原題:Nanny McPhee and The Big Bang

みんなをハッピーにして去っていく不思議な魔法使い“ナニー・マクフィー”が帰ってきた!

2010年8月20日全米公開

2010年/イギリス映画/カラー作品/シネスコ/1時間49分/全7巻/2,994m/DOLBY-SR-D、DTS、SDDS/字幕翻訳:桜井裕子/ 配給:東宝東和

2011年11月02日よりDVDリリース 2011年7月2日(土)より有楽町スバル座ほか全国ロードショー

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公開初日 2011/07/02

配給会社名 0002

解説


 問題を抱えた家族の元にどこからともなく現れて、みんなを笑顔にして去っていく、不思議な魔法使いのナニー・マクフィーが待望のカムバック。子供も大人も夢中にさせる幸せいっぱいのファンタジーを運んできた!

 今回の舞台はイギリスの田園地帯。戦争に行ったパパに代わって農場を切り盛りするグリーン家のママは、3人のわんぱくな子供たちの世話でてんやわんや。そこへ、ロンドンからいとこが戦火を逃れてやってきたから、さあ大変。都会育ちの彼らと田舎育ちの子供たちは衝突を繰り返し、たちまちパニックに。そこへ現れたナニーは、魔法のステッキで子供たちのケンカをぴたりと止め、5つのレッスンを開始。子供たちに助け合いと思いやりの気持ちを芽生えさせていく。

 みんなで立ち向かえば、不可能も可能になる。みんなと一緒なら、楽しいことはもっと楽しくなる!そんなチームワークの極意を学び、成長していく子供たち。5人が信頼の絆で結ばれ、ひとつの“家族”になっていく姿をいきいきと描写した物語には、笑いと涙が盛りだくさん。さらに、信じ続けることの大切さを物語るエンディングにはミラクルが用意され、観る者の心を特大の感動で満たしてくれる。

 ファンタジーならではの奇想天外なヴィジュアルも大きな魅力で、子ブタがシンクロナイズド・スイミングを踊ったり、象がベッドにもぐりこんできたり…動物たちの愉快な姿が、映画の楽しさを盛り上げている。

 イギリスのミステリー作家、クリスチアナ・ブランドの児童文学を下敷きに、オリジナル・ストーリーを執筆したのは、前作に続きナニーを演じるエマ・トンプソン。アカデミー賞脚色賞にも輝く彼女はその才能を遺憾なく発揮し、繊細でクオリティの高い作品に仕上げた。もちろん、オスカー女優ならではの実力を見せるナニー役も大きな見どころだ。

 共演は前作以上に豪華な顔ぶれ。子供たちに愛情をたっぷり注ぐグリーン家のママを演じるのはマギー・ギレンホール。その他、リス・エヴァンス、『ハリー・ポッター』シリーズのマギー・スミス、レイフ・ファインズなど演技派が集結。さらにもうひとり、イギリスのスターがラストの感動を担う重要な役で出演している。そして、オチャメで健気な表情を見せる子役たちの演技も見逃せない!

ストーリー




 イギリスの田舎に暮らすグリーン家の子どもたち—ノーマン、メグシー、ビンセントの3人は、農場を切り盛りするママの手伝いをしながら、戦争に行って音信不通となってしまったパパの帰りを心待ちにしていた。

 そんな中、戦火を避け、ロンドンからいとこがやって来た。都会育ちでセレブ気取りのシリルとセリアは農場に着くなり、ウンチ臭いと連発。初対面から子どもたちは反目しあい、大乱闘に発展! ママは困り果ててしまった。

レッスン1 <ケンカしない>
 その時、家のドアを叩く音。扉の外には不気味な風貌の女性が立っていた。
 「私はナニー・マクフィー。必要とされる限り、嫌われても残ります。しかし、役目が終われば、望まれようとも去ります」
 程なく、子どもたちは乱闘を再開させるが、ナニーが魔法のステッキで床を叩いた瞬間、相手を殴っているつもりなのに、自分自身を殴りはじめる。やがて、自分が痛い思いをすることを知って、ケンカをやめるのだった。

レッスン2 <礼儀正しく、分かち合う>
 その夜。子どもたちは一緒に寝ることを拒む。「こんなヤツらと同じベッドで眠るくらいなら、動物と寝る方がマシ」しかし再びナニーがステッキを突くと、どこからか動物たちが現れ、子どもたちは動物のためにもベッドを空けなければならなくなるのだった。

レッスン3 <互いに助け合う>
 翌朝、グリーン家の貴重な財産、子ブタたちが逃亡するという事件が起こる。犯人はおじさんのフィル。実は農場の半分はフィル名義で、借金の返済にあえぐ彼は農場を売るよう度々ママに迫っていた。子ブタがいなくなれば、ママはお金に困って農場を手離すと目論み、小屋の柵を壊したのだ。すぐにグリーン家の子どもたちは救出に向かうが、その時、ナニーはステッキを突いて、いとこたちも協力して試練を乗り越えるようにしむけるのだった。

 子ブタの無事を祝い、みんなでピクニックに出かける。シリルとセリアも、ずっと前から家族の一員だったように楽しいひと時を過ごす。
 そこへ一通の電報が届く…パパが戦死したという知らせだった。

 突然の訃報にママは倒れ込み、全員が茫然とする中、ノーマンだけは違った。
 「こんなの間違いだ。僕には直感でわかる。パパは生きている」

 そんなノーマンに手を貸したのはシリルだった。陸軍省の高官であるシリルのパパ、グレイ卿に聞けば、消息がつかめるかもしれないと、すぐに2人はロンドンへ向かう。彼らを載せたバイクを運転するのは、そう、ナニー・マクフィー!

 陸軍省に到着し、やっとの思いで面会にこぎつけたものの、実の息子を前に厳しい態度を変えようとしないグレイ卿。しかし、ひるまずシリルはグリーン家のパパの捜索を懇願した。それは、頑なにパパの生存を信じるノーマンのためだけでなく、父と、そして、意思の弱かった自分自身とはじめて向き合うことでもあった。
 思いが通じ、グレイ卿は捜査に応じてくれた。それによると、パパは行方不明だが、亡くなってはおらず、電報の内容は誤り。さらに、陸軍省からは電報を送った記録がないことがわかった。瞬時にノーマンは察した。偽の電報を送ったのは邪悪なフィルであることを。

 一方、失意のママは農場を売ろうとしていた。残った子どもたちは阻止しようとするが、もうすぐ契約書にサインをしてしまう。
 「ナニー、助けて!」メグシーの叫びがロンドンから戻る途中のナニーに届いた。運転で手がふさがっているナニーに代わり、ノーマンがステッキを突いた。すると、轟音とともに空から麦畑に爆弾が投下され、その振動で契約書はインクで汚れて使いものにならなくなった。幸いにも、爆弾は不発弾であったが、一刻も早く処理しなければ危ない!

レッスン4 <勇敢であれ>
 その時、ナニー、ノーマン、シリルが舞い戻り、ママに真実を告げる。笑顔を取り戻したママと子どもたちは一致団結して、最後の難関−爆弾の処理に挑むのだった。

レッスン5 <果たして最後のレッスンとは?>
 みんな一緒ならきっと乗り越えられる! そしてパパもきっと帰ってくる!
 子供たちは力を合わせ、大切な家族のため一つになった。ミラクルは絶対に起こる!…そう信じて。

スタッフ

原案:クリスチアナ・ブランド 「マチルダばあや」シリーズ(あすなろ書房刊)
監督:スザンナ・ホワイト
製作:リンゼイ・ドーラン、ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー
製作総指揮:デブラ・ヘイワード、ライザ・チェイシン、エマ・トンプソン
脚本:エマ・トンプソン
撮影監督:マイク・エリー
プロダクション・デザイン:サイモン・エリオット
衣装デザイン:ジャクリーン・デュラン
ヘア&メイク・デザイン:ピーター・キング
編集:シム・エヴァン=ジョーンズ, ACE
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

キャスト

ナニー・マクフィー:エマ・トンプソン
イザベル・グリーン:マギー・ギレンホール
フィル・グリーン:リス・エヴァンス
ミセス・ドカティー:マギー・スミス
ノーマン・グリーン:エイサ・バターフィールド
メグシー・グリーン:リル・ウッズ
ビンセント・グリーン:オスカー・スティア
シリル・グレイ:エロス・ヴラホス
セリア・グレイ:ロージー・テイラー=リトソン
グレイ卿:レイフ・ファインズ
ローリー・グリーン:ユアン・マクレガー

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