原題:Evan Almighty

信じるものは救われ・・ない!?!

2007/6/22

2007年・米/上映時間96分/シネマスコープ/DTS・SRD・SR/5巻8,604ft /2,622m /日本語字幕:石田泰子

2011年06月22日よりDVDリリース 2010年11月26日よりDVDリリース 2007年12月13日よりDVDリリース

(C)2006 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

解説



「オールマイティ」セカンド・チャプターは、
最注目俳優スティーヴ・カレルが贈る、感動のヒューマン・コメディ

全世界で興行収入約5億ドルの大ヒットとなった『ブルース・オールマイティ』のスピンオフ作品が、再び全米公開で初登場No.1を記録。“神様映画”史上でも歴代第2位となり、第1位の前作『ブルース〜』とあわせて、シリーズ作品“ワンツー・フィニッシュ”の快挙を達成した。主人公は前作にニュースキャスターとして登場したエバン・バクスター。圧倒的な知名度と、「世界を変えよう!」というスローガンによって、キャスターから下院議員へ華麗に転身。ところが「とりあえず世界を変える力を与えて」と祈ったことから神が目の前に現れ、口だけだったマニフェストを実現することに…。「箱舟を作りなさい」という神からの究極のミッションを遂行しようと悪戦苦闘するエバンを演じるのは、全米で大ブレイク中のコメディ・スター、スティーヴ・カレル。エバンの混乱ぶりで笑わせながら、やがて「信じることのために行動し、身近な人に優しさを」という感動のメッセージが“大波”のように訪れる、ヒューマン・コメディの傑作である。
本作品が前作『ブルース・オールマイティ』より進化しているのは、魅力あふれるストーリーの多様性とユーモアたっぷりな社会風刺の見事な融合である。マスコミから政界への道という現代性、イメージ戦略だけがもてはやされる世相、エコロジーと利権のバランス、失われつつある家族の絆など様々な要素が盛り込まれている。もちろん箱舟に乗る動物たちも映画史上最多数が出演し、クライマックスの大スペクタクルではカタルシスを感じるほど!「ノアの箱舟」を下敷きにしながらも決して説教調ではなく、テーマは広く、感動は深く、製作費はコメディ映画史上最高!——これが全米大ヒットを記録した要因なのである。
主演のスティーヴ・カレルは『40歳の童貞男』の大ヒットや、アカデミー賞ノミネート作品『リトル・ミス・サンシャイン』への出演が記憶に新しいだけでなく、06年のゴールデン・グローブ賞でTV部門の最優秀主演男優賞に輝く本格派のコメディアン。本作品でもシチュエーション、トーク、フィジカルといった全方位的な笑いを披露。いま最も旬で目が離せない存在である。一方、エバンに啓示を与える神様役は前作に引き続いて名優モーガン・フリーマンが好演。映画史上最も茶目っ気がある神様キャラクターとして、絶妙の存在感を醸し出している。またエバンの妻ジョーン役は、全米の超ロングラン人気TVシリーズ「ギルモア・ガールズ」で一躍脚光を浴びたローレン・グレアム。日本でも本年5月から待望のオンエアが始まり、ブレイク必至の注目女優である。
その他にも、『モンスターズ・インク』のジョン・グッドマン、『ディック&ジェーン/復讐は最高!』のジョン・マイケル・ヒギンズ、『Gガール/破壊的な彼女』のワンダ・サイクス、『もしも昨日が選べたら』のジョナ・ヒル、『マリー・アントワネット 』のモリー・シャノンら、芸達者な共演陣が顔を揃えている。

上質なコメディ映画の職人トム・シャドヤック監督をはじめ、
大ヒット作のスピンオフのために再結集した実力派スタッフ

『ブルース・オールマイティ』に続く監督・製作は、ジム・キャリーを一躍スターダムに押し上げた初監督作品『エース・ベンチュラ』から、エディ・マーフィを復活させた『ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合』、ロビン・ウィリアムス主演の感動作『パッチ・アダムス』等、あらゆるタイプのコメディ・スターとのコンビで大ヒットを記録しているトム・シャドヤック。監督した7作品の内、本作を含めた6本が全米No.1に輝くヒットメイカーであり、今回もスティーヴ・カレルという新しい“素材”を得て、これまでにないカレルの一面を発掘することに成功。それは一部の熱狂的な支持を集めていた彼の魅力を、ファミリー層にまでアピールする作品で見事に生かしきっていることで証明している。またヒューマニズムや社会風刺を楽しいエピソードと柔らかな笑いのオブラートに包むセンスは、まるで『素晴らしき哉、人生!』、『スミス都へ行く』といった、名匠フランク・キャプラの作品を彷彿とさせる。
製作スタッフの多くも前作に引き続いて再結集。その1人で脚本を手がけたのは、『天才少年ジミー・ニュートロン』でアカデミー賞にノミネートされたスティーヴ・オーデカーク。監督とは『エース・ベンチュラ』を皮切りに、『ナッティ・プロフェッサー〜』や『パッチ・アダムス』といった作品でゴールデン・コンビを組んでいる。その他にも音楽は『パッション』でアカデミー賞にノミネートされ、同じく3度コラボレーションしているジョン・デブニー。編集はこれまで5作品でシャドヤックと組んだ経験を持つスコット・ヒル。プロダクション・デザインは『ブレードランナー』をはじめとする5度のアカデミー賞ノミネートに輝くリンダ・デシーナ。また今回の新たな才能として『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア 』のイアン・ベイカーが撮影を担当。プロデュース・製作総指揮は数多くの作品を大成功に導いているヒットメイカーたちが務めているが、大きな話題となっているのは、現代最高の名優トム・ハンクスがその中に名を連ねていること。そんな彼らの強力サポートによって、新たな感動のヒューマン・コメディが世界に放たれたのである。
また劇中の挿入歌として、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(C.C.R.)の「雨を見たかい」や、ビートルズの名曲をカバーした「レボリューション」が心地良く流れ、ストーリー展開に重ね合わせて思わずニヤリとさせられるだけでなく、貴重な“助演”の役割も果たしている。

ストーリー






「勝ち組で、幸せ者で、イケメン!」が口癖で、自信満々、自意識過剰なTVの人気ニュースキャスター、エバン・バクスター(スティーヴ・カレル)が下院議員選挙に出馬。マニフェストである「世界を変えよう!」を掲げ、イメージ戦略と圧倒的な知名度をバックに見事当選を果たす。議員らしい家と車を手に入れて有頂天になるエバンに、妻のジョーン(ローレン・グレアム)と3人の息子(ジョニー・シモンズ、グラハム・フィリップス、ジミー・ベネット)もあきれながら、新人議員のとしての生活が始まろうとしていた。
初登院すると有力なベテラン議員ロング(ジョン・グッドマン)がエバンの元を訪れ、国有林売却法案の共同提案者になることを持ちかかけてくる。いきなりの大仕事でますますその気になるエバンは、家族との約束などそっちのけで仕事に没頭。息子たちとの関係が少しずつ変化しているのにも気づかずにいた。そんなある夜、エバンは何かに導かれるように神に祈る。「家も車も自分の力で手に入れましたが一応感謝しておきます。そして世界を変える力を与えて下さい」——それが本当に“世界を変える”現実となることも知らずに…。
翌日から不思議な出来事がエバンのまわりで起こり始める。なぜか毎朝6:14に目覚ましが鳴り、動物嫌いの彼に動物たちが寄ってくる。そして謎の男が目の前に現れる。その男は自分を“神”(モーガン・フリーマン)であると名乗り、「世界を変えたいのなら箱舟を作りなさい」と告げるのだった。勿論そんなことを信じるはずもなかったが、エバンは「旧約聖書・創世記6(・)章14(・)節」で神がノアに箱舟を作るよう命じていることを知って愕然とする。「箱舟?何で???」——戸惑っているうちに髪も髭も伸び放題で、外見はすっかりノアになっていく。しかも神はあらゆる場所に姿を現し、家の前には工具と材木が積み上げられ、「箱舟の作り方マニュアル」も手渡される。一年生議員のエバンには神の言葉が悪魔の囁きにも聞こえる。「こんなことをしている場合じゃない、議員としてやることがいくらでもあるのに」。しかし、常識では理解できないエバンのルックスと行動ぶりはますます奇人・変人度を高めていくのだった…。

スタッフ

監督・・・・・・・・・・・・・トム・シャドヤック
脚本・・・・・・・・・・・・・スティーヴ・オーデカーク
ストーリー・・・・・・・・・・スティーヴ・オーデカーク
ジョエル・コーエン
アレック・ソコロウ
キャラクター創作・・・・・・・スティーヴ・オーデカーク
マーク・オキーフ
製作・・・・・・・・・・・・・トム・シャドヤック
ゲイリー・バーバー
ロジャー・バーンバウム
ニール・H・モリッツ
マイケル・ボスティック
製作総指揮・・・・・・・・・・イロナ・ハーツバーグ
デイヴ・フィリップス
マット・ルーバー
トム・ハンクス
ゲイリー・ゴーツマン
撮影・・・・・・・・・・・・・イアン・ベーカー
プロダクション・デザイン・・・リンダ・デシーナ
編集・・・・・・・・・・・・・スコット・ヒル
視覚効果スーパーバイザー・・・ダグラス・ハンス・スミス
衣装・・・・・・・・・・・・・ジュディ・ラスキン・ハウエル
音楽・・・・・・・・・・・・・ジョン・デブニー

キャスト

エバン・バクスター・・・・・・スティーヴ・カレル
神・・・・・・・・・・・・・・モーガン・フリーマン
ジョーン・バクスター・・・・・ローレン・グレアム
デイラン・バクスター・・・・・ジョニー・シモンズ
ジョーダン・バクスター・・・・グラハム・フィリップス
ライアン・バクスター・・・・・ジミー・ベネット
ロング議員・・・・・・・・・・ジョン・グッドマン
リタ・・・・・・・・・・・・・ワンダ・サイキス
マーティ・・・・・・・・・・・ジョン・マイケル・ヒギンズ
ユージーン・・・・・・・・・・ジョアン・ヒル
イブ・アダムス・・・・・・・・モリー・シャノン

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