン・スウィントン:ジェイク・トーマス
ジョンソン−ジョンソン卿:ブレンダン・グリーソン
ホビー教授:ウィリアム・ハート

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