原題:THE THIRD WHELL

すぺての彼女に捧げる 恋のきっかけマニュアル

2001年/アメリカ/91min ビデオ発売・販売:フルメディア(16,000) DVD発売:フルメディア・販売:パイオニアLDC(4,700)

2002年7月19日DVD発売&レンタル開始 2002年7月19日ビデオ発売&レンタル開始

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サブ題名 あなたのハートにクリック2

解説




★“パール・ストリー卜・プロダクション”の第1弾作品!

“パール・ストリート・プロダクション”とは?『グッド・ウィル・ハンティング』でアカデミー脚本賞を受賞し、俳優としてだけではなく、フィルムメーカーとしてもその才能を評価されているマット・デイモンとベン・アフレツクが、『グッド・ウィル・ハンティング』の共同製作者であり、長年の親友クリス・ムーアと組んで設立した自らの製作プロダクションだ。ポプ・ワインスタイン率いるミラマックスと、複数年のファーストルック(優先的に最初に企画を検討できる)契約を結んでいる。その製作第1弾が『恋の方程式』で、二人の非凡な才能が充分に発揮された最高のラブ・コメディに仕上がった。全米ではミラマックスで今年の秋に配給が決まっているが、日本では全世界で一番はやくVHS&DVDソフトとしてリリース化されることに!
本作のエグゼクティブ・プロデニーサーでもある、ベン・アフレックが主人公の親友&悪友役で全編に渡って出演すれば、同じくマット・デイモンもヒロインの元カレ役で出演している。その他のキャストも、人気・実力充分!今後も活躍必至の出演陣が顔をそろえている。主人公スタンリー役には、ルーク・ウィルソン(『チャーリーズ・エンジェル』ではキャメロン・ディアスの恋人役、その他『スクリーム2』『ブルーストリーク』『1OO万回のウィンク』などに出演し、今後リース・ウェザースプーン共演で話題の『キューティー・ブロンド』や『ソウル・サバイパー』が公開を控えている)。ヒロインのダイアナ役には、デニス・リチャーズ(『スターシップ・トウルーパーズ』『ワイルド・シングス』と出演し、『ワールド・イズ・ノット・イナフ』でははボンドガールを、また未公開ながら『パレンタイン』(ワーナー)での好演の記憶も新しい)。二人の恋に絡むフィル役に、ジェイ・ラコポ(コメディアンとして数々の賞を受賞し、コメディTVのプロデューーサーとして有名、俳優としてもコメディー作品に多数出演し、本作では、そのコメデイセンスを遺憾なく発揮した脚本も担当している)。

【チェック・ポイント!】

 ラブ・コメである。このジャンルをこちらで取り上げたのは、いつだろう…と過去に当コーナーで取り上げた作品を遡ってみたら、1年くらい前の『リストラ・マン』(ラブも出てくるけど、ちと無理があるかな?)、『ロード・トリップ』(これも青春コメディの王道だから、かすりつつ王道とはちと違うか?)以来…ってことは本格的なラブ・コメは初めてだな。そりゃ、毎月動物が牙を剥き、災害が人々を飲み込み、殺人鬼や亡霊が徘徊する映画ばかりじゃ、飽きるだろうよ…なんてことは、これっぽっちも思ってませんが、要は楽しければどんなジャンルでも紹介していこうってことです。まぁ確かに、一定ジャンルに関しては、楽しさの基準が緩くなることを認めるのに吝かではないのだが(苦笑)。
 前置きはこれくらいに、ジャンル的には当然のこととして、女性をターゲットにしたキャッチ・コピーのついた本作だが、世のごくごく普通の野郎どもにとって、ルーク・ウィルソン演じる主人公のスタンリーって、痛さと共感を感じるキャラだよね。真面目で口では大きなことを言うけど、ここぞという決断が出来ない。冒頭会社で開かれたハロウィン・パーティでの仮装が、眼鏡をかけただけでクラーク・ケントという安直さなんだけど、自分じゃ満更じゃなさそうなあたりが、実に身近にいそうなキャラだ。『スクリーム2』(97)の劇中映画“STAB”での犯人ビリー役の印象が強かった(って俺だけ?)ルーク・ウィルソンですが、『ザ・ロイヤル・テネンバウム』(01)での天才一家の次男役をはじめ、なかなか充実した出演作が続いてますな。1年越しで巡ってきたデートのチャンスに、用意万端臨みながらも、不測の事態に思うように振舞えず、そんな様子を憧れのダイアナに見透かされちゃってる必死な浅はかさが笑いを誘います。
 そんなスタンリーを応援してるのか?、邪魔してるのか?な二人の男も絶妙な存在感で笑わせてくれます。スタンリーが車でひっかけてしまったことから、王手をかけての大事な一夜に闖入することになるフィルの、プータロウ的風袋ながらも超然とした雰囲気と、憎めない馴れ馴れしさ溢れる個性は作品のキー・パーソンだ。脚本も兼任するジェイ・ラコポは、『グッド・ウィル・ハンティング』にも“thanks”でクレジットされていて、その縁からの“パール・ストリー卜・プロダクション”第1弾作品参加のようだ。他の出演作品も観てみたいぞ。
 一方、二人の恋の行方についての賭けを仕切る主人公の悪友ミッチェル役は、製作総指揮も兼任するベン・アフレック。『パール・ハーバー』(01)などの、正当派キャラクターよりも、本作やケビン・スミス監督作品などでのいい加減さを垣間見せるキャラクターの方が、断然イキイキとしていて魅力的。この賭けパーティーのシチュエーションは、近日公開予定のジョシュ・ハートネット主演のラブ・コメディ『40days 40 nights』では、ネットでの賭けサイトという形でも出てくるけど、アメリカ人って本当に賭け&パーティ好きでお節介なのね(笑)。
 ダイアナ役のデニス・リチャーズも、『スターシップ・トルーパーズ』(97)以降のタカビー女のイメージとは微妙に異なる、可笑しければ鼻を鳴らして笑うなど、自然体だけど自分を1本通しているキャラクターでいい感じだ。
(殿井君人)

ストーリー



スタンリー(ルーク・ウィルソン)は同じ会社に勤務するダイアナ(デニス・リチャーズ)の事を8年間も密かに想い続けてた。彼女が今のボーイフレンド(マット・デイモン)と別れた事を、大親友ミッチェル(ペン・アフレック)から闘かされて、以前から作成していた“デートのきっかけマニュアル”でいざ行動を開始!スタンリーは何とかダイアナを演劇に誘うのに成功する。デートの誘いの成功に親友ミッチェルも喜ぶが、実は二人の恋の行方を会社の仲間と賭けの対象にしていた。そしてそして、二人でデートヘのドライブ途中、スタンリーのわき見運転で人を跳ねてしまう。大した事故ではなかったが……。車にぶつかった男・フィルがスタンリーの人生最大のイベントをぶち壊す大した存在になっていってしまうのだった。
親友の励ましとフィルの予想外の行動にダイアナの心は微妙に揺れていく。果たしてスタンリーは親友達の助けを借りずに無事ダイアナの心(ハート)をクリック出来るのであろうか?!二人を影に隠れて見守る仲間達の賭けの結果はいかに?

スタッフ

製作総指揮:マット・デイモン&ペン・アフレック
プロデューサー:クリス・ムーア『グッド・ウィル・ハンティング』『アメリカン・パイ』
監督:ジョーダン・プラディ
脚本:ジェイ・ラコポ
撮影:ジョナサン・ブラウン
音楽:キャメロン・ナハ

キャスト

デニス・リチャーズ『ワイルド・シングス』『バレンタイン』
ルーク・ウィルソン『チャーリーズ・エンジェル』『キューティー・ブロンド』
ペン・アフレック『パール・ハーバー』
マット・デイモン『オーシャンズ11』
ジェイ・ラコポ『スビード2』

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