ボーン・アルティメイタム
原題:The Bourne Ultimatum
2007年8月3日全米公開
2007年/アメリカ/115分/ 配給:東宝東和
2010年11月26日よりDVDリリース 2008年03月07日よりDVDリリース 2007年11月10日、日劇1ほか全国ロードショー
公開初日 2007/11/10
配給会社名 0002
解説
『Mr.&Mrs.スミス』、『M:i-3』を超え、全米オープニング歴代新記録樹立!!
アクション映画史に刻まれる傑作が、ついに完結する。
※6,928万ドルで、8月公開作品歴代オープニング記録
その男、ジェイソン・ボーンは記憶を失っていた。なぜ自分が執拗に追われ、命を狙われるのか理解できなかった。しかし彼には、次々と降りかかる絶体絶命の危機に、反射的に対処できるパーフェクトな戦闘能力が備わっていた。やがて自分がCIAの元暗殺者だと知ったボーンは、失われた過去を取り戻すために走り出す。心の通った人間としての自由と未来を掴み取るために……。
マット・デイモン主演の〈ジェイソン・ボーン〉シリーズは、ロバート・ラドラムによる大ベストセラーのスパイ小説を、映画化にふさわしく翻案したアクション・エンターテインメントだ。CIAの暗殺者養成プロジェクト〈トレッドストーン計画〉が生んだ”最高傑作”であるボーンは、国家機関に属する殺しのエージェントだった。その身分の意味合いは”007″ことジェームズ・ボンドと同じだが、両者のキャラクターの資質はまったく違う。ボーンは秘密兵器などを一切持たず、自ら進んで敵を殺すこともない。記憶をなくしたまま不穏な現代に放り出され、恐るべき謀略に巻き込まれながらも闇の中の真実を探し求める孤独な青年だ。そんな新時代のヒーローの決死の冒険が観る者を魅了し、深い共感を呼び起こしてきた。3部作として構想されたシリーズの完結編『ボーン・アルティメイタム』は、まさに世界中が待ち焦がれた一作といえよう。
2002年の『ボーン・アイデンティティー』、2004年の『ボーン・スプレマシー』は右肩上がりの興行的成功を収め、そして今夏8月3日に全米で封切られた『ボーン・アルティメイタム』は、これらを遥かに上回る驚異的な大ヒットを記録。オープニング3日間で興収6,928万ドルを叩き出し、8月公開作品の歴代新記録を更新した。批評家筋もこぞって作品の出来ばえを絶賛し、著名経済誌「フォーブス」がハリウッド・スターの出演料あたりの興収ランキングを発表し、マット・デイモンを1位に選定したことも話題になった。
パリ、ロンドン、マドリッド、タンジール、そしてニューヨークへ。
ボーンの壮大な旅は衝撃の結末を迎える!
ジェイソン・ボーンの”自分探しの旅”を描くこのシリーズは、ヨーロッパを中心に世界各国の都市へと観客を誘う。前作『ボーン・スプレマシー』からの流れをくむモスクワでの冒頭シーンに続き、ボーンはパリからロンドンへ飛ぶ。自分とCIAの陰謀についてのスクープを取材する新聞記者と接触するためだ。しかし〈トレッドストーン計画〉に代わる〈ブラックブライアー計画〉の存在が発覚し、ボーンは新たな闘いに身を投じるはめになる。ロンドンからマドリッド、モロッコのタンジールへとめまぐるしく移動する物語は、やがてニューヨークに到達する。そこは別の本名で生きていたごく普通の若者が、暗殺者ジェイソン・ボーンに生まれ変わった因縁の場所。壮大なスケールを誇るこの3部作は、ボーン誕生の地がクライマックスの舞台となり、衝撃と感動のフィナーレを迎えるのだ。
また、このシリーズの特筆すべき魅力は、各都市を訪れたボーンがCIAや殺し屋相手に繰り広げるアクション・シーンの数々だ。『ボーン・アルティメイタム』は徹底的にリアルな臨場感にこだわった前2作の志向を受け継ぎつつ、スピード感と迫力を極限まで追求。序盤のロンドン、中盤のタンジール、終盤のニューヨークに3つの長いアクション・シークエンスを配置し、多彩なロケーションを生かした疾風怒濤の見せ場を連打する。なかでもエキゾチックなタンジールの街で、ボーンが手強い殺し屋を追いまくる10分以上のチェイスでは、比類なきスペクタクルが炸裂する。民家の屋根から屋根へ、窓から窓へ飛び移るボーンも超人的だが、猛然と突っ走る彼に食らいついて離れないカメラワークはもはや神業の域。アクション映画史上に刻まれるべき奇跡の瞬間がここにある。
マット・デイモンの精悍な魅力が全開!
ポール・グリーングラス監督率いる最強スタッフの集大成がここに
ナイーブさを秘めた若手俳優として出発し、着実に成長を遂げてきたマット・デイモンは今や「フォーブス」誌が最も稼げるハリウッド・スター第一位として選出するなど、その地位を揺るぎないものにした。『ディパーテッド』『オーシャンズ13』と相次ぐ話題作で役者としての幅の広さを印象づけ、ひときわ思い入れの深いこのシリーズでは精悍な魅力を遺憾なく発揮。数多くの言語を話し、無駄のない身のこなしで拳銃や車を自在に操るボーンを、男も女も惚れずにいられない格好良さで体現する。セリフは最小限にとどめ、ふとした表情の変化や仕草でボーンの揺れる胸の内を伝える演技力も、さらに深みを増した。
デイモンを中心とするアンサンブルで、映画のプロフェッショナルな濃度を高める共演陣は実力派揃い。まず前2作に続いての出演となったジュリア・スタイルズは、ボーンとの微妙な過去をほのめかすCIA海外諜報員ニッキーを好演する。『ボーン・スプレマシー』でCIAの現場指揮官としてボーンと堂々渡り合ったパメラ・ランディ役のジョアン・アレンも再登場。今回は『グッドナイト・グッドラック』でアカデミー主演男優賞候補になったデヴィッド・ストラザーンを相手に、CIA内部の駆け引きをスリリングに見せてくれる。さらに『ビッグ・フィッシュ』のアルバート・フィニー、『羊たちの沈黙』のスコット・グレンという海千山千の名優が重要な役どころを演じている。 そしてシリーズの飛躍的な進化を語るうえで欠かせないのが、『ボーン・スプレマシー』に続く2度目の登板となるポール・グリーングラス監督の卓越した手腕だ。9・11の悲劇に真正面から向き合った『ユナイテッド93』でアカデミー監督賞にノミネートされた彼が、手持ちカメラを駆使した独自の映像感覚にいっそう磨きをかけ、ボーンの最後の旅をサスペンスフルに語り明かす。また脚本のトニー・ギルロイ、撮影監督のオリヴァー・ウッド、音楽のジョン・パウエル、スタント・コーディネーターのダン・ブラッドリーなど、シリーズの屋台骨を支えてきた凄腕の主要スタッフが結集。かくして〈ジェイソン・ボーン〉シリーズは、長く後世に語り継がれるであろう”伝説”の3部作としてここに完結する!
ストーリー
彼が記憶を取り戻すとき、最後通告が下される!
暗殺者ジェイソン・ボーンはCIA極秘計画〈トレッドストーン〉によって洗脳された究極の完成度を誇る暗殺者だった。しかし、ミッション中のアクシデントで記憶を失い、暗殺者である過去を捨て、恋人マリーと平穏に暮らしていた。だが、例え記憶がなくとも、暗殺者である過去からは逃れることはできなかった。組織が送り込んだ新たな暗殺者が居場所を突き止め、ついにはマリーの命を奪ってしまう。最愛の女性を失い、行き場のない怒りを抱えたボーンは、組織の計画の全貌を暴き「失われた記憶」を取り戻すため、最後の戦いを開始する。モスクワ、パリ、マドリード、タンジール・・・、次々と送りこまれる暗殺者との壮絶なチェイスを繰り広げ最終目的地へと向かう。最後通告(=アルティメイタム)を叩きつけるために!———しかし、ボーンの背後では、すべてを闇に葬るため新たな計画〈ブラックブライアー〉が極秘に進行していたのだ。この陰謀を企てた黒幕となる人物とは? そしてジェイソン・ボーンの「正体」とは? ついに驚愕の真実が明らかになる!
スタッフ
監督:ポール・グリーングラス
製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー、ポール・L・サンドバーグ
製作総指揮:ジェフリー・M・ワイナー、ヘンリー・モリソン、ダグ・リーマン
原作:ロバート・ラドラム
原案:トニー・ギルロイ
脚本:トニー・ギルロイ、スコット・Z・バーンズ、ジョージ・ノルフィ
撮影:オリヴァー・ウッド
プロダクションデザイン:ピーター・ウェナム
衣装デザイン:シェイ・カンリフ
編集:クリストファー・ラウズ
音楽:ジョン・パウエル
キャスト
マット・デイモン
ジュリア・スタイルズ
デヴィッド・ストラザーン
スコット・グレン
パディ・コンシダイン
エドガー・ラミレス パズ
ジョーイ・アンサー デッシュ
コリン・スティントン
アルバート・フィニー
ジョーン・アレン
トム・ギャロップ
コーリイ・ジョンソン
ダニエル・ブリュール
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