アタック・オブ・ザ・ジャイアントウーマン
原題:ATTACK OF THE 60FT CENTERFOLD
巨大金髪女、全米直撃!はっ?
1996年/アメリカ映画/97min DVD発売:クリエイティブアクザ・販売パイオニアLDC(税抜:4,700) ビデオ発売・発売:フルメディア(税抜:16,000)
2001年5月25日DVD発売/2001年5月18日ビデオ発売
(C)CONCORDE-NEW HORIZONS CORP
解説
全長18メートルの巨大女が大暴れ!巨乳好き!女好き!みんな大好き!
爆乳に顔を埋めるどころの騒ぎじゃない!胸の谷間に体を沈め、そこは極楽パラダイス!!史上初!全世界初!セクシー!モンスター!パニック!コメディ!超大作。
『アタック・オブ・ザ・ジャイアントケーキ(ムサカ)』に続くお笑いモンスター・パニック巨編。ロジャー・コーマン総指揮、怪作『ジュラシック・アマゾネス』のフレッド・オーレン・レイ監督がゴックン・ボディのプレイメイトを厳選、奮いつきたくなる巨乳美女のオンパレードで贈る男達の夢の結晶!
【チェック・ポイント!】
輸入版ソフトがリリースされていた頃から、ジャンクSFマニアの間で話題を呼んだ珍品の待望(笑)の国内版ソフト・リリースだ。50年代から蜥蜴、飛蝗、蜘蛛、鼠そして人間と多少のメイクは施すものの基本線では現物を素のままで撮影し、カメラ・ワークや合成で見せる巨大生物ものは多々あるが(MR.BIGことバート・I・ゴードン監督の作品はことに有名)、それらの中にはネイサン・ジュラン監督による『妖怪巨大女(TV公開)』(58年)あたりを嚆矢とする巨大女ものともいうべき流れが存在する。実際『妖怪巨大女』自体93年には、ダリル・ハンナが巨大女役で主演兼共同製作と力を入れて挑んだ『ジャイアント・ウーマン(ビデオ公開)』なるリメイク作品もあるが、この作品に強い愛着と拘りを持っていたのが、SFがホラーがモンスターがそして何よりきれいなオネーチャンが大好きで、稚気溢れるその作品には必ずそれらの要素が盛りだくさんというフレッド・オーレン・レイ監督だ。彼は80年代にも『続・妖怪巨大女』を企画するも実現にはいたらず、95年に念願が叶った作品がこの『アタック・オブ・ザ・ジャイアント・ウーマン』。
原題が示す通り今作で巨大化するのは、男性誌“プレイシング”誌のグラビア・クイーン。センター・フォルズを巡り女の闘いを繰り広げる3名のクイーンのうち、ライバルに老化を指摘されたエンジェル(J・J・ノース)が、リングストロム博士が開発した成長ホルモンを飲むが、ついついライバルに負けじと指定された以上の薬を飲んでしまったために、巨大化してしまったという判り易さ。巨大化したエンジェルを巡って、“プレイシング”誌社主とカメラマンの他愛ない陰謀と彼女の困惑、そしてクライマックスではエンジェルの荷物から謎の薬をみつけたライバル・モデルも巨大化し、合成のハリウッドの街並みをバックに掴み合いを演じるというもの。これに、筋的には特別なコンビネーションもなく、研究所内で逃げた巨大鼠(これは、本物じゃなくて失笑ものの着ぐるみ)の捕獲作品が並行して描かれていく。
前述の『ジャイアント・ウーマン』は絵面はともかく、ダリル・ハンナのフェミニスト思想が反映された物語が今ひとつ怪作にも成り切れず残念な印象が強いが、本作はオーレン・レイの大きな女の人が半裸(時には全裸)で動いている姿を撮りたい(というよりこんなことやってみたいか?)というストレートな願望だけでつくられている分だけ潔いとも言えるかも。エンジェルの胸の谷間に挟まれて写真を撮るカメラマンが顔を出す場面とか、眠っているエンジェルの胸に畏怖(なのか?)のこもった表情で両腕を伸ばすカメラマン助手の場面とかを観ると一目瞭然というもの。特撮は合成場面も使われてはいるが、カメラ・ワークで巨大に見せている場面が多め。まぁ、この手の作品をかしこまって見る人はいないと思うけど、B級作品を多産するもキメには欠けるオーレン・レイ監督らしい作品だが、野郎どうしのビデオ・パーティなんかでビールでも飲みながらワイワイと観るには最適の一本だ。
なお、キャストを見てみると、他のB級作品ではスクリーム・クイーンとして活躍していたミシェル・バウワーが、グラビア・ヒロインとしてではなくリングストロム博士の共同研究者であるジョイス博士役として顔を出している。スクリーム・クイーンとしてデビューする以前の学生時代は、本の虫だったという彼女の経歴を知るものには、判っているなぁと感じさせるキャスティング。また、エンジェルとは直接絡まない役柄ではあるが、『ウエスト・サイド物語』の…というより日本が誇る巨人怪獣映画の1本『フランケンシュタインの怪獣/サンダ対ガイラ』で科学者役を演じていたラス・タンブリンがUFOアブタクト経験を語るガソリンスタンドのオヤジ役で、またSF・ホラーコレクターとして有名なフォレスト・J・アッカーマンが、ハリウッドの蝋人形館前のドラキュラ役で出ていたりするあたりも、監督のヲタクらしさが滲み出ていて楽しい。(殿井君人)
ストーリー
貧乳に悩むグラビア・ギャルは、飲むだけで巨乳になる謎の薬を服用。するとたちまち胸がダッダーン!!しかし、その副作用で体が18メートルになってしまいました。突如現れた巨大ギャルに全米騒然大パニック!彼女は一躍、時の人に。それを知ったジャイアント・ウーマンのライバルも薬を一気飲み。こうして巨大爆乳娘達のキャット・ファイトが始まった!!!高層ビルを使った反則攻撃!伝染をロープにみたてたコンクリート・リングでの大死闘。果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか?
スタッフ
製作総指揮:ロジャー・コーマン
製作・監督:フレッド・オーレン・レイ
脚本:スティーヴ・アーモジダ
撮影:ゲイリー・グラヴァー
キャスト
J・J・ノース
ラエリン・サールマン
ティム・アベル
タミー・パークス
(C)CONCORDE-NEW HORIZONS CORP
LINK
□IMDb□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す
http://www.pldc.co.jp/
ご覧になるには Media Player が必要となります