フューチャー・ゲーム
原題:Gamer
2001年3月21日フランス初公開
2001年/フランス/98分/35mm/ビスタサイズ/ドルビーSR・SRD/ 配給:ギャガコミュニケーションズ
2002年11月22日よりDVDレンタル開始 2002年6月29日より新宿ジョイシネマ3にてロードショー公開
公開初日 2002/06/29
配給会社名 0025
公開日メモ CGを多用して斬新な映像とスピード感溢れるストーリー展開、『アメリ』『ジェヴォーダンの獣』などユニークな作品で話題のフランス映画界が贈るハイテンション・ストーリー!
解説
『ジェヴォーダンの獣』(01)、『ヴィドック』(01)など、CGを駆使したユニークな作品を作り出しているフランス映画界から、また注目のヌーベル・フレンチ・ムービーが誕生した。
舞台は、今や世界規模の産業に成長したゲーム業界。一つのヒットソフトが巨大な冨を生み出すことも。刺激のない毎日にうんざりしている主人公トニーは、ある時“絶対大ヒット間違いなし”のゲームのアイディアを考え出した。このアイディアを売って世界中で大ヒットすれば、お金に不自由しない暮らしが待っている…。若者ならではの無鉄砲さで、ひたすら夢の実現に走り出したトニーの前に、社会の矛盾が立ちはだかる。
『フューチャー・ゲーム』は、トニーが挫折や裏切りを乗り越えて、自分の夢を実現しようとする映画。人生はいわばゲームであり、ひとりひとりの未来、つまり“FUTURE”=夢に向かって進むことが大切だと教えてくれる快作だ。
本作が長編映画2作目になるザック・フィッシュマン監督は、パトリック・レヴィの名でテレビドラマや舞台で活躍する俳優でもあり、ゲーム好きだった監督自身の体験と夢をもとに『フューチャー・ゲーム』の脚本を書き上げた。ありきたりになりがちな青春サクセスストーリーを、ひねりの利いたユニークな作品に仕上げている。
主人公トニーを演じるサイード・タグマウイは、1995年のカンヌ映画祭で監督賞に輝いた『憎しみ』(監督:マチュー・マソヴィッツ)でデビューし、同作品でセザール賞にノミネートされたフランス映画界期待のアクター。フィッシュマン監督が、「トニー役を探し始めたとき、真っ先に彼の顔が浮かんだ」と語るとおり、無我夢中で夢を追い求めるハングリーな若者トニー役にぴったり。卜ニーのガールフレンドで格闘技の達人“トゥーム・レイダーのララ・クラフト似”のニナには、カルティエなどのキャンペーンモデル、カミーユ・ド・パズイが大抜擢。ゲームのアイディアを盗み取る女社長ヴァレリーは、実在するゲームメーカーの広報担当の女性がモデル(もぢろん、アイディアを盗むこと以外)。ヴァレリーを演じるアリエル・ドンバールは、これまでセドリック・カーン監督の『倦怠』(98)やローランド・ジョフィ監督の『宮廷料理人ヴァテール』(00)など数多くの作品に出演している。彼女のコスプレもこの映画のみどころのひとつだ。裏社会のボス、アルベールにはフランス映画界の重鎮ジャン=ピエール・カルフォンが扮している。他にもプラダのファッションモデルから、『溺れゆく女』(98)でジュリエット・ビノシュの相手役として映画デビューしたアレクシ・ロレなど、フランス映画界の大ベテランから、期待のヤングアクターに至るまで、夢のキャストの共演が実現した。
ストーリー
パリの下町。取り立て屋トニーは、脅迫まがいのやり方で警察からマークされていた。ボスにこき使われる暮らしのなかで、唯一ヒーローになれる瞬間、それは、ゲームに熱中しているとき。ある日、彼を追っていた警察とばったり出くわし、パリの街中を駈け回るカーチェイスを展開したものの、あえなく御用…。
が、8ヶ月のムショ暮らしは彼に思いがけないものをもたらした。ゲーム雑誌をむさぼり読み、新しいゲームに挑戦した結果、誰もが熱狂するような凄いゲームアイディアを考え出したのだ。これをゲーム化すれば、ミリオネア間違いなし。つまらない人生から逃げ出すチャンスだ…。
出所後、ボスに「自由になる」と宣言。大手ソフトメーカーのゲームス夕ー卜社の女社長ヴァレリーを訪ね、彼女にアイディアを提案した。魅惑的なブロンド美女ヴァレリーは、トニーのアイディアに興味を示し(トニー自身にも)、デモソフトを作るように勧めた。
デモ制作には、専門知識を持ったスタッフが必要だ。トニーは高校時代の同級生で天才プログラマー、リュックを訪ねた。トニーのようなチンピラとの関わりをいやがる彼はあっさりと申し出を断るが、脅迫ネタを付きつけられしぶしぶ了承。ゲームデザイナーには、今は落ちぶれ、ポルノ映像のネット配信をしているジョセを仲間に引き入れた。彼は、トニーの熱意にほだされもう一度ゲームデザイナーとしてチャレンジしてみようと参加を決めた。さらには、ゲーム界の大物スター、マーカス・ランバートがキャラクターモデルとして出演が決定。なんとか無事にデモテープを完成させた。
ヴァレリーは、デモの出来映えに満足しトニーと契約を交わした。そして、彼に特別のご褒美も…。
いまやトニーは夢の国の住人。このゲームが売れれば新しい人生が待っている。だが、発表会当日、トニーはヴアレリーにアイディアを盗まれたことに気がつく。失意のトニー。だが、このまま泣き寝入りするわけにはいかない。盗まれたゲームを超えるものを作って業界に再挑戦。決戦日は、8ヶ月後のゲームショー。トニーの本当の闘いは、今始まった。
スタッフ
監督:ザック・フィッシュマン
原作・脚本:ザック・フィッシュマン
脚本:ファビアン・スアレ、デーヴ・コーアン
プロダクトマネージャー:フィリップ・ルー
プロダクション・デザイナー:フランソワ・ルノー・ラバルト
編集:べロニック・パルネ
衣装:べロニック・ペリエ
キャスティング:クリストフ・ムーラン
特殊効果スーパーバイザー:ロドルフ・シャブリエ(マックグフ・シャブリエ)
音楽:KRAKED CUT KILLER & DJ ABDEL、フランク・レヴィ
提供:アット・エンタテインメント
キャスト
トニー:サイード・タグマウイ
ニナ:カミーユ・ド・パズイ
リュック:アレクシ・ロレ
リコ:ブルノ・サロモネ
サブリナ:モード・ビュケ
マーカス:ジェラール・ヴィーヴ
ジョセフ:レッド・ソレル
アルベール:ジャン=ピエール・カルフォン
ヴァレリー:アリエル・ドンバール
モモ:ジュリアン・クルベイ
アレックス:フレデリック・ランシアン
ピエール:イヴァン・ヴァルコ
オーロル:ヴァレリー・ステフェン
アンテア:クララ・クレアントール
ジュリー:アガド・デーシエ
アルトゥール:ロマン・ドゥロ
ザブ:ザヴィエ・ロトマン
ピットボール:ジャン=ミッシャル・ヴェルネ
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