ゲート・トゥ・へヴン
原題:Gate to heaven
『ツバル』ファイト・ヘルマー監督最新作 ふたりの夢が届く場所—
2003年/ドイツ/90分/英語/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル 配給:アルシネテラン
2005年01月13日よりビデオレンタル開始 2005年01月13日よりDVD発売開始 2004年7月17日より、シアター・イメージ・フォーラムにてロードショー
公開初日 2004/07/17
配給会社名 0013
解説
『ツバル』から4年—ファイト・ヘルマーが贈る、夢いっぱいのハートウォーミングストーリー
長篇デビュー作『ツバル』で、時間も空間も超越した不思議の国を描き、我々を圧倒し魅了したファイト・ヘルマー。待望の彼の新作が、4年ぶりにやって来た!
『ツバル』で言葉の壁を超えたヘルマー監督は、本作品では国籍の壁を超えた。様々な国の俳優達を集め、それぞれの性質・慣習・文化の特色を引き出し個性的なキャラクター達を生み出した。どこから来たかなんて問題じゃない。彼らが彼らなりのやり方で、幸せや夢の実現のために戦っている。1つの街のような空港で出会ったインド人の女の子とロシア人青年。文化の違う国で生まれた2人の、ちょっぴり笑えてちょっぴり切ないラブストーリー。夢を持つ全ての人々へ—。
空港は夢がいっぱい謎だらけ!?
今回ヘルマー監督が新たに楽園を求めたのは、なんと空港の裏側!パイプや通気孔だらけの暗い地下を、彼は目も眩むような小宇宙に一変させてしまった!荷物運搬用のベルトコンベアーを移動手段に使ったり、長い通気孔を通って逃げ出したり、機内食の調理場を掃除したり・・・。普段は見ることのできない空港のもうひとつの顔をのぞくことができ、気分はさながら、「空港の地下見学・秘密ツアー」!?
10カ国にもおよぶ多彩なキャスティング
スチュワーデスを夢見るインド人、パイロットになりたいがためにドイツまで逃げてきたロシア人、ヤギと神秘的な関係を築くアフリカ人、自分で修理した飛行機で祖国へ帰りたいと願っているモンゴル人、クロアチア人のエンジニア、モルダビア人の掃除婦・・・など、空港には旅行者も然ることながら、様々な国籍の人々が働いている。今回このキャスティングのために10カ国もの国から個性豊かな俳優達が集められた。中でも「アンダーグラウンド」などのクストリッツァ作品の常連ミキ・マノイロヴィッチ、最近はラース・フォントリアー作品でお馴染みの怪優ウド・キアー、「パリ空港の人々」にも出演していたソティギ・クヤテら、脇を固めている俳優陣の演技は小気味よいスパイスをきかせている。
ストーリー
フランクフルト空港で働くインド人のニーシャは、いつかスチュワーデスになって大空へ羽ばたくことを夢見ている女の子。そんな彼女の唯一の楽しみは、夜中に誰もいないジャンボ機に忍び込んでスチュワーデスの真似をすること!普段は機内清掃の時しか機内には入れないけれど、夜はニーシャだけの世界が広がる・・・。
いっぽう、パイロットを夢見るロシア人青年アレクセイは、不法入国者の収容所から脱獄をはかる。空港のエンジニアとして働いているダックのはからいで、パイプや通気孔だらけの、空港の地下迷宮に入れられ、数人の不法入国者と一緒に寝泊まりすることになる。地下とはいえ、ベルトコンベアーの移動は楽ちんだし、機内食の余り物も豪勢なディナーだ。晩酌のビールも飲めるし、この地下迷宮は、ワケありの彼らにとってかけがえのない楽園なのであった。
ある日、ニーシャはいつものように夜のジャンボ機に忍び込んでいた。そこで同じようにコックピットに入り込んでパイロットになりきっていたアレクセイに出会う。そこでアレクセイは、ニーシャのスチュワーデスになりたいという夢の背景には、息子を祖国から連れ戻したいという願いがこめられているのだと知る。またニーシャも、アレクセイが不法入国者であるという事実を聞かされる。だが、夢を持つ二人にとって、小さな恋が芽生えるのにそう時間はかからなかった。
アレクセイはダックに頼んでニーシャの息子をインドから秘密裏に入国させる手配をする。彼らの計画は、飛行機がフランクフルトに着くまではスムーズに進んでいたのだが、他の子供と間違えられて、彼女の息子は留置所に入れられてしまう
スタッフ
監督・脚本:ファイト・ヘルマー
脚本:ゴルダン・ミヒッチ
撮影:ヨアヒム・ユンク
美術:アレグザンダー・マナス
音楽:サーリム&スライマン/エスターベルグ&ゼーダーベルク/シラー
衣装:タチャーナ・ブレヒト=ベアゲン
配給:アルシネテラン
キャスト
マースミー・マーヒジャー
ヴァレラ・ニコラエフ
ミキ・マノイロヴィッチ
ウド・キアー
ソテギ・クヤテ
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