原題:Hole

たったひとつのHoleがあれば、人は恋する、花となる。

第51回カンヌ国際映画祭公式部門国際批評家連盟賞受賞

1998年/台湾・フランス合作/カラー/SR/93分/配給:プレノンアッシュ/配給・提供:プレノンアッシュ、TBS

2000年10月27日よりビデオ発売・レンタル開始 1999年9月4日より公開

公開初日 1999/09/04

配給会社名 0065

解説

今度のツァイ・ミソリャソは、楽しくて、嬉しくて、愛おしい!

『青春神話』(92)、『愛情萬歳』(94)、『河』(97)と一作ごとにセンセーションを巻き起こし、ベネチア、ベルリン映画祭を制覇し、世界の映画作家としての評価を確立したツァイ・ミンリャン。98年カンヌ国際映画祭で世界中の映画人が固唾を飲んで見守る中、『Hole』の上映会場は、これまでにない衝撃に包まれた。なんとそれは、ツァイ・ミンリャン映画の常識からは想像もつかぬ超弩級SFミュージカル・蔡明亮バージョンとも言うべき未来的傑作だったのだ!上映会場は拍手と笑いと鳴咽で騒然!そして『Hole』は、カンヌでも最もアグレッシヴな作品に対して贈られる国際批評家連盟賞を見事受賞した。

MUSIC−唄って踊れぱ、桃源郷!
「2000年になっても僕たちをこんなにも癒してくれる、グレース・チャンの歌声に感謝します」とツァイ・ミンリャンが献辞を捧げたグレース・チャン(葛蘭)は、50-60年代にアジア全域で一世を風靡した香港の神話的ポップ・スター。彼女の歌声が、今、東京渋谷のクラブを中心に、再流行の兆しを見せている。あのSPEEDやMisiaを世に出し、宇多田ヒカルのアルバム製作プレーンでもある松尾潔が『Hole』のサントラをプロデュース。50年代エイジアン・ラテン・ミュージックが、世紀末の束京にニュー・アレンジで甦る!

ストーリー

2000年まで、あと7日。
男と女の部屋の間にぽっかリ開いたHoleを通じて巻き起こる、ミラクル・ラブストーリー!!
■雨の近未来都市
2000年まで、あと7日。近未来の街には雨が降り続き、謎のゴキブリ病が蔓延している。政府は汚染された危険地域の住民に立ち退きを要求。水の供給も近日中にストップすると宣言した。

■上階の男
この地区の古いマンションに住む男(リー・カンション)は地下の市場で食料品店を営んでいる。毎朝早朝から店を開けるが、減多に客は来ない。市場に棲みついた猫だけが友達だ。

■下階の女
その男の真下の部屋に住む女(ヤン・クイメイ)は、上階からの水漏れに悩まされている。拭いても拭いても床は水びたしで、壁紙も剥がれるほど。唯一の頼みはティッシュペーパーの買い置き。備えあれば、憂い無し。

■直径10センチのHole
そんなある日、上階の男の部屋にやってきた水道の修理工が、誤って床にHoleを開けてしまう。突然天井に開いたHoleに驚く下階の女。このHoleを通じて、音が、光が、匂いが、そして人の気配が通い合い、上階の男と下階の女の日常をドラマチックに変えていく。

■夢で会いましょう!
最初は上階の男の存在をうとましく思っていた下階の女だが、次第に変化が訪れる。女の心象風景を映し出すかのように展開する圧巻のミュージカル・シーン!それは、叶わぬ願望の表出か、はたまた未来を映す絵鏡か。

■ホップしてターンしてジャンプ!
どんなにつらくて不安な毎日でも、歌って踊れば、気分も爽快。気になる彼にも、いつでも会える。初めはひとりで強がっていた女の夢に、上階の男が現われる。男も、Holeのまわりをきれいに掃除し、そっと足を差し入れてみたりするのだった。

■絶体絶命の女を救う愛の奇跡
下階の女がベッドの上で目を醒ますと、部屋中水浸しの大洪水。そしてついに恐れていたゴキブリ病に自分がかかってしまったことを悟る。絶体絶命の下階の女!その時、上階から、力の限り彼女を呼ぶ声が聞こえてくる。そして、幸福な奇跡の瞬間が訪れる。

スタッフ

監督:ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)
製作:ペギー・チャオ(焦雄屏)、
   キャロル・スコッタ(Carole Scotta)、
   キャロリーヌ・ベンジョ(Caroline Benjo)
撮影:リャオ・ペンロン(寥本榕)
脚本:ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)、ヤン・ピーイン(楊璧瑩)
編集:シャオ・ユークァン(蕭汝冠)
録音:ヤン・チンアン(楊錚安)
照明:ワン・シェン(王盛)
美術:リー・パオリン(李寶林)

キャスト

下階の女:ヤン・クイメイ(楊貴媚)
上階の男:リー・カンション(李康生)
買物客:ミャオ・ティエン(苗天)
修理工:トン・シャンチュ(湯湘竹)
子供:リン・クンフェイ(林昆輝)

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