地獄甲子園
原題:BATTLEFIELD STADIUM
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003ヤングコンペ部門グランプリ作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/yubari/sakuhin2003/
2002年/日本/カラー/87分/ビスタ/モノラル 配給:クロックワークス
2004年02月26日よりDVDリリース 2003年7月19日よりシネクイントにてレイトロードショー 同時上映『ラーメンバカ一代』(8分)
©2002 漫☆画太郎/集英社/JIGOKU PARTNERS
公開初日 2003/07/19
配給会社名 0033
解説
甲子園、それは高校球児達の夢。球児達はその栄光の瞬間をつかみとる為に、アドレナリンの続く限り命を懸けてグラウンドを駆け巡るのだ。しかし、あなたはご存知だろうか。実際に血と汗と涙の交じり合う、いや飛び交う野球があることを・・
月刊少年ジャンプにて、1996年5月号から1997年4月号まで連載された、熱血死闘野球漫画「地獄甲子園」。カルト的な人気を誇る伝説の漫画家、漫☆画太郎が描いた奇想天外なストーリーを元に、先生自身も脚本協力し、さらにパワーアップしたのが、映画『地獄甲子園』である。既に、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003ヤング・ファンタスティック・グランプリ部門にて上映され、場内を大爆笑の渦に巻き込み、見事グランプリを受賞した。
映像不可能、ましてや実写化など誰も考えつかなかった本作品の監督を務めるのは、これが劇場用映画デビューとなる新鋭・山口雄大。北村龍平監督作品『VERSUS一ヴァーサスー』『ALIVE』(今夏、シネマスクエアとうきゅうにてロードショー)などで共同脚本・第二班監督を務めた経験を生かし、本人も敬愛している漫☆画太郎作品のシュールな世界観を見事映像化することに成功している。主演は、『VERSUS一ヴァーサスー』に続き、本作品でも得意のアクションを存分に発揮している坂口拓。脇を固めるのは、CMでも活躍し『カクト』『ロボコン』など今後の出演作が目白押しの元”チビノリダー”伊藤淳史。その他には、榊英雄や小西博之などの個性派俳優に加え、お笑いコンビ”X-GUN”の西尾秀隆、漫画家の蛭子能収など、豪華かつ異色のキャストが参加。さらに、エンディングテーマを手掛けているのは、先日活動休止を発表した元ホフ・ディランの小宮山雄飛。まさに青春ポップソングの王道を行く新曲を映画の為に書き下ろした。
『少林サッカー』を超える笑撃!『マトリックス』を上回るアクション!『ピンポン』以上に青春!『フィールド・オブ・ドリームス』を凌ぐ感動!がタップリ詰まった本作品が、満を持して遂に公開される!
ストーリー
甲子園出場を目指す、星道高校校長兼野球部監督・朝倉南太郎(永田耕一)のもとに教頭(飯塚俊太郎)から予選第1回戦の対戦相手決定の知らせが入る。しかし、相手は何とルール無用の殺人集団・外道高校だったのだ・・・。ビーンボール・殺人スライディングなどは当たり前、審判のすきをついて殴る蹴るの暴力行為、甲子園は合法的に殺人が出来る遊び場にすぎず、試合中の出来事は事故とみなされ警察も手も足もでない・・・。「終わった・・・。今年の夏は終わった・・・。」と眩く校長の脳裏には、3年前の予選でやりたい放題やられ、試合放棄で負けた忌まわしい記憶が甦っていた。
そんなことも知らない星道高校野球部は「目指せ甲子園!」を合言葉に練習に励む毎日。補欠要員のメガネ(伊藤淳史)は、今日もキャプテン・松井ゴリラ(土平ドンペイ)に怒られ、球拾いをしに校舎裏へと向かう。しかし、そこは悪名高き番長(小西博之)グループの溜まり場。案の定、不良(松本実)に捕まり絡まれるメガネ。しかし、たまたまそこで昼寝をしていた転校生・野球十兵衛(坂口拓)の助けが入り、事なきを得るが、運悪くそこに番長グループが現れてしまう。「丁度ムシャクシャしていたところだぜ!」と十兵衛は子分達をあっさりと片付け、番長もボコボコにやっつけてしまうのだった。
そこへ、野球部員が喧嘩をしていると勘違いした校長がやってきた。目の前で展開される喧嘩を見て、「十兵衛クンのケンカ野球だったら、外道高校を倒せるかもしれない」と早速勧誘する。しかし、一度野球を捨てたからとあっさり断る十兵衛。そこに、ふんどしをつけた番長(西尾季隆)が現れる。ただ、どうもさっきとは顔が違うようだが、「心を入れ替えので顔も変わって当然!」と言い、外道高校と戦おうと十兵衛を誘うのだった。
「俺には関係ね一」とは言ったものの、十兵衛のなかには野球の芽が息吹き始めていた。十兵衛を追いかけてきたメガネが「なんで野球を捨てたんでやんすか?」と問いただすと、自分の投げたボールで父親(蛭子能収)を殺してしまったことを告白する。しかし、自分も母親(三城晃子)に野球を禁止されていることを伝えるメガネの熱心な説得により、野球を愛する気持ちを取り戻し、自分から逃げていたと野球部に入ることを決心するのだった。
そして予選試合の日がやってきた。しかし、肝心の十兵衛の姿が見当らない。それもそのはず、その時十兵衛は刑務所の中にいたのである・・・。そんなことはつゆ知らず、必死に十兵衛を探すメガネ。しかし、球場の外で何と外道高校と遭遇してしまう。すぐさま、血気盛んなほういち(榊英雄)がメガネに襲い掛かるが、「球場の外では殺すなゆうてるやろ!」と耳を食いちぎる外道監督(谷門進士)にすんでのところで助けられる。一方、校長から出場を辞退してくれと言われたゴリラ率いる星道高校野球部が球場へやって来た。何で訳の分からない転校生を出場させるのかと怒るゴリラ。そして、校長の制止を振り切って球場へと入っていくのだった。
遅れてかけつけた番長が到着すると、球場の中からものすごい爆発音が聞こえてきた。急いでグラウンドへ向かうと、そこはまさに地獄絵図と化していた・・・。瀕死のゴリラを助けようとするメガネだったが、ゴリラはメガネに星道高校野球部を頼むと言い残し、無残にも死
んでしまうのだった…。「普通に野球しててこんなになるか!」と詰め寄る校長に対して、外道高校の言いなりになっている主審(増本庄一郎)は「なります。」と見て見ぬ振り。そこで、全員死亡してしまった星道高校野球部に代わり、校長・教頭・番長が外道高校に立ち向かうが、簡単にやられてしまうのだった…。
その時、刑務所より脱獄してきた十兵衛がグラウンドにやって来た!バットが全身に刺さり死んでしまった番長の最後を看取り、同じく串刺uこなったメガネを助けようとする十兵衛。しかし、それは巧妙に作られた人形爆弾で、その爆発により十兵衛は吹き飛んで即死してまうのだった…。
スタッフ
監督・脚本:山口雄大
製作:千葉善紀、藤本款
企画プロデュース:佐谷秀美
プロデューサー:北村龍平
原作:漫画太郎「地獄甲子園」(集英社/ジャンプコミックス刊)
脚本:桐山勲、山口雄大
撮影監督:古谷巧
編集:掛須秀一
音楽:矢野大介
アクション監督:下村勇二
特殊メイク:仲谷進
ギャグ監修:増本庄一郎
Infernoアーティスト:進威志
脚本協力:漫画太郎、石井輝男、北村龍平、高津隆一
撮影協力:和歌山市
エンディングテーマ:「KICK IT!!」 SONGS COMPOSED and PERFORMED by 小宮山雄飛
製作:メディア・スーツ、クロックワークス
制作:スープレックス
制作協力:ナパームフィルムズ
配給:クロックワークス
キャスト
坂口拓
伊藤淳史
谷門進士
榊英雄
飯塚俊太郎
西尾季隆(X-GUN)
土平ドンペイ
生田目研人
三城晃子
大場一史
松本実
勝俣喜章
増本庄一郎
蛭子能収(特別出演)
小西博之
永田耕一
ナレーション:下條アトム
LINK
□公式サイト□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す