MAXX!!!鳥人死闘篇
原題:Fils du vent, Les
これが噂の—ヤマカシ武道! たった7人で、アジアに殴りこむ!
2004年/フランス/カラー/90分/ 配給:ギャガ・コミュニケーションズ、シナジ-
2007年01月12日よりDVDリリース 2006年8月26日、銀座シネパトス、シネマGAGA!ほか全国ロードショー
ビデオ時に変わった場合の題名 マックス!!!鳥人死闘篇
公開初日 2006/08/26
配給会社名 0025/0341
解説
数十メートルのビルからビルへ飛び移り、全世界の度肝を抜いた7人の若者YAMAKASIが、今度はその驚異の身体能力でサムライ魂と武道を体得、新たなYAMAKASI格闘技でアジアに乗り込んで来た。
重力とは無関係のように宙高く舞い、秒速移動しながら繰り出す強靭かつ華麗なYAMAKASIアクションは、まさに“鳥人”そのもの。これをスタントマンもCGも使用せずに生身で演じられるのは、スーパーアスリート軍団YAMAKASIならでは。観るものに痛みの伝わるリアル・アクションの迫力は必見に値する。
舞台をYAMAKASIの本拠地であるフランスのパリから、タイのバンコクへ移し、世界に誇るユニットになったYAMAKASIが、子供たちに技術を教えるためのジムを開く。ところが、バンコクでYAMAKASIを待ち受けていたものは、チャイニーズ・マフィアと日本のヤクザの裏社会での大抗争と、YAMAKASIにも迫る運動能力を持つアジアのストリート・ギャング団の若者たちだった。
敵の裏をかくスリリングな駆け引き合戦と、壮絶な裏切りと報復、YAMAKASIのメンバーとストリート・ギャング団の悲劇のヒロインとの禁断の恋、そして、チャイニーズ・マフィアの一派とヤクザの一派に、ストリート・ギャングも絡み、そこにYAMAKASIも巻き込まれるという驚愕の300人を超える格闘大スペクタクルへと流れ込む。
巨匠リュック・ベッソンによって見出された初主演作『YAMAKASI』では、ジャンプ主体の“縦移動アクション”の妙技を見せたYAMAKASIが、深遠なサムライ・スピリットと共に武道という“横移動アクション”を融合し、全く新しい“YAMAKASI武道”を開発。中でも見せ場のひとつ、建設中のビル壁面の不安定な竹柵の上で、ジャンプと急激なアップ&スライディングをしながらのバトルは圧巻だ。
そのYAMAKASIが新境地を開拓した縦横無尽なニュー・アクションに圧倒されつつ、ブルース・リーやジャッキー・チェン、ジェット・リーらの、アジアン・アクションの偉人たちへのリスペクトも見逃せない。
また、実際のYAMAKASIのメンバーながら、『マックス!!!鳥人死闘篇』では役者として芸域を広げ、ストリート・ギャング団のリーダー役に扮するチョウ・ベル・ディンの、韓流に通じるイケメン・スターのカリスマぶりも話題の的。同時に、ほかのメンバーたちも芸風を広げて、禁断の恋に走るリーダーや、子供たちに愛情を注ぐファミリーマン、心の中の神秘を追求する若者など、それぞれの個性の確立も、波乱に富んだストーリーを、さらに興味深くしている。
撮影はタイで15週間、ロンドンで3週間、合計18週間を要し、常時100人から150人のスタッフで行われ、アクション・シーンでは、キャストの生傷が絶えなかったという。
監督は、『YAMAKASI』の脚本家でありアクション監督も兼任しているジュリアン・セリ。長年ビデオクリップやCM、短編映画の奇抜な映像創りで定評のあるセリは、今回も4台のカメラのアングルを替えてノンストップで並行撮影するなどアクティブな演出で、YAMAKASIのアクロバティックなニュー・アクションとキャラクターの魅力を躍動感たっぷりに描破している。
メンバーのリーダー的存在のシャルル・ペリエールは『YAMAKASI』同様に、『マックス!!!鳥人死闘篇』でも原案を出し、監督のジュリアン・セリと『YAMAKASI』のコンビ、フィリップ・リヨンとともに脚本も担当するという、まさに文武両刀の才能の持ち主である。ペリエールあってこそのYAMAKASIなのだ。
撮影のミシェル・タビュリオーは、セリ監督のイメージの色彩を確実に捉えるために、この作品専用の照明器具を開発して挑み、色彩豊かな映像を実現している。
音楽のクリスチャン・ヘンソンは、WB作品『CHASING LIBERTY』で注目され、このスコアで2004年のワールド・サウンドトラック・アワードの新人賞にノミネートされている。
ストーリー
タイのバンコク。表向きは実業家だが、その実体はチャイニーズ・マフィア=赤竜会のボス、ウォンのアジトの高層ビルから、赤竜会のシンボル、赤竜像が盗まれた。盗んだのは、中国系のストリート・ギャングのアタマ、キエン(チョウ・ベル・ディン)と妹のツ(エロディ・ユング)の兄妹だ。キエンとツの兄妹は、秒殺の武術と縦横無尽の驚異的な動体能力を誇り、この盗みだけは同様の能力を持つ仲間たちとは別行動で「仕事」をこなしていた。その盗みの「仕事」を依頼したのは、バンコクの裏社会の支配を企む若き日本人ヤクザのキタノだった。しかし、キエンとツは、キタノに対して不信感を抱いていて、キタノには盗みの計画は失敗に終わったと報告した。
その頃、ロンドンでは、YAMAKASIのメンバーが、ビルからビルへと飛び移りながら、ボールを奪い合うというトレーニングが終わった時、ジムの経営者のレオ(ロラン・ピエモンテージ)が、バンコクにジムを開くという計画を発表した。
翌日、選ばれたローガン(シャルル・ペリエール)を始め、ヤギー(ギレン・ヌグバ・ボイェケ)、ヤン(ヤン・ノウトゥラ)、ウィリアムス(ウィリアムス・ベル)、ケンジー(マリク・ディウフ)らが、完成したばかりのバンコクのジムに向かった。休む間もなく、トレーニングを始めたYAMAKASIたちは、突然数人の若者グループに襲われた。彼らは、キエン率いるストリート・ギャング団で、YAMAKASIと同様の驚異的な身体能力を持つ若者たちだった。建設中のビル壁面の竹の足場を、すさまじいスピードで駆け上がり、そのままダイブしながら必殺キックを放つという、アクロバティックな闘いが続いた…。キエンは、YAMAKASIたちがチャイニーズ・マフィアに雇われ、はるばるバンコクまでやってきたと思ったようだ。
しかし、ツは兄キエンの強引なやり方に反発して袂をわかち、密かにローガンに接近。ローガンも気配を察知してツを捕らえたが、いつしか二人は魅かれ合うようになる。
そんな時、キタノはウォンの息子の誘拐をストリート・ギャングたちに命令した。しかし、今度はレオとヤギーとヤンが、ストリート・ギャングたちのアジトを襲った。その結果、ストリート・ギャングたちは仲間割れを起こし、キエンは孤立してしまう。また、ツは赤竜像の強奪とウォンの息子が狙われていることを、ウォンに告げて、ウォンの家族を危機から救おうした。だが、ウォンの怒りが爆発、ツの思惑とは反対に、ウォンは打倒キタノを部下に命じる。
一方、キタノは自分の手下とストリート・ギャングを使い、ローガンに不意打ちを食らわすことで、ローガンに致命傷を負わせた。ローガンは仲間が呼びかけても、何の反応も示さない。ローガンは死んでしまったのか?キタノはキエン、ツなしのストリート・ギャングと再び手を組み、ウォンとの最終抗争を決意する。
ウォン一派とキタノ一派の争いに巻き込まれたYAMAKASIたち…偉人であった亡き祖父から“風の息子”という魂の復活を体得したウィリアムスと、その“風の息子”の教えによって蘇生したローガン、ツと悔い改めたキエンたちも合流。かくして、スーパー・アスリートの鳥人技と秒殺の格闘技、日本刀、拳銃などの狂器が入り乱れ、壮絶な全面戦争へと傾れこんでいった…。
スタッフ
監督:ジュリアン・セリ
製作:イヴ・マルミオン
製作総指揮:オリヴィエ・タオン
脚本:ジュリアン・セリ
撮影:ミシェル・タビュリオー
音楽:クリスチャン・ヘンソン
キャスト
YAMAKASI
チョウ・ベル・ディン キエン (YAMAKASI)
ロラン・ピエモンテージ レオ (YAMAKASI)
シャルル・ペリエール ローガン (YAMAKASI)
ギレン・ヌグバ=ボイェケ ヤギー (YAMAKASI)
マリク・ディウフ ケンジー (YAMAKASI)
ウィリアムス・ベル ウィリアムス (YAMAKASI)
ヤン・ノウトゥラ ヤン (YAMAKASI)
エロディ・ユング
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