カンバセーションズ
原題:Conversations with Other Women
もしも、別れた恋人と10年ぶりに出会ったら・・・?
2005年/アメリカ映画/84分/シネスコサイズ/ドルビーSRD/カラー/字幕翻訳:古田由紀子 配給:松竹
2007年07月27日よりDVDリリース 2007年2月3日、シネスイッチ銀座ほか、他全国順次ロードショー
(c)CONVERSATIONS WITH OTHER WOMEN LLC ALL RIGHTS RESERVED
公開初日 2007/02/03
配給会社名 0003
解説
昔の彼と昔の彼女の ほろ苦くて甘いカンバセーションズ
マンハッタンのクラシックなホテル。
ウエディング・パーティの行われているバンケット・ルームで10年ぶりに再会した昔の彼。偶然?必然? 苦い別れを経験し、この街を離れ、すべてが想い出になったと思っていたのに、止まっていた時計の針が動き出す。
初めは互いにクールな態度で、ぎこちない会話。やがて心の中の探り合い。
この気持ちは懐かしさ?それともまだ想っているの?
女と男のリアルなカンバセーションが、やさしく響く都会の一夜の物語。
ヘレナ・ボナム=カーター 新たな代表作の誕生!
“彼女”には、80年代に『眺めのいい部屋』、90年代に『鳩の翼』のヒロインを演じ、日本の同世代女性たちの圧倒的共感を呼んだヘレナ・ボナム=カーター(『チャーリーとチョコレート工場』)。
大人の女性を主人公にした映画がない、とハリウッドに不満を抱いていた彼女が、脚本を一読するなり「瞬く間に恋に落ちて、出演を決めた」と言う等身大の女性像は、再び熱い支持を得ることでしょう。
“彼”には『サンキュー・スモーキング』、『ブラック・ダリア』でブレイク中、今ハリウッドで“共演したい男優No.1”のアーロン・エッカート。
男性は身につまされ、女性は母性本能をくすぐられるチャーミングな“昔の彼”を見事に体現しています。
パリ経由で届いた大人のためのラブストーリー
全編にフィーチャーされるサウンドは、スーパーモデルから華麗な転身を遂げた人気女性シンガー カーラ・ブルーニによるもの。“オートクチュールのような繊細さ”と言われる彼女のヴォーカルが、揺れ動く“彼女”と“彼”の心情を彩ります。監督は本作が長編第二作となる気鋭ハンス・カノーザ。脚本は、小説家としてNYのキャリアな女性たちにも人気を博す、『天国からはじまる物語』(理論社刊)のガブリエル・ゼヴィン。
パリで大ヒットを記録した、恋に恋するには大人になり過ぎたけれど、誰かに恋していたいあなたに贈るセンシュアル・ラブ・ストーリー。
すべての“想い”を映し出すデュアル・フレーム・ムービー
“秀逸なアイデア、素晴らしい効果!”(ELLE誌)と絶賛されたデュアル・フレーム手法で綴られる本作。彼女の視線と彼の視線。今の二人と、かつての二人。口をついて出た言葉と本当の気持ち…。さまざまな二つの瞬間が、スクリーンに同時に映し出されることによって、観る者はより二人の心情に寄り添い、親密な時を共に過ごすことになります。
彼女と彼、現在と過去…。気がつけば、あなたはどちらのフレームを観ていますか? デュアル・フレームは、あなたの心さえ映し出してしまうのです。
ストーリー
幸せな笑みを湛える花嫁、ドレスを着飾ってはしゃぐ女友だち、事務的にビデオ・カメラを回す業者のカメラマン…。マンハッタンのクラシックなホテルのバンケット・ルームで、今夜はウェディング・パーティが開かれていた。
少し場違いな雰囲気を漂わせて、退屈そうにテーブルに着いている彼女。壁にもたれて彼女を眺めている彼。席を立ち、喫煙可能なエリアを探して、やっとひと気の無いホールを見つけて煙草に火を点けた彼女に、シャンパングラスが差し出される。先ほどの彼だ。「お酒は飲まないわ」。「煙草は吸うのに?」。
「招待客の男とワケありなの」。「聞きたいな」。「退屈な話よ」。他人のふりをして会話を楽しむ二人は、10年ぶりに再会した元カップル。彼は、今夜の主役である花嫁の兄で、花婿は弁護士事務所の後輩。彼女は、彼の妹の友人であり、彼の元妻でもある。「どうしてここへ?」と彼。「ひとつは好奇心。もうひとつは“来るべきじゃなかった”と悟るためかしら」と彼女。今はロンドンで心臓医ジェフリーの妻として暮らす彼女。彼にもひと回り以上年下の、ダンサーをしているガールフレンド サラがいる。「遊びさ。気楽でいい。のめり込んだら失敗する」。
花嫁がブーケを投げる儀式も済んだ。バンケット・ルームからラストダンスを告げる声が聞こえてくる。「踊らないか?」。「ここでなら」。誰もいないフロアで、二人だけのスローダンス。「どうして歳を隠す?同い年だろ?」。「数の響きが嫌いなの」。配膳係が片付けを始め、パーティは終わった。「去年までずっと、街角で君の姿を探してたよ」。
「明日の朝、6時の飛行機でロンドンに帰るの」。彼女の客室に向かうため、エレベーターを待つ二人。「乗ったら引き返せないわ…」。逡巡する二人の前に、花嫁の女友だちが現れる。乗り込む三人。「サラは元気?」。エレベーターの中に微妙な空気が流れる。「サラによろしく伝えて」と女友だちは先に降りていった。
「最悪!」。現場を見られたも同然だ。彼女の部屋に入るなり、彼の携帯に着信が。サラからだ。「さっきの友だちがサラに電話したのよ」と彼女。そういう彼女の部屋の電話にも、おそらくは夫からの留守電メッセージと思われるランプが点滅していた。「聞かなくていいのか?」。「いいの」。
「孤独な男女は、人目のない部屋で何をするの?」。「僕が孤独?」。「みんな孤独よ」。シャツを脱ぐ彼。「太ったわ!」思わず驚く彼女。「厳しいね」。「悪気はないの。貫禄がついた、って言いたかっただけ。7キロぐらい増えた?」。「いや、4・5キロさ」。笑いあう二人は、やがて真面目な顔つきに。「こんなことしたって何にもならないわ。二人とも、幸せになんてなれやしない…」。彼女と彼。夜明けまでは、数時間…。
スタッフ
監督:ハンス・カノーサ
脚本:ガブリエル・ゼヴィン
製作:ラム・バーグマン、ビル・マッカッチェン、ケリー・バーデン
製作総指揮:クウェシ・コリソン、マーク・R・ハリス、クジェール・ラスムッセン、グレン・レイノルズ
撮影:スティーヴ・イェドリン
衣装:ダグ・ホール
音楽監修:クリス・ヴァイオレット
音楽:スター・パロディ、ジェフ・エデン・フェア
主題歌:カーラ・ブルーニ「J'en Connais/ジャン・コネ」
(V2 Records/Columbia Music)
特別協力:フォーシーズンズホテル丸の内 東京
提供:松竹+カフェグルーヴ+テレビ東京
配給:松竹 宣伝:ザジフィルムズ
キャスト
彼女:ヘレナ・ボナム=カーター
彼:アーロン・エッカート
昔の彼女:ノラ・ザヘットナー
昔の彼:エリック・アイデム
花嫁:ブリアナ・ブラウン
花婿:ブライアン・ジェラーティ
花嫁友人:オリビア・ワイルド
カメラマン:トーマス・レノン
サラ:セリナ・ヴィンセント
ジェフリー:フィリップ・リトル
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