三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー最新作

1972〜1973年/日本/カラー/『パンダコパンダ』33分、『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』38分 配給:三鷹の森ジブリ美術館

2008年07月02日よりDVDリリース 2008年3月15日(土)春休み 2作品一挙上映! 渋谷シネマ・アンジェリカ 立川シネマシティ 川崎チネチッタほか 全国順次 ロードショー

©TMS

公開初日 2008/03/15

配給会社名 0805

解説



高畑勲・宮崎駿コンビにとって、今なお一番大切な作品

今から36年前、日中国交正常化を記念して中国から2頭のパンダが贈られました。日本では初めて目にする愛らしいパンダに大人から子供まで心を奪われ、空前のパンダブームが巻き起こりました。そのころ、高畑勲・宮崎駿らは、スウェーデンのリンドグレーン原作「長くつ下のピッピ」のアニメーション化を企画していたのですが、企画は頓挫。そこでオリジナル企画として「パンダコパンダ」を立ち上げます。こうして制作された映画が、「ピッピ」の影響を色濃く感じられる作品となったのは、至極自然のことでした。

ピッピといえば、「世界一つよい女の子」として有名です。馬を軽々とで持ち上げてしまうほどの力持ちで、サルといっしょに自由気ままに暮らしている女の子です。「パンダコパンダ」の主人公ミミちゃんも、おばあちゃんの留守をひとりで守りながら、元気に暮らしています。竹やぶのあるステキなお家に住み、お料理もお洗濯も上手に出来るミミちゃんは、子どもたちの憧れの的。そんなミミちゃんの家に、ある日、パンダの子パンちゃんとお父さんパパンダがやって来ることで、ミミちゃんの暮らしはさらに楽しいものになってゆくのです。天真爛漫なミミちゃんと、それを見守るパパンダや近所の人たち。とっても能天気に見える彼らの生活には、しなやかで力強い、子ども本来の力が溢れています。だから、誰が見ても思わずほっとしてしまうのかもしれません。

パンダと一緒に暮らすワクワク感はもちろん、作品全体に散りばめられた極上のユーモアや、思わず吹き出してしまうようなラストシーン。36年の時を経ても、無敵の面白さを誇る、高畑勲、宮崎駿コンビの名作、そして彼らが今なお愛してやまない作品です。

ストーリー

『パンダコパンダ』
ミミ子は、竹林の中にあるお家でひとりで暮らしています。法事のために遠くに出かけてしまったおばあちゃんの留守をしっかり守っているのです。そんなミミ子のもとに、小さなパンダの子パンちゃんとそのお父さんパパンダがやってきます。ひとりでもへっちゃらなミミ子だけど、優しいお父さんとかわいい子どもがいたらもっとステキでしょう!3人は一緒に暮らし始めるのでした。しかし、ある日動物園の園長さんが、パパンダ親子を探しにやってきてしまいます。

『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』
ミミ子は、パパンダとパンちゃんと平和に暮らしています。泥棒がやってきたり、トラの子が迷い込んできたりするけれど、みんなステキなお客さま。町にサーカスがやってきたある日、夜から雨が降り出し、やがて洪水となって、町は水の中に沈んでしまいます。ミミ子たちは、大喜びで屋根に登ってピクニックや釣りを楽しんでいたのですが、サーカスの動物たちが水の中に取り残されていることが分かります。ミミ子たちは、ベッドの船を浮かべて救出に向かいます。

スタッフ

演出:高畑勲
脚本:宮崎駿
作画監督:大塚康生、小田部羊一
美術監督:福田尚郎、小林七郎
音楽:佐藤允彦
製作・著作:トムス・エンタテインメント
制作:東京ムービー
提供:三鷹の森ジブリ美術館、スタジオジブリ、日本テレビ、ディズニー
特別協賛:日清製粉グループ


『パンダコパンダ』
原案・脚本・画面設定:宮崎駿 
演出:高畑勲 
音楽:佐藤允彦
主題歌:「ミミちゃんとパンダコパンダ」 
 作詞:真田巌 作曲・編曲:佐藤允彦 歌:水森亜土
作画監督:大塚康生/小田部羊一 
美術監督:福田尚郎 
撮影監督:清水達正 
制作協力:Aプロダクション
制作:東京ムービー 
制作年:1972年 
上映サイズ:スタンダード 音響フォーマット:モノラル 
上映時間:33分


『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』
脚本・美術設定・画面構成:宮崎駿 
演出:高畑勲 
音楽:佐藤允彦
主題歌:「ミミちゃんとパンダコパンダ」 
 作詞:真田巌 作曲・編曲:佐藤允彦 歌:水森亜土
作画監督:大塚康生/小田部羊一 
美術監督:小林七郎 
撮影監督:清水達正 
制作協力:Aプロダクション
制作:東京ムービー 
制作年:1973年 
上映サイズ:スタンダード 音響フォーマット:モノラル 
上映時間:38分

キャスト

『パンダコパンダ』
(声の出演)
ミミ子:杉山佳寿
パンダ:熊倉一雄
パンちゃん:太田淑子
おまわりさん:山田康雄
おばあちゃん:瀬能礼子

『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』
(声の出演)
ミミ子:杉山佳寿子
パパンダ:熊倉一雄
パンちゃん:丸山裕子
トラちゃん:太田淑子
サーカス団員:山田康雄
サーカス団長:和田文夫
おまわりさん:安原義人

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