原題:Dead Babies

2000年/アメリカ/102分/カラー/スネマスコープ/ドルビーSR/R-18 配給:アートポート

2003年12月18日よりビデオリリース 2003年12月19日よりDVD発売開始 2003年7月12日よりシブヤ・シネマ・ソサエティにてロードショー公開

(C)2000 Gruber(MAP) LTD.

公開初日 2003/07/12

配給会社名 0014

公開日メモ パーティー、ドラッグ、SEX、殺人「トレインスポッティング」をしのぐブリティッシュ・ハードコア!!

解説


週末にドラッグ・パーティーで盛り上がるべく一軒の屋敷に集まった10人の男女。不安神経症、醜形恐怖症、インポ、セックス依存症、ホモセクシャル、強烈すぎる個性を持った彼らは世間なんかお構いなしにアルコール、ドラッグ、セックスと大はしゃぎ。そこに現れた「殺人論者」。この得体の知れない殺人鬼の正体は?! そして彼らの桃源郷の行く末は?!

強烈キャラ10人のまとめ役、クエンティンには「ビューティフル・マインド」「ギャングスター・ナンバー1」と、今もっとも注目を集める男前ポール・ベタニー。演劇一家に生まれた彼は”ジーン・スティラー”(主役をさらう脇役)と称され、様々な作品で印象に残る演技を披露してきた。「ビューティフル・マインド」で共演したアカデミー賞女優ジェニファー・コネリーとは今年結婚。公私ともに目が離せない存在だ。恋人アンディがインポ気味なことに欲求不満のダイアナには、「シックス・センス」でブルース・ウィリスと共演したオリビア・ウィリアムス。この他にも、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身の実力派たちが、テンポの良い掛け合いでストーリーを盛り上げている。監督は自らもドラッグマスター、マーヴェル役で登場しているウィリアム・マーシュ。これが映画初監督となる彼は、物語の持つアンサンブル的な断片を見事に映像化。『アガサ・クリスティーの古典的なフーダニット(犯人は誰だ?)ものを、ハイバー・リアルな世界にぶち込んだ作品』に作り上げた。

原作は、”イギリス文学界のミック・ジャガー”ことマーティン・エイミスの同名作『DEAD BABIES』。イギリス文学界の大家キングズレー・エイミスの息子である彼の2作目となるこの作品は、当時としてはドラッグを題材とした退廃的な内容のため社会的反発を受けた。しかし、エッジの聞いた内容は若者の絶大なる支持を得て、世界中で1000万部を越すミリオン・セラーを記録した。

過激すぎるほどの個性を持った10人を通し、快楽におぼれる若者の姿をコミカルに、そしてグロテスクに描きながら、ドラッグによる幻覚と殺人鬼への恐怖を見事に融合。ここに今年最高の”アガサクリスティック・エログロ・ファンタジー・ムービー”が誕生した!

ストーリー


ロンドン郊外の屋敷で6人の男女が自堕落に暮らしている。クールで気取ったクエンティン。彼にベタ惚れの新妻シリア。幼児並に攻撃的で発情した猫のようにセックスが好きだがここ最近インポ気味のアンディ。その恋人で、アンディとのセックスレスな関係に不満のダイアナ。屋敷を相続したおぼっちゃんのジャイルズは、ボロボロの歯が抜け落ちるのを心配して酒で気を紛らわせる。そして吐き気がするほど醜いキース。チビでニキビ面、その上短小。人間として魅力ゼロの境遇に頭がおかしくなり1年前には精神病院に入っていた。個性的な面々の勝手気ままな共同生活も初めのうちは刺激的で良かったが、最近はマンネリ気味で盛り下がる一方。6人は死人のようにうつろな日々を送っていた。だが、今度の週末は特別だ。クエンティンの友達でヒッピー気取りのアメリカ人3人組と、誰とでも寝るルーシーを屋敷に招待して究極のドラッグ・パーティーが予定されているのだ。

同じころ、「殺人論者」と名乗る奇妙な殺人グループがイギリス中で凶行を繰り返していた。殺人論者は各自単独で行動し、ランダムに被害者を選ぶ。彼らはウェブ・サイト【殺人論者.com】に殺人の成果を公表することで、巷にあふれる有象無象の異常犯罪者とは毛色が異なる。自分が殺人論者である証として、殺戮の現場に排泄物で「G」の文字と血で「ジョニー」の署名を書き残し、それを写真にとってインターネットにアップする。自らを殺人論者と自覚し、殺戮を行い。ウェブ上で公開すれば誰もが殺人論者になれる仕掛けだ…。不気味な凶行にイギリス中が脅えていたが、ジャイルズの屋敷に集まった10人のボヘミアンたちには関係のないことだった。快楽の予感に満ちたドラッグ三昧の週末をどれだけ味わい尽くせるか、それだけが目下の命題だ。

ドラッグ・マスターが調合する特製ドラッグは、各自の格好に合わせてあらゆる感情をコントロールする。怒り、喜び、快楽。薬が脳に与える化学反応に限界はない。さらに誰も体験したことのない究極のドラッグ、「脳幹トランス」も待っている。過去の記憶が頭のスクリーンに映し出され本当の自分が現れるという、意味不明のとにかく凄い代物だ。

ところが、乱痴気騒ぎの矢先に事件が起きる。ダイアナの寝室が何者かの手で無惨に荒らされたのだ。大量の汚物と切り刻まれた人間の肉片がベッドにぶちまかれ、血で呪いの文句が綴られた手紙には「ジョニー」の署名が残されていた。殺人論者の手口だ。しかし屋敷に出入りするのはドラッグ・パーティーに集まったこの10人だけ。この中に殺人論者が紛れ込んでいるのか…。ドラッグがもたらす幻覚と、殺人論者への恐怖が彼らの関係を次第にねじらせていく。

悪夢のような週末の果てにあるものは…。驚愕の結末が待つ!

スタッフ

監督:ウィリアム・マーシュ
製作:リチャード・ホームズ/ニール・ペプロウ
脚本:ウィリアム・マーシュ
撮影:ダニエル・コーエン
美術:マーク・ターナー
衣装:ラルフ・ホールズ
音楽スーパーバイザー:ナイジェル・バー/エド・タラント
配給:アートポート

キャスト

ポール・ベタニー
オリビア・ウィリアムス
チャーリー・コンドー
アレクサンドラ・ギルブレス
クリスチャン・ソリメノ
アンディ・ナイマン
ケーティー・カーマイル
ヘイリー・カー

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