デジャヴ
原題:Deja Vu
2006/11/22
2006年アメリカ映画/ドルビーSRD/シネマスコープ・サイズ/2時間8分/ 配給:ブエナ・ビスタ・インターナショナルジャパン
2010年09月22日よりDVDリリース 2007年08月03日よりDVDリリース 2007年3月17日(土)より 全国超拡大ロードショー
(C) 2006 TOUCHSTONE PICTURES and JERRY BRUCKHEIMER INC. ALL RIGHTS RESERVED.
公開初日 2007/03/17
配給会社名 0069
解説
人類にとっての最大のミステリーとは、恐らく《自分自身》ではないだろうか。自分を取り巻く森羅万象を理解できなくても、さほど不思議なことではない。だが、まぎれもない自分自身の中に、全く理解不可能な《何か》を見出した時、人は己の存在すら疑うような底なしの不安に襲われる。
例えば、【デジャヴ(既視感)】──初めて体験することなのに、以前にどこかで体験したような、あの奇妙な感覚…。時に記憶の奥底を攪拌(※ルビ:かくはん)するかのような不気味な恐怖をもたらし、時に母の胎内で守られているような優しいノスタルジーで包み込む、説明不可能なこの現象は、果たして何を意味するのだろうか…?
映画「デジャヴ」は、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが、黄金コンビであるトニー・スコット監督と実に6度目のタッグを組んで放つ衝撃のエンターテイメント巨編だ。
敏腕捜査官のダグは、フェリー爆破事件の鍵を握る女性の死体を見た瞬間、説明不可能な強烈なデジャヴに襲われる。追い討ちをかけるように二人を関連づける様々な痕跡が発見されるが、彼は確かに生前の彼女を全く知らなかった。やがて特別捜査本部に引き抜かれたダグは、それまで信じてきた世界ですら崩壊するような恐るべき真実に気づく…。「もしもデジャヴが、過去からの警告だとしたら?」「もしもデジャヴが、未来を予知するメッセージだとしたら?」…大胆かつドラマティックな解釈に基づき、誰もが体験したことがありながら未だ解明されていないこのミステリアスな現象をテーマに、全くオリジナルな超一級のサスペンス・アクションが誕生した。
543名もの犠牲者を出した凄惨なフェリー爆破事件を捜査中のダグ・カーリンは、事件の手がかりを握る美しい女性の遺体と対面した瞬間、ある奇妙な感覚に捕らわれる──「私は彼女を知っている」…。クレアというその女性に、ダグはこれまで会ったことはない。それにも関わらず、彼女の部屋にはなぜか数々のダグの痕跡が残されていた。指紋、血痕、留守電のメッセージ、そして、冷蔵庫に記されたメッセージ…「彼女を救え!」
やがてダグは、爆破事件の特別捜査本部に召集される。そこでは、政府が開発した驚くべき監視システム=【タイム・ウィンドウ】を利用して、現在時間から《4日と6時間前の過去》を監視することができた。ただし、映像で捕らえることができるのは、同時刻に1箇所のみ。ダグは迷わずクレアの部屋を監視ポイントに選び、犯人が彼女に接触する瞬間を待つ。スクリーンの中に生前のクレアが映し出される。わずか数日後に自分が死ぬ運命とは知らずに、生き生きと動き回る彼女は息を呑むほど美しく、その生命の輝きはかえってダグの胸をしめつけた。そんな彼を、またもやデジャヴが襲う…「私は彼女を知っている」。その疑念が確信に姿を変えた時、ダグは【タイム・ウィンドウ】に不審を抱き始める。《4日と6時間前の過去》の映像であるにも関わらず、クレアは明らかに監視カメラの向きに反応するのだ。「彼女は──生きているのか?!」
《4日と6時間》の過去と現在をめぐる想像を絶する真実が明らかになる中、ダグはクレアを救う決意をする。果たして、“すでに殺されている女性”を救い出し、“すでに起こってしまった爆破事件”を防ぐことができるのか? すべての答えは、ダグの【デジャヴ】に隠されていた…。
主演は、二度のアカデミー賞に輝くデンゼル・ワシントン。犯罪現場での天才的な“ひらめき”と論理的な分析力を持つ捜査官、ダグ・カーリン役で観客を魅了する。そのカリスマ性に満ちた圧倒的な存在感に加えて、“すでに死んでいる女性に恋をする”という極めて神秘的なラブ・ストーリーでもある本作品では、柔らかな人間性をも漂わせている。
ヒロイン役のクレアを演じるのは、新星ポーラ・パットン。その躍動感溢れる美しさでハリウッドのトップ・プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーに大抜擢された彼女に、早くも世界中のフィルムメイカーから熱い視線が寄せられている。さらに、「パッション」でキリスト役を演じたジム・カヴィーゼル、「トップガン」「ヒート」のヴァル・キルマーなど、個性的な実力派俳優が脇を固め、一瞬たりともドラマのテンションは緩むことがない。
すばらしいアンサンブルを奏でる俳優たちを指揮するのは、サスペンス・アクションの巨匠、トニー・スコット監督。その魔術的な演出は「デジャヴ」という格好の題材を得てさらに冴え渡り、すばやいカットと奇抜なカメラ・アングルで観客を幻惑する。さらに、サスペンスの醍醐味ともいえる緊迫感に満ちたカウントダウン感覚が、本作品を誰もが楽しめる最高のエンターテイメントに仕上げている。
「デジャヴ」というタイトルを持つこの作品は、映画そのものに大規模な《デジャヴ》の罠が仕掛けられている。登場人物のふとした仕草、一見さほど意味がないようなセリフ、ほんの瑣末なエピソードに至るまで、一シーンたりとも見逃すことはできない。全ては驚愕のクライマックスへと観客を導くための、巧妙に張り巡らされた伏線なのだから…。
ストーリー
すでに起こった事件を、あなたは防ぐことが出来るだろうか。あるいは、すでに殺された女性をあなたは救うことが出来るだろうか……。乗客543名死亡。凄惨なフェリー爆発現場で発見された、ひとりの美しい女性の死体。捜査官ダグが彼女を見た瞬間、彼は奇妙な感覚に襲われた──「私は、彼女を知っている…」「私は、彼女を救える…」。それは【過去からの警告】なのか? それとも【未来からのメッセージ】なのか? それら全ての答えは【デジャヴ】の中に隠されている……。
スタッフ
監督……………………トニー・スコット
製作……………………ジェリー・ブラッカイマー
脚本……………………ビル・マーシリイ&テリー・ロッシオ
製作総指揮……………マイク・ステンソン
チャド・オーマン
テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
バリー・ウォルドマン
撮影監督………………ポール・キャメロン
編集……………………クリス・レベンゾン,A.C.E.
衣装デザイン…………エレン・ミロジニック
プロダクション・デザイン……クリス・シーガーズ
音楽監修………………ボブ・バダミ
音楽……………………ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
キャスト
ダグ・カーリン……………デンゼル・ワシントン
クレア…………ポーラ・パットン
プライズワーラ……ヴァル・キルマー
オースタッド………ジム・カヴィーゼル
デニー……アダム・ゴールドバーグ
ジャック……ブルース・グリーンウッド
ガンナーズ………エルデン・ヘンソン
シャンティ……エリカ・アレキサンダー
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