リリー・オブ・ザ・バレー
2003年/日本/カラー/48分 配給:スローラーナー
2003年11月8日から14日までテアトル新宿にてレイトロードショー
公開初日 2003/11/08
公開終了日 2003/11/14
配給会社名 0048
解説
26歳のタカコの胸に生まれる恋人に対する疑念。疑念は、消えては、また生まれ、そして、とどめることができないほど膨らんでいく…。自分では気付かないうちに疑念にはまっているひとりの女性。まるで、それは誰かのしかけた陰謀のようだ。陰謀は、二重三重に彼女を取り巻いているようだ。そして、タカコだけではなく次第にその輪を広げていくかのようだ。しかし、それは一体誰がしかけた陰謀なのだろうか? バルザックの『谷間の百合』をモチーフに合田典彦が描き出す“恋愛”という“陰謀”。出演は、河瀬直美監督『蛍』の中村優子、長澤雅彦監督『13階段』、磯村一路監督『群青の夜の羽毛布』の伊達建士、合田監督と同じ映画美学校出身で塩田明彦監督『ギプス』にも出演する神林理央子、廣木隆一監督『ヴァイブレーター』の大森南朋。
ストーリー
26歳のタカコは、エミコと一緒に女友達ナオミのアトリエの引っ越しを手伝いに行ったのだ。タカコは、そこで一枚の絵を偶然見つける。そこに描かれているのは女友達とアトリエをシェアする同居人であるサエコ。その絵は、タカコの部屋にある彼女の恋人カズシが、タカコを描いた絵と糸電話を持った女を描いたモチーフもタッチもそっくりだった。今晩、サエコの恋人が部屋の片づけを手伝いに来ると言う。友達の部屋に泊まるというカズシからの電話はなかった。そこはかとない疑念。タカコは、カズシが理由を聞くが、明確な答えは返ってこない。かわりに絵に少し手を加えたいからと、その絵を持っていかれてしまう。それと引き換えに、彼から手渡されたブローチ。しかし、カズシとは会えない日々が続いていた。そんなある日、タカコは恋人シンジと歩くサエコと出会った。霧が晴れるように消えていく疑念。しかし、サエコの胸には、カズシから渡されたのと同じブローチが…。何もかも知ってしまった。カズシの車から、何もかもを放り出すタカコ。手をいれかけた、あの絵も。夜、シンジは道に打ち捨てられた絵を拾う。その横に寄り添うのは、サエコではない。二股をか・u桙ッていたのが恋人にばれたと悩んでいたエミコなのだ…。
スタッフ
監督:合田典彦
キャスト
中村優子
伊達建士
神林理央子
大森南朋
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