原題:The Girl Who Picks Flowers and The Girl Who Kills Insects

カルト的な人気を持つ矢崎仁司監督の待望の新作

2000年/日本/ヨーロピアンヴィスタ/カラー/デジタルビデオ/3時間56分 配給:オムロピクチャーズ

2015年9月5日より『××× KISS KISS KISS』公開記念、新宿K’s cinemaで特集上映 2012年6月30日から7月6日《「1+1=11」公開記念 矢崎仁司監督作品特別上映》 2008年6月14日(土)より大阪・九条シネ・ヌーヴォーXにて一週間アンコールロードショー 2002年4月20日(土)中野武蔵野ホールにてオールナイト上映 2001年6月16日(土)中野武蔵野ホールにてオールナイト公開 2000年11月11日(土)より中野武蔵野ホールにてロードショー公開 2000年11月18日(土)より大阪シネ・ヌーヴォにてロードショー公開

公開初日 2000/11/11

配給会社名 0216

公開日メモ 矢崎監督がロンドン留学中に古典バレエの有名戯曲「ジゼル」(※)をモチーフに書き上げたオリジナル脚本で、現代のロンドンを舞台に、4人の男女の愛と裏切り、夢と絶望、生と死を、独特な映像美で感性豊かに描いた作品である。

解説


前作『三月のライオン』(91年)が、92年ベルギー王室主催ルイス・ブニュエルの『黄金時代』賞を受賞をはじめとし、ベルリン、ロンドン、ロッテルダムなど数多くの海外映画祭に招待され、高い評価を受けた。国内でも約6ヶ月間で東京、大阪、名古屋、札幌など全国各地で18,479人を動員し、今なおビデオレンタル店において好回転しているというカルト的な人気を持つ矢崎仁司監督の待望の新作である。9年ぶりの意欲作は、矢崎監督がロンドン留学中に古典バレエの有名戯曲「ジゼル」(※)をモチーフに書き上げたオリジナル脚本で、現代のロンドンを舞台に、4人の男女の愛と裏切り、夢と絶望、生と死を、独特な映像美で感性豊かに描いた作品である。
(※)「ジゼル(第一幕)」村娘ジゼルに恋してしまったアルブレヒト王子は、身分を隠してジゼルに近づき、やがて二人は愛し合うようになる。ジゼルの幼なじみ、森番のヒラリオンはジゼルの心変わりに苦悩する。ある日、王様と王子の婚約者バチルダ姫の一行が、狩りの途中で村に立ち寄った。王子は慌てて身を隠すが、嫉妬に狂ったヒラリオンによって、真実が明らかにされる。ジゼルは驚きと悲しみに狂乱し、生き途絶えてしまうのだった。

ストーリー


ドイツからロンドンにやってきたバレエ・ダンサーのヴェロニカ(ニコル・マルレーネ)は、突然、次の舞台のジゼル役に抜擢される。夢にまで見たプリマドンナに、彼女は期待と不安を胸にレッスンの日々を送っている。そんな中、アルブレヒト王子役のダンサー、サイモン(サイモン・フィッシャー・ターナー)に愛を告白される。しかし、ヴェロニカは英会話学校で出会ったケン(太田義孝)に惹かれ、やがて二人は愛し合うようになる。
日本からロンドンにやってきた女優のカホル(川越美和)は行方不明の恋人カズヤを捜していた。ある日、ホテルでカホルとヴェロニカは出会う。二人はすぐに仲良しになり、お互いの恋の悩みを相談し合うようになる。
ヴェロニカはケンやカホルと出会ったことでジゼルを演じることに自信を得ていく。カホルは恋人カズヤと再会し、再び愛し合うようになるが、ヴェロニカの恋人ケンとカズヤが同一人物であることを知ってしまう。悲劇は、公演の前夜、ドレスリハーサルの日に起こった。ジゼルを踊るステージでヴェロニカは真実を知り、ジゼルと同じ運命を辿るのであった。

スタッフ

製作:安藤裕之、伊豆田知子、西村隆、矢崎聰司、松元一郎
監督:矢崎仁司
脚本:萬鉄子、TANYA GRASSLEY、矢崎仁司
撮影:PETER MORRIS
音楽:ADOLPHE ADAM、SIMON FISHER TURNER
美術:AYUMl ANABIKl BROWNING、青山雅子、小平中、
倉地美奈子、JACKY HO、SUZANNE
録音:SEAN BIGBY、ARVIND THAKUR
編集:宮崎裕史
製作:FILM BANDITS
配給:オムロピクチャーズ

キャスト

ヴェロニカ:ニコル・マルレーネ
カホル:川越美和
ケン/カズヤ:太田義孝
サイモン:サイモン・フィッシャー・ターナー

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す