ドリームガールズ
原題:Dreamgirls
第64回米ゴールデン・グローブ賞作品賞(ミュージカル/コメディ部門)、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞 第79回米アカデミー賞 助演女優賞受賞、助演男優賞・美術賞・衣装デザイン賞・歌曲賞・録音賞ノミネート
2006年12月25日全米公開
2006年/アメリカ/130分/パラマウント映画&ドリームワークス映画/ ローレンス・マーク・プロダクション/シネマスコープ/DTS.SRD.SR/7巻:11,702ft:3,567m/翻訳:戸田奈津子 配給:UIP映画
2007年11月22日よりDVDリリース 2007年06月22日よりDVDリリース 2007年2月17日、日劇3ほか全国ロードショー
公開初日 2007/02/17
配給会社名 0081
解説
1981年の12月20日に、ニューヨークのブロードウェイにあるインペリアル・シアターでオープニングを迎え、大ヒットとなったマイケル・ベネット演出・振付の「ドリームガールズ」。ブロードウェイ・ミュージカルの中でも燦然と輝くこのショーは、以来4年間に渡って1522回の公演を記録し、その後、全米各地や日本を含む世界各地で上演されました。さらに、82年にはトニー賞の13部門にノミネート、6部門で受賞となる快挙を成し遂げました。
そして、仲の良い友人同士で作ったコーラスグループの栄光と挫折、そして再生を描いたこの物語がスクリーンでついに甦ります。映画版では主役となるクセ者マネージャーを演じるのは『Ray/レイ』でアカデミー主演男優賞に輝くジェイミー・フォックス、そしてもう一人の主役、ディーナには稀代のディーバ、ビヨンセ・ノウルズがあたります。この役を演じるために、ビヨンセは10kgも減量し、撮影に臨みました。さらにJBこと、かのジェームス・ブラウンをイメージしたというジェームス・“サンダー”・アーリーをエディ・マーフィが演じ、本来のパフォーマーぶりを遺憾なく発揮します。
その他ダニー・グローバーらヴェテランに加え、トニー賞受賞のアニカ・ノニ・ローズ、この映画がデビューとなる新星ジェニファー・ハドソンといった二人がビヨンセとトリオを組んで、映画版の“ドリームガールズ”を結成しました。
あまりにも有名な数々のナンバーに加え、映画オリジナルの新曲もふんだんに盛り込まれたこの話題作の脚本・監督にあたるのは、アカデミー作品賞を受賞した『シカゴ』で脚本を担当したビル・コンドン。まさにこの題材を映画化するための存在です。彼は初演からちょうど四半世紀を経ての映画化に際してこう語りました。「素晴らしいキャストと伝説的とも言えるマイケル・ベネットの脚色に彩られたオリジナルのブロードウェイ公演は、胸ときめかせるものでした。25年の時を経た今、私はこの作品に新鮮で現代的な切り口を用意します。60年代を舞台にした、アフリカ系アメリカ人の音楽と、アメリカのそれまでの音楽シーンとのクロスオーバーによる一大ブレイクのこの物語は、ブラック・カルチャーがトレンドの主流の一つとなった現代のカルチャー・シーンと密接な関りを持つからです」
ストーリー
シカゴに住むエフィー・ホワイト(ジェニファー・ハドソン)、ディーナ・ジョーンズ(ビヨンセ・ノウルズ)、ローレル・ロビンソン(アニカ・ノニ・ローズ)の3人は友人同士。仲の良い彼女たちはトリオを結成する。その名はドリーメッツ——“夢と出会う”というこの名前に、彼女たちは自分たちの将来を託すのだった。エフィーの兄である作曲家C.C.ホワイトの指導を受けたこのトリオは、アポロシアターで開かれる大会に出場するため、憧れの街、ニューヨークへと向かう。
だが、このコンテストでは彼女たちは優勝を逃し、スターへのチャンスは潰えたかに思えた。しかし、原石のような彼女たちの才能に目を留めた者がいた。成功のためには手段を選ばない野心的なマネージャー、カーティス・テイラー(ジェイミー・フォックス)がその男だった。カーティスは、その強引なやり方で、スーパースターであるジェームス・“サンダー”・アーリー(エディ・マーフィー)のバック・コーラスとしてドリーメッツをデビューさせるのだった。
そして、時代はドリーメッツを熱狂的に迎え入れた。またたくまにスターダムへと駆け上ったドリーメッツは、しかし、その座とひきかえに多くのものを失ってゆく。カーティスは彼女たちを、R&Bグループから、稼ぎの多いポップスグループへと変身させるばかりでなく、さらにリード・ボーカルも歌唱力で一日の長があるエフィーから、チャーミングなディーナに交代させてしまう。
傷ついたエフィーがグループから去ったのはそれからすぐのことだった。ドリーメッツはザ・ドリームスとして生まれ変わり、さらにポップな音楽を目指し、衣装もスタイリッシュでシックなものになっていった。洗練されたザ・ドリームスは黒人よりもむしろ白人たちの支持を受け、世界的な人気を得て、今やアメリカを代表するスターとなった。
しかし富や名声、そして溢れる賞賛の声をもってしても、彼女たちは幸福ではなかった。今、自分たちのやっていることが、本当にやりたかったことなのだろうか? 無名時代から愛してきた音楽は何処に行ってしまったのだろうか?
いつしかザ・ドリームスとスタッフの心は離れ、ディーナはグループを去り映画女優の道を選ぶのだった。さらにカーティスの薬物疑惑と賄賂が明るみになり…。
スタッフ
監督:ビル・コンドン
製作:ローレンス・マーク
製作総指揮:パトリシア・ウィッチャー
原作:トム・アイン
脚本:ビル・コンドン
撮影:トビアス・シュリッスラー
プロダクションデザイン:ジョン・マイヤー
衣装デザイン:シャレン・デイヴィス
編集:ヴァージニア・カッツ
音楽:ハーヴィー・メイソン・Jr
デイモン・トーマス
キャスト
ジェイミー・フォックス
ビヨンセ・ノウルズ
ダニー・グローバー
アニカ・ノニ・ローズ
ジェニファー・ハドソン
エディ・マーフィー
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