22才の、あなたのあの頃・・・・

2007年/日本/カラー/アメリカンビスタ/119分/ 配給:角川映画

2008年02月08日よりDVDリリース 2007年8月18日、テアトル新宿にてロードショー 2007年4月28日 大分県先行ロードショー

公開初日 2007/04/28

配給会社名 0058

解説


誰もが自分自身の22才に思いを馳せる——

『なごり雪』に続く大林宣彦・大分三部作の第二弾。
伊勢正三「22才の別れ」をモチーフに描く、母娘二代にわたるあまりに切ない恋の物語。

今作で舞台に選ばれたのは、九州の大都市・福岡と大分県の津久見、臼杵といった情緒あふれる街々。物語のクライマックスには臼杵市の“うすき竹宵”がフィーチャーされ、竹ぼんぼりの明かりが優しく、そして幻想的な雰囲気をかもし出す。
主人公を演じるのは映画、テレビ、舞台など、幅広いフィールドで圧倒的な存在感を見せている筧利夫。共演に『うなぎ』『赤い橋の下のぬるい水』で各賞を受賞している演技派・清水美砂、そして脇を長門裕之、南田洋子、三浦友和、峰岸徹、村田雄浩など、大林映画ゆかりのヴェテラン陣ががっちりと固める。
また、ヒロインとして期待の新人、鈴木聖奈と中村美玲が時代を隔てた親と子を瑞々しく演じているのも話題のひとつ。そのほか、窪塚俊介、細山田隆人、寺尾由布樹といった若手ものびのびとした演技で映画に活力を与えている。
監督・脚本・編集を手がけたのは、日本を代表する映像作家・大林宣彦。幻想的な映像美で二つの時代を流麗に描き分け、主人公たちの心の悲哀を見事なまでに表現。円熟の境地を見せている。

ストーリー

人生の岐路に立った主人公が偶然出会った女の子は、22才の頃、自分が未熟だったために別れた女性の娘だった…。

福岡市の商社に勤める川野俊郎(筧利夫)は、1960年代生まれの44歳。社内には煮え切らない関係を続ける37歳の有美(清水美砂)がいるが、お互いに一歩を踏み出す勇気はない。ある日、ずぶ濡れで駆け込んだコンビニのレジで「22才の別れ」を口ずさむ少女、花鈴(鈴木聖奈)に出逢う。ふとしたことから親しくなった俊郎は、コンビニを辞めた花鈴にいきなり「援交して」と言われ戸惑うが、なにか不思議な縁を感じ、放っておくことができず家に招き入れる。
しかし花鈴の身上を聞いた俊郎は信じられない事実に衝撃を受ける。花鈴はかつて22才の誕生日に別れた恋人、葉子(中村美玲)の実娘だったのだ…。

スタッフ

監督:大林宣彦
エグゼクティブプロデューサー:大林恭子<株式会社ピーエスシー>
CO-プロデューサー:山崎輝道、安井ひろみ
原案:伊勢正三<22才の別れ>より
脚本:南柱根、大林宣彦
音楽:山下康介、學草太郎
   伊勢正三<22才の別れ>詩・曲・唄
撮影:加藤雄大
美術:竹内公一
照明:西表灯光
録音:内田誠
編集:大林宣彦
音楽プロデューサー:加藤明代
ラインプロデューサー:大林恭子
VFXプロデューサー:大屋哲男
記録:増田実子
監督補佐:南柱根
助監督:山内健嗣
制作担当:小野山哲史

制作:ダイアックス株式会社
制作協力:株式会社ピーエスシー
制作者:頼住宏<ダイアックス株式会社>

キャスト

筧利夫:川野俊郎
鈴木聖奈(新人):田口花鈴
中村美玲(新人):北島葉子
窪塚俊介:浅野浩之
寺尾由布樹:若き日の川野俊郎
細山田隆人:相生
峰岸徹:松島専務
三浦友和:杉田部長
村田雄浩:花鈴の父
長門裕之:やきとり屋甚平
清水美砂:藤田有美

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