ビースティ・ボーイズ 撮られっぱなし天国
原題:Awesome; I Fuckin' Shot That!
=ヤバイ、オレ撮っちゃったよ!
2006年3月31日全米公開
2006年/アメリカ/カラー(一部モノクロ)/89分/ビスタサイズ/ドルビーデジタル 配給:アスミック・エース
2007年01月12日よりDVDリリース 2006年8月5日、梅田ガーデンシネマにてレイトショー 2006年7月29日、シネマライズにてレイトショー
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公開初日 2006/07/29
配給会社名 0007
解説
「ヤバイ、オレ撮っちゃったよ!」
★50人のファンが50台のビデオ・カメラで、ビースティ・ボーイズのライヴを撮りっぱなしの90分!
2004年10月9日、ニューヨーク。全席ソールド・アウトのマジソン・スクエア・ガーデン、ビースティ・ボーイズの地元凱旋ライヴ。スタートの直前会場内の控え室に、50人の幸運なファンが集められた。スタッフから彼らに手渡されたのは50台のビデオ・カメラ。与えられた役割は、それぞれがそれぞれの視点でこの夜のライヴを撮影すること。条件はただひとつ、「ライヴの始まりから終わりまで、決して録画を止めないこと」だけだった。
★パーティ会場は、マジソン・スクエア・ガーデン!
50人が会場全体に散り、爆音と共にライヴがスタートする。ステージに飛び出してきたビースティ・ボーイズの3人は揃いのアディダスのジャージで暴れまくり、たった3本のマイクで会場を埋め尽くすオーディエンスを支配。DJミックス・マスター・マイクのターン・テーブルが大ネタを惜しげもなく連発し、キーボードのマニー・マークは空中から鍵盤を叩く。スペシャル・ゲストに迎えたオールド・スクール・ヒップ・ホップの伝説ダグ・E・フレッシュが披露する驚異のヒューマン・ビート・ボックスには、観客どころかメンバーまでもが熱狂。次々と繰り出されるキラー・チューンに、この夜のマジソン・スクエア・ガーデンは巨大なパーティ会場と化した。
★「何を撮ってもいい。とにかく撮り続けろ」
この熱狂と興奮を、ステージ正面からアリーナ最高列までの会場の50ヶ所から、ファン達が「自分の視点」で撮り続けた———「ヤバイ、オレ撮っちゃったよ!」と狂喜しながら。「何を撮ってもいい。とにかく撮り続けろ」というスタッフの指示に従って彼らが撮ったのは、ポーズを決めるビースティ・ボーイズに迫るショット、遥か彼方に見えるステージの超ロング・ショット、一緒にラップし踊り狂うファンのショット等々。観客として来場したランDMCのDMCやベン・スティラーまでもが被写体になり、あるファンはバックステージに忍び込もうとする間も撮影を止めなかった。こうしてこの夜、「素人たち」によって延べ100時間にわたる映像が記録されたのである。
★「海賊版」×「オフィシャル」=革命的コンサート・フィルム
この膨大な量のライヴ映像を一本の映画作品にまとめる作業に挑戦したのが、監督のナサニエル・ホーンブロウワー。ビースティ・ボーイズのメンバーMCAことアダム・ヤウクの映像作家としての別人格だ。今までにバンドのミュージック・ビデオやDVDのディレクションを手がけており、本作で待望の長編映画デビューを果たした。もともとインターネットで見つけた携帯電話でのライヴの隠し撮り映像にヒントを得て、今回の「撮られっぱなし企画」を思いついたのも彼。この夜のファンの映像を観て「それぞれが撮りたいものを撮っている。この映像には真実がある」と感じ取ったナサニエルは、実に一年もの期間をかけて編集とスペシャル・エフェクトに取り組んだ。結果、合計6,732ものカット《1カット平均0.79秒!》を含む驚異的に緻密かつ野心的な映像が完成したのである。同時にマルチ・トラックで録音された楽曲はこの作品のためにサラウンドにミックスされ、最高の音源が準備された。こうして「海賊版」のような荒々しさと「オフィシャル」のクオリティが合体し、ライヴ会場での実体験すらを凌駕するリアリティが実現。撮影や編集のアイディアの点でも、一人の映画監督の仕事ではなく映画作りが50人のファンと共有されたという意味でも、まさに「革命」と呼ぶにふさわしいコンサート・フィルムが誕生したのである。
ストーリー
スタッフ
監督・製作:ナサニエル・ホーンブロウワー
キャスト
ビースティ・ボーイズ(マイクD、アドロック・MCA)
ミックス・マスター・マイク
マニー・マーク
アルフレッド・オルティズ
ダグ・E・フレッシュ(スペシャル・ゲスト)
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