飼育の部屋
原題:SHIIKU NO HEYA
手紙がはじまりだった。 手錠でつながっていた。 郵便配達員の異常な愛情−−−監禁さえた少女の589日間。
2002年/日本/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/105分 配給:バイオタイド
2003年2月21日DVD発売&レンタル開始 2003年2月15日ビデオ発売&レンタル開始 2002年11月30日より吉祥寺バウスシアターにて衝撃のロードショー!
© 2002 フルメディア/バイオタイド
公開初日 2002/11/30
配給会社名 0330
解説
社会問題になった女性拉致監禁事件を新たな切り口で描いた問題作「飼育の部屋」。
これは、閉じられた密室で1年半に渡って展開された衝撃の物語である。
人間の精神の限界点、狂気との狭間で少女が見つけたものは…。
主演は、本作が映画初主演になる桜井真由美。
監禁され犯人と精神的、肉体的かけひきをする少女という難しい役を熱演。
さらに今回、大胆な絡みのシーンも演じ、
その魅力を無限大に発揮している。
監禁する犯人役に小沢和義。
今や和製アクションには欠かせない存在である彼が新たな境地に挑戦。
その他にも、個性派の面々、根岸季衣、遠藤憲一、山口祥行、鈴木一功などが重要な役どころで出演している。
監督は、本作が長篇2作目になるキム・テグワン。
針の穴を通す演出で、小さな心理描写を丁寧に積み上げ、奥の深い傑作に仕上げている。
ストーリー
実直な郵便配達人・佐川松男は、密かに犯罪計画を練っていた。
一人住まいの短大生・鈴木まどかを拉致監禁する。
拘束して二人の間に完壁な愛が生まれるのを待つ。それが彼の夢だった。
松男は、町内のすべての郵便物をチェックし、まどか宛のものを見つけると、その中を開封して、盗み読みしていた。まどかに関する記録をパソコンにデータ化し、記録する。松男は彼女の身辺などすっかり把握していた。
決行の日、松男は母の入院を口実に、欠勤する。
松男は郵便配達人の格好のまま、まどか宅を訪問する。出てきたまどかをスタンガンで気絶させ、アリバイをつくった後、自宅のアパートへ拉致する。
気がついたまどかに、松男は「一緒に暮らそう」と説得する。
拉致監禁の日々が始まった。
拘束したまどかをアパートに残したまま、松男は郵便局勤めの日常を続けていく。まどかは隙を見て逃亡しようとするが、なかなかそのチャンスは訪れない。
監禁部屋の中に心理学の書物を発見し、そこに「人質が誘拐犯に愛情を示す傾向がある」と書かれてあるのを読み、まどかは愕然となる。恐怖の日々が続いているなか、まどかは異常な心理が自分のなかに目覚めているのを感じていた。
これは戦いである、とまどかは密かに決心する。
ある日、ついに逃亡する。それはそれまで愛情が高まってきたと思っていた松男にとって大きなショックであった。すぐに捕まえるが、アパートへ帰らず、二人はそのまま海へ向かう。激情高まる海で二人は結ばれる。
やがて誰もいないアパートの階下に住人が越してくる。不審に思う住人からの視線も乗り越え、海の見える新居で新たな生活を始めようとする松男。
まどかからの信頼を得たと確信した日、初めて手錠を外し松男は外出する。
だがまどかは逃亡。幸せの寸前で松男は逮捕される。
弁護士から松男は事件の真相を知る。まどかの強い意志により、逃亡の計画は初期の段階から継続されていたのだ。
だが、それでもまどかには、強いトラウマが残っていて、事件は簡単には終わりそうになかった。更なる恐怖に怯えるまどかであった・・・・。
スタッフ
監督・脚本:キム・テグワン
原案・プロデューサー:永森裕二
プロデューサー:大田裕輝
撮影:前田智
照明:金子高士
録音:吉田憲義
美術:西村徹
助監督:村田啓一郎
製作:小森日出海
衣裳:四戸綾
ヘアメイク:古澤貴子
キャスト
小沢和義
櫻井真由実
山口祥行
鈴木一功
遠藤憲一(友情出演)
根岸季衣
LINK
□公式サイト□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す