人生劇場/新・飛車角
東映黄金時代劇・沢島忠の世界
1964/東映東京/104分/カラー/シネスコ/
2001年三百人劇場にて、5月20日(日)PM6:00、5月21日(月)PM4:45、 5月25日(金)PM7:00、公開 1964年03月01日公開
公開初日 1964/03/01
解説
シリーズ3作目だが、内容は原作のタイトルを借りた笠原和夫のオリジナル。太平洋戦争のさなか愛する女を残して出征し、ラバウルで九死に一生を得た侠客がようやく女に再会するが…。鶴田浩二と笠原そして第1作の高倉健を新たな地平に送り出した沢島だが、以後任侠映画を撮ることはなかった。
1958年に日本映画が最も多くの観客を動員するその前夜、大映からは増村保造が、日活からは中平康、今村昌平が、そして時代劇のメッカとなった東映京都撮影所からは沢島忠が鮮烈なデビューを果たしました。「彼以前の時代劇は、極めて定型化された表現に束縛されていた。良心的なリアリズム作家は勿論、二流三流の商売用時代劇作家でもいわゆる時代劇の面倒なお約束の束に自由を奪われていた」(増村保造)といわれるほどに、沢島は時代劇を解放し、中村錦之助、美空ひばりたちと「映画の青春」を謳歌しました。
それはまさしく錦之助・ひばり・千代之介らが躍動する晴れ渡った青空=ピーカンのイメージ。大胆に取り入れられたミュージカル・シーンや錦之助のイナセな江戸っ子ぶりを、自在なカメラワークとスピーディーなテンポで、現代感覚豊かに仕上げた沢島の作品群は今もその輝きを失っていません。
ストーリー
スタッフ
監督:沢島忠
脚本:笠原和夫
撮影:仲沢半次郎
音楽:佐藤勝
キャスト
鶴田浩二
佐久間良子
大木実
佐藤慶
西村晃
長門裕之
加藤嘉
春川ますみ
山本麟一
志村喬
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