原題:Horton Hears a Who

ほこりみたいに小さくたって、ひとはひとだ。

2008年/アメリカ/カラー/86分/ 配給:20世紀フォックス映画

2008年7月12日(土)、お台場シネマメディアージュ他全国ロードショー

© 2008 Fox, Based on Dr. Seuss characters TM & © Dr. Seuss Enterprises.

公開初日 2008/07/12

配給会社名 0057

解説


「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」のスタッフが贈る、感動のファンタジー・アニメーションの誕生!

 2008年3月14日の全米公開でダントツの初登場第1位に輝き、1カ月以上もトップ10内を保持、そして2008年に全米で公開された全ての映画の中で最速の1億ドル突破作品となり、文字通り社会現象となっている『ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ』。『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』のスタッフが、5年の歳月をかけて映画化に取り組んだ本作は、友情と親子の絆、そして自分以外の人間を思いやる心の大切さを、楽しさあふれるヴィジュアルにのせて描きあげた今年最高のファンタジー・アニメーションだ。
 原作は、子供から大人まで世界中に多くのファンを持つカリスマ的な絵本作家であり、『グリンチ』や『ハットしてキャット』の原作者としても知られるドクター・スースの『ぞうのホートン ひとだすけ』。この絵本は全世界15カ国で翻訳され、70年以上にわたり2億冊以上を売り上げている大ベストセラーであり、今なお愛され続けている名作である。また、この作品は原作者のスースと日本人大学教授、中村貢氏との心温まる交流によって生まれたと言われている。そのような点も日本人にとって親近感のもてる、かつ関わりの深い作品といえるだろう。
 ダレダーレとは、ホコリほどの大きさしかないダレダーレの国に住む小さな小さな人々のこと。楽しいことが大好きな彼らは、争いのない平和な世界で仲良く暮らしていたが、そんな彼らに突然の大ピンチがおとずれた!突風によって、それまでの安定した平和な場所から吹き飛ばされ、空中へと流されてしまったのだ!しかし、自分たちの状況がまったく分からないダレダーレたちは、地面が傾くたびに、「助けて」と声をあげるばかり。
 その声を偶然聞きつけたのが、心優しいゾウのホートン。目の前に漂う“ホコリ”の上に国があり、そこにたくさんの人が住んでいることを確信した彼は、周囲の動物たちからヘンな目で見られても、なんのその。彼らを安全な場所へ運ぶという大切な使命を果たすため、山の頂上をめざす大冒険の旅に出る!
 その旅の途上でゆっくりと育まれていく、ホートンとダレダーレの市長の心温まる友情。「どんなに小さくたって、ひとはひとだ」と主張し、実際には会うことはおろか、見ることすらできないダレダーレたちを全力で守りぬこうとするホートンと、そんな彼に心からの信頼を寄せ、愛する家族や市民の命をゆだねる市長。存在することすら信じられないほど異なる世界に住む2人が、お互いを認め合い、協力しあって障害を乗り越えていく姿には、誰もが心動かされずにはいられないだろう。さらに、ダレダーレたちが、ホートンの仲間に自分たちの存在を証明するクライマックスでは、市長の息子で、それまでは内気で親の前でも自分の気持ちを素直に伝えられず、なにをするにも消極的だったジョージョーが大活躍。小さな小さなダレダーレの中でも最も小さいジョージョーが、父親の愛と応援を背に受けながら、ダレダーレの国を救うために奮闘する場面は、極上のスリルと興奮、そして特大の感動を味あわせてくれる。
 誠実でひたむき、愉快でチャーミングなゾウのホートンの声を演じるのは、2度のゴールデン・グローブ賞に輝くスーパースター、ジム・キャリー。ダレダーレの市長の声には、今ハリウッドで最も売れているコメディ俳優のスティーヴ・カレルが担当。意欲が空回りすることもあるけれど、ダレダーレの国に住む人々のために市長のつとめを果たそうと必死に頑張る愛すべきキャラクターに、ユーモラスな味わいを醸し出している。また、ホートンと市長を窮地に陥れる独裁者的なカンガルーの声を、40年以上にわたりハリウッドとブロードウェイで活躍する伝説のエンタテイナー、キャロル・バーネットが演じているのも大きな話題だ。
 監督を務めたジミー・ヘイワードとスティーヴ・マーティノは、原画からメモ書きにいたるまで、スースのあらゆる創作を研究。そこで見出した「楽しさと親しみやすさ」をキーワードに、スース作品初の3Dアニメ化を進めていった。
 そんな監督たちのヴィジョンの実現を担ったのは、『アイス・エイジ』シリーズや『ロボッツ』を世に送り出したブルー・スカイ・スタジオだ。フワフワの手触りが伝わってくるようなダレダーレの毛皮の装いや、数百万本のクローバーの花が風にそよぐ光景、そして今まで誰も見たことのなかった<ほこりの中の世界>を、史上最大のファンタジー・ワールドに作り上げた彼らのCG技術は、まさに驚異的。そのエンタテインメント性溢れる世界観と、個性豊かなキャラクターたちの愛らしさは、映画を見終わったあとも、ずっと心に残り続けるはずだ。

ストーリー




心優しきゾウのホートンと、ほこりのように小さな国<ダレダーレ>が教えてくれる、信じあい、そして信じぬくことの大切さ。

 陽気で明るいダレダーレたちが住むダレダーレの国。そこは、争いごとのまったくない平和で楽しい世界だ。そんなダレダーレの国にちょっとした異変が起こり始める。ときおり地面が揺れたり、妙な渦巻き雲が現れたり…。じつは、突然の大風によって、ヒマワリの花に安住していた国全体が風に流され、どこに行くかも分からない空中に放り出されてしまったのだ!このままではダレダーレたち、そして国全体が壊滅の危機に…。そんなダレダーレたちの助けを求める声を、偶然にも聞きつけた者がいた。ジャングルヌールに住む人気者のゾウのホートンだ。自分の耳元を通過したホコリの上から、確かに救いを求める声が聞こえたと感じた彼は、「目に見えないものは存在しない」と主張するカンガルーや、仲間の動物たちからバカにされてもなんのその。「どんなに小さくたってひとはひとだ」という強い思いのもとに、ダレダーレの国が乗っている大事なホコリをクローバーの花で受け止めると、ホコリの世界の住人たちにコンタクトを取るべく大声で話しかけた。
 ホートンのどでかい声は、ダレダーレの国の排水管を通って市長の耳に届いた。まったく姿の見えないホートンと言葉を交わした市長は、ダレダーレの国の外に大きな世界が存在していること、その世界にいるホートンが自分に話しかけているという事実を知ってビックリ。いっぽう、ホコリの上にたくさんのダレダーレたちが住んでいることを知ったホートンは、自分自身の責任の重大さに気づく。なぜなら、ホートンがダレダーレの国を安全な場所に運んでやらなければ、国は壊滅し、市長や彼の愛する妻と97人の子ども(!)たちはもちろんのこと、住民全員が命を落としてしまうのだ!

スタッフ

監督:ジミー・ヘイワード & スティーヴ・マーティノ
脚本:シンコ・ポール & ケン・ダウリオ
原作:ドクター・スース
製作:ボブ・ゴードン & ブルース・アンダーソン
製作総指揮:オードリー・ガイゼル & クリス・ウェッジ、クリストファー・メレダンドリ
音楽:ジョン・パウエル
編集:ティム・ノードクイスト
アート・ディレクター:トーマス・カードン

キャスト

(声の出演)
【オリジナル版】
ジム・キャリー
スティーヴ・カレル
キャロル・バーネット
ウィル・アーネット
セス・ローゲン
アイラ・フィッシャー
エイミー・ポーラー
チャールズ・オスグッド
ジョシュ・フリッター
ジェシー・マッカートニー

【日本語吹替え版】
森川智之
小森創介
藤本喜久子
広瀬彰勇
石丸博也
雨蘭咲木子
杉村理加
中博史
庄司宇芽香
下和田裕貴

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