原題:E.T. the Extra-Terrestrial 20th anniversary special edition

2002年/ビスタビジョン/120min/3,292m/6巻/DTS,SRD,SDDS,SR/翻訳:戸田奈津子 提供:ユニヴァーサル映画 配給:UIP

2012年11月02日よりDVDリリース 2006年01月30日よりDVDリリース 2002年11月08日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年11月08日よりDVDレンタル開始 2002年4月27日より全国東宝洋画系にてロードショー公開

(C)1982 & 2002 Universal Studios. All Rights Reserved.

ビデオ時に変わった場合の題名 E.T. SPECIAL EDITION

公開初日 2002/04/27

配給会社名 0081

公開日メモ 数々の未公開新映像や、最新CG技術による驚異のVFX、最高音質のデジタル・リマスター・サウンドによって、オリジナル版を超える興奮が甦る。

解説


それはスピルパーグ監督の宝物

満天に星の輝くある夜、森に囲まれた人気のない草原の空き地に不思議な飛行物体が着陸した。ハッチが開き、冷たい夜の空気の中に姿を現したのは宇宙からの訪問者たち。そして…。10才の少年と、地球にたったひとり置き去りにされた宇宙人“E.T.”との物語が始まる。少年はE.T.の孤独を思いやって彼を宇宙に還そうと心を砕き、一方E.T.は次第に少年の心の傷を癒していきます。スピルバーグ監督が続編待望を断り続け、決してPart2を作らなかった、彼自身にとって最も思い入れの強い作品『E.T.』。あの名作が、20周年アニバーサリー特別版として劇場に帰って来ます。

映画史上、最もピュアな愛

オリジナル版は1982年12月に日本公開され、配給収入96億円という大記録を樹立。この数字は外国映画として、97年に破られるまで15年間もNo.1であり続けました。映画という枠を超越して、ブームという言葉に収まりきらず、社会現象まで巻き起こし、アカデミー賞4部門受賞(作曲賞、視覚効果賞、音響賞、音響効果賞)に輝いた永遠の名作。スピルバーグ監督の代表作というだけでなく、数々の映画に影響を与え、『E.T.』以前と以後とでは映画の歴史が変わったとさえ言われるほど、エポック・メイキングな作品なのです。そして時は移り、21世紀——

20年の時を経て、なぜ今『E.T.』なのか

少年と異星人との、人種も宇宙空間をも超えた信頼と触れ合い。それは壮大なファンタジーでありながら、「心の交流」という、生きている者として最も根源的で美しい愛。
21世紀を迎えた今、同じ人間同士でありながらも憎み合い、傷つけ合うことすらある私たちにとって、『E.T.』の愛とノスタルジーこそが求められています。それは決して押し付けではなく、大きく温かな愛に包まれる心地よさ…。
悲しみの涙ではなく、爽やかな感動の涙を——スピルバーグ監督が今この時に『特別版』と題して公開する意義もここにあるのです。

親から子へ、永遠に語り継がれていく映画

さらにもうひとつキーワードとなるのが20年という歳月。その年月は世代を一巡りさせ、当時子供だった人たちは大人に、そして親となり、今度はあの感動を次の世代に伝えることが出来ます。新しい世代にとって、それは忘れることの出来ない体験となり、大人たちにとってもかつての感動が甦ることでしょう。そしてまた、次の次の世代へも…。本物の感動と心からの涙は、たとえ時が流れても決して色あせることなく、あらゆる時代を超えて無限に広がっていきます。
20年——生まれた子供が成人を迎えるように、『E.T.』もまた、私たちの心の中で成長し続けていたのです。

映画館だけで体験できる感動と興奮!

今回の特別版では、数々の未公開新映像や、最新CG技術による驚異のVFX、最高音質のデジタル・リマスター・サウンドによって、オリジナル版を超える興奮が甦ります。
中でもE.T.には52カットに渡ってデジタル処理がほどこされ、あの愛くるしい表情がさらにリアルで可愛らしいものとなっています。また新たに追加されたシーンは、ハロウィンでの場面や、学校を休んだエリオットが、E.T.とお互いをより理解し合えるようになるバスルームでの楽しい場面等です。アカデミー賞を受賞した、ジョン・ウイリアムズ作曲によるスコアもデジタルりミックスされ、さらなる感動を与えてくれます。
さらにこの作品の公開を記念して、2001年11月21日から2002年末迄の期間中はユニヴァーサル映画全作品で、あの有名な地球ロゴにエリオット少年とE.T.が自転車で飛んでいる姿が映し出される新しいロゴ・マークが大きな話題となっています。
スピルバーグ監督が心を込めて贈る『E.T. 20周年アニバーサリー特別版』。さあ、大スクリーンでアドベンチャーの世界に旅立ちましょう!

ストーリー



エリオットは10才。モトクロスのバイクレース、ピザ、テレビ、コンピューターゲームなどで育った“今時の子供”だ。家は都心から離れた郊外の新興住宅地。そこに立ち並ぶよく似た家々には、家族それぞれの寝室、車が2台入るガレージ、それから別居中の片親…というような、どこもよく似た環境があった。
そのエリオットがある夜、庭で“怪物”を見たと言い出す。もちろん誰も信じなかった。ママは別居中のパパが恋人とメキシコに旅行してし、ることで頭がいっぱいだったし、6才の妹ガーティさえもフンと鼻を鳴らした。けれども、もしみんな“怪物”が本当にいることを知ったら一体何て言うだろう?彼らの家からほんの近くの森の中に300万光年の彼方からやって来た宇宙船が着陸したことを、そして乗組員の1人が離陸に間に合わず置いてきぼりにされたことを知ったら…。エリオットは信じていた。本当に見たのだから。宇宙からの生物が、決して危険なものではなく、怯えて、誰かの救いを求めていることに気づいたのだから。
ある日、色とりどりのチョコレートで“彼”を誘い、家に招待した。そして彼はエリオットによってE.T.(宇宙からの愛らしい訪問者)と呼ばれることになった。エリオットはE.T.と感情を共有した。それがE.T.に出来る唯一の意志を伝える方法であったから。心を通い合わせる2人だが、宇宙人をおもちゃの棚に隠し続けることは簡単ではない。エリオットはこの秘密を兄のマイケルとガーティに打ち明けることにした。最初の出逢いは、E.T.も含めて悲鳴の大合唱だった。けれども子供たちの純粋な心は、知的で温かいE.T.のまわりに結束した。この新しい友達を、母親から、他の子供たちから、そして何よりもアメリカ政府から守るために。しかし国家を後ろ盾にしたNASAの科学者たちは、精巧な盗聴器などを使って、すでにE.T.の存在をかぎつけていた。
ところがE.T.にとって何よりも大きな脅威はNASAではなかった。それは慣れない異星での生活であり、何より悲しいのは、やがては地球を後にして故郷の星に帰らなければならないことだった。3人の子供たちとE.T.との間に芽生えた確かな愛。その愛という、かけがえのない超能力は、離れかけていた家族の心を結び付け、永遠に消えることのない絆を残していった…。

スタッフ

監督:スティーブン・スピルバーグ
製作:スティーブン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ
脚本:メリッサ・マシスン
撮影:アレン・ダビュー
プロダクション・デザイナー:ジェームズ・D・ビッセル
編集:キャロル・リトルトン
音楽:ジョン・ウイリアムズ
プロダクション・スーパーバイザー:フランク・マーシャル
アソシエイトプロデューサー:メリッサ・マシスン
E.T.創作:カルロ・ランバルディ
視覚効果スーパーバイザー:デニス・ミューレン
特殊視覚効果:I.L.M.

【20周年アニバーサリー特別版】
視覚効果スーパーバイザー:ビル・ジョージ
アニメーション・スーパーバイザー:コリン・ブラディ
特殊視覚効果:I.L.M.

キャスト

メリー:ディー・ウォーレス
エリオット:ヘンリー・トーマス
キース:ピーター・コヨーテ
マイケル:ロバート・マクノートン
ガーティ:ドリュー・バリモア
グレッグ:K・C・マーテル
スティーブ:ショーン・ワライ
テーラー:トム・ハウエル

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