黄龍イエロードラゴン
原題:Wong long
敵か味方かよく見極めろ!
2002年/日本/カラー/ 配給:倉田プロモーション
2004年07月25日よりビデオレンタル開始 2004年07月25日よりDVD発売開始 2003年4月5日より銀座シネパトスにてロードショー
(C)KURATA PROMOTION inc.
公開初日 2003/04/05
配給会社名 0355
解説
人間の闘争能力を飛躍的に高めるが、強烈な毒性をもつ“悪魔の劇薬”イエロードラゴン。その抗体を持つとされる天涯孤独の少女・純にせまる黒い影。ベトナム戦争のイエローベレー部隊の生き残り、東剛三郎(ゴウ)は、今はなき純の父親でイエロードラゴンの発明者でもあった親友との誓いを守り、命を賭けて純を守ろうとするが、裏切りと陰謀がそれを阻む一
日本が誇る国際派アクション・スター、倉田保昭。30年以上にわたりアクション界の第一線で活躍し続ける“世界のクラタ”が、構想5年、準備期間2年を経て製作総指揮、原作、脚本、主演を兼ねて完成させた超娯楽アクション、それが『黄龍イエロードラゴン』である。
最近も香港映画『クローサー』、フランス映画『SAMURAl(未公開)』などで現役パワーを見せつけている倉田保昭が扮するのは、戦闘のプロである元傭兵ゴウ。戦争の傷あとを引きずりながら己の道を貫く男を熱演。ヒロインの純には、深作欣二監督の「おもちゃ」に主演し、第23回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した宮本真希。初めてのアクションに果敢に挑戦し、女性の強さと弱さを見事に表現して新たな魅力を開花させている。相手役の明にはNHK連続TV小説「まんてん」、「水戸黄門」と国民的番組に引っぱりだこの照英。鍛えあげられた肉体とナチュラルな演技で好演している。さらにかってのゴウの親友、李役で香港映画界のベテランである『パレット・オブ・ラブ』のチャーリー・チャン(陳恵敏)が友情出演。その他、倉田アクションクラブ期待の新人、出合正幸、身長190センチの大型個性派、工藤俊作、K1の重量級ホープ、柳沢龍志らが気合の入った立ち回りを見せている。
監督は『静かなるドン』シリーズの鹿島勤。中国の広大な景色にも負けない華麗なワイヤーアクションは、『マトリックス』のワイヤーチームが担当。指揮にあたったのは、『007 トゥモロー・ネバーダイ』、フランス映画『ジェヴォーダンの獣』などで知られる、フィリップ・コクが手がけている。ワイヤーアクションのみならず、クライマックスには、鉄骨にしがみついたまま20メートル落下する壮絶な激突シーンも登場、最先端のCGと香港流アクションとのコラボレーションも最大の見ものだ。
アクション映画としては日本初のオール中国ロケを敢行。北京と天津にて70日及ぶ撮影が行われ、万里の長城をはじめとする世界遺産や歴史的建造物、撮影不可能といわれた秘境などが、画面いっぱいに映し出されるさまは壮観。また、撮影には、これもまた日本初である、ハイビジョン24Pが使用された。
世界各国で大ヒットした『ファイナ・ファイト』(企画・製作・原案・アクション監督・主演/倉田保昭)から14年。倉田保昭の新たなるチャレンジの幕が、いま開く一
ストーリー
北京の夜の街。勝気な振るまいのなかにどこか孤独を感じさせる少女・永瀬純(宮本真希)が、クラブで踊っている最中に突然謎の男たちに拉致された。気がついたときは淋しい山中を走るトラックの荷台の中。そこにバイクに乗った黒コートの男が現われ、運転席の男たちを手際よく始末するとトラックを乗っ取った。ところがその直後、女刑事チャン(田中陽子)の率いる中国国家警察がトラックを包囲。追いつめられた男は純を道連れに、断崖絶壁からはるか数十メートル下の川に飛び込む。
気を失っていた純が再び目を覚ましたのは北京郊外の地下深く眠るハイテク完備の秘密基地のなか。「俺はお前の味方だ。お前の身に危険が迫っている、ここにいろ」と言う男を反抗的に振り切って家に戻った純だったが、そこに待っていたのは何者かに惨殺された養父母の変わり果てた姿だった。「またひとりになっちゃった……私は誰なの!?」。何が起こっているのかわからないまま、昨晩の謎の男のもとに身を寄せる純。謎の男の名は東剛三郎、通称ゴウ(倉田保昭)。かつてベトナム戦争中にアメリカに雇われ、イエローベレーと呼ばれて最前線で戦ったアジア兵部隊の生き残りだった。基地には、傭兵としてボスニアでゴウと共に戦った明(照英)と、ソン(出合正幸)という若者もいた。ともに行き場所をなくしてゴウに拾われた二人。同じような境遇の彼らと出会い、かたくなだった純の心も少しずつほぐれていく。
そんなある晩、純は恐ろしい悪夢にうなされたのをきっかけに封印されていた幼い頃の記憶を思い出す。それは、幻の劇薬イエロードラゴンの秘密にまつわる記憶でもあった。運動能力を飛躍的に高めるが、同時に飲んだ者を死に導く悪魔の薬。幼い頃、純の目前で焼身自殺した父・永瀬は、そのイエロードラゴンの発明者であり、抗体をもつ唯一の人間であり、ゴウのイエローベレー時代の親友だったのだ。そして純は、抗体を持つ血を受け継いでいるため、敵に狙われていたのだ。
真実を知った純は、自らの宿命に立ち向かうことを決意し、ゴウにうながされ、閉ざされた記憶の扉を開くべく、明とともに旅に出る。手がかりは“月のいるところ”やがて純と明の間にはあたたかい何かが通い始める。だが彼らを追って黒田(工藤俊作)やホーといった男たちが現われ、純を襲う。
一方、ゴウは独自の捜査を進めるうちに、白いチャイナ服の男の存在を突きとめる。だがそれは、かつてともに平和のために戦った親友、棄(チャーリー・チャン)たちとの新たなる戦いの始まりでもあった一。
純の記憶は蘇るのか?イエロードラゴンは完成するのか?“月のいるところ”に隠された秘密とは?そして、ゴウは自分の正義を守りぬけるのか?純の父親の秘密が説き明かされ、そして怒涛のクライマックスヘと加速していく!
スタッフ
製作総指揮・原案:倉田保昭
監督:鹿島勤
脚本:倉田保昭、笠木望、鹿島勤
アクション監督:フィリップ・コク
撮影:栢野直樹、鍋島淳裕
照明:渡部嘉
美術:稲垣尚夫、内田哲也
スクリプター:生田透子
CG:鹿角剛
助監督:増田伸弥
メイク:水野みゆき
プロデューサー:佐藤匡
協力プロデューサー:杉崎隆行、太田裕輝
ラインプロデューサー:金石声(中国)
製作:(株)倉田プロモーション
キャスト
永瀬純:宮本真希
明:照英
李:チャーリー・チャン(香港)
ホー:趙福余(中国)
絲:石琳(中国)
ゴウ:倉田保昭
中村浩二
出合正幸
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