エニイ ギブン サンデー
原題:ANY GIVEN SUNDAY
笑いたければ、勝ち続けるしかない。
1999年/アメリカ映画/ワーナー・ブラザースプレゼンツ イクストラン/ドナーズカンパニープロダクション/151min/カラー スコープサイズ/ドルビーSRD SDDS/字幕:菊地浩司 オリジナル・サウンドトラック:イーストウェスト・ジャパン 提供:日本ヘラルド映画、日本ビクター、丸紅/配給:日本ヘラルド映画
2005年05月27日よりDVDリリース 2004年07月23日よりDVD発売開始 2000年5月27日より日本劇場他全国東宝洋画系劇場にてロードショー!
オリバー・ストーン監督来日記者会見::http://www.nifty.ne.jp/rforum/fcinema/topics/200005/17os/index.htm
©1999 Warner Bros.All Rights Reserved
公開初日 2000/05/27
配給会社名 0058
解説
日曜日。それはアメリカンフットボールの試合が行われる特別な日。日曜日は、選手生命を懸ける男たちと、巨額のマネーを動かすスポーツ・ビジネスマンたちにとって、勝利こそが絶対の価値であり、彼らの人生を賭けた戦いの日である。しかし、日曜日に勝つこと以上の何かを求めていたミスター・プロ・フットボールとよばれた伝説の男、ヴィンス・ロンバルディ(1913〜1970)は語った。「男にとって最高の時は必死に戦い、疲れ果ててその戦いの場に満ち足りて、横たわっているときだ」——人生の全てを仲間と共に試合に捧げ、“最高の時”を求める男たちの戦いを『プラトーン』『JFK』の巨匠オリバー・ストーン監督が我々の想像を遥かに超えた壮大なドラマに作り上げた。広大なフィールドの上でわずか1インチを巡る骨のきしむような熱い戦いに賭ける男たち—まるで戦場で戦う兵士のように勇敢で獰猛な男たちのドラマが今、繰り広げられてゆく…。
主演の悩める鬼コーチ、トニー・ダマトを演じるのは、アカデミー賞俳優アル・パチーノ。本作への出演は監督の熱烈な要望によってはじめて実現した。シャークスの女性オーナー、クリスティーナ・パグニアーチには『メリーに首ったけ』他で人気沸騰中のキャメロン・ディアスが起用された。これまでもトム・クルーズやケヴィン・コスナーらを意外な役柄に起用してきた監督だが、本作ではキャメロン・ディアスと名優パチーノとの全編に渡る迫真演技でディアスの新たな魅力を引き出してみせた。ビーメン役にはアメリカでGAPのモデルに起用され、“第2のウィル・スミス”の呼び声も高い、ジェイミー・フォックス。本作での彼の演技は群を抜いて輝き、観客のハートをつかみスーパースターへの階段を歩みだした。ベテランの花形選手ジャック“キャップ”ルーニーを演じるのは『ワイアット・アープ』のデニス・クエイド。チーム・ドクターに扮するのは、ストーン監督の『サルバドル 遥かな日々』でアカデミー主演男優賞候補になったジェームズ・ウッズ。数々のヒット曲を生み出し、世界の若者に絶大な支持を得ているミュージック界のスターであるLLクールJは野心家の選手ジュリアン“J”ワシントンを好演した。選手、コーチらを脇で支える人々を演じるのは、新旧の実力派たち。『ストリーマーズ 若き兵士たちの物語』でベネチア映画祭主演男優賞に輝いたマシュー・モディーンや、『愛の狩人』『Tommy トミー』でアカデミー主演女優賞候補候補になったアン=マーグレットがクリスティーナの母親役に、『ベン・ハー』で知られるチャールトン・ヘストンがコミッショナー役で登場し圧倒的な存在感でドラマを締める。
映画にはプロ・フットボール史に名を残す伝説的プレイヤーたちも大挙出演。シャークスの作戦参謀を演じるのは、ランニングバックの名手として活躍し、1971年にプロ・フットボール殿堂入りしたジム・ブラウン。史上最多のプロ・ボウル出場10度を誇り、99年に殿堂入りしたローレンス・テイラー。その他、ディック・バトカス、ボブ・セント・クレア、アーヴィン・フライヤー、ウォーレン・ムーンといった往年の或いは現役の名選手・名コーチらフットボール界の才人たちが起用され、まさにオールスターキャストの競演が実現した。
原案は『ハード・ウェイ』のダニエル・パインと、ニューヨーク・アウター・クリティックス・サークル賞を受賞した劇作家ジョン・ローガン。脚本はローガンとストーン。斬新な映像派として知られるストーン監督が撮影監督に選んだのは大胆にも長編映画を始めて手掛けるミュージック・ビデオ界の秀才サルバトーレ・トチーノ。トチーノはロー・アングル、移動撮影を駆使し、かってないほどの臨場感溢れるエキサイティングなプレーを見事に撮影した。編集ではミュージック・ビデオ界出身の実力者キース・サラモンが担当し、ストーン作品の新境地を作り出した。サントラにミクスチャーロックの大型新人キッド・ロック、絶大な人気を誇るホール、ヒップホップ界の大御所LLクールJ等、アメリカン・ミュージックシーンをリードするヒップホップとミクスチャーロックの2大ジャンルから大御所、新鋭、錚々たるメンバーが参加。そして彼らが新曲を引っさげた本作のサントラは、全米でサントラ部門の売上げ初登場1位を記録。製作総指揮はストーンと、『リーサル・ウェポン』シリーズの監督として知られるリチャード・ドナー。これらの斬新なスタッフとパチーノを初めとする最高のキャストによって、パワフルな人間ドラマが共存したヒューマン・スペクタクル『エニイ・ギブン・サンデー』が完成した。
ストーリー
シーズンは、トニー・ダマト(アル・パチーノ)と彼が率いるマイアミ・シャークスにとって悪夢となろうとしていた。
4年前、シャークスはAFFA(全米フットボール・フランチャイズ教会)選手権“パンティオン杯”を二年連続で制したが、それは既に過去の栄光だった。現在、チームは連戦連敗、プレーオフ進出さえ危ない状況になった。そこへきて38歳のクォーターバック、“キャップ”ことジャック・ルーニー(デニス・クエイド)がプレー中に怪我で戦列を離脱。急きょ起用されたのは26歳の無名選手ウィリー・ビーメン(ジェイミー・フォックス)だった。だが、いきなりの晴れ舞台で緊張して、嘔吐するビーメンに、ルーニーの代役がつとまるはずもない。ダマトがいくら激を飛ばそうと、チームの士気は下がる一方だった。シャークスはついに4連敗する。
シャークスの若き女性オーナー、クリスティーナ・パグニアーチ(キャメロン・ディアス)があれこれ口出ししてくることも、ダマトの悩みを深くしていた。シャークスを亡父から継いだ彼女は、プロ・フットボールをこよなく愛していた父とは異なり、このスポーツをビジネスとしてしか見ていないのだ。
フィールドを離れると、ダマトの居場所はどこにもなかった。結婚生活に破れ、帰っても迎える者もいない彼は、いきつけのバーで一人酔いつぶれる。それを見た美しい娼婦マンディ(エリザベス・バークレー)が誘いをかけるが、ダマトは笑って首を振るだけだった。
ビーメンはデビュー戦こそ散々だったものの、次第に誰も予想しなかったような華麗なフィールド・パフォーマンスでファンを喜ばせ、チームに勝利をもたらすようになる。クリスティーナの厚い信頼も獲得し、たちまちスタープレイヤーとしてメディアの脚光を浴びるようになる。だが急激な変化は、ビーメンの恋人ヴァネッサ(リーラ・ローション)を戸惑わせた。ふたりの関係にひびが入り始める。
ビーメンの活躍でチームは上昇気流に乗ったが、一方で様々な問題が表面化しつつあった。野心家のプレイヤー“J”ことジュリアン・ワシントン(LLクールJ)はビーメンの身勝手なプレイを快く思わず、ふたりはことあるごとに衝突を繰り返す。医療室では若き内科医オリー・パワーズ(マシュー・モディーン)が、選手の健康よりゲームを優先するベテラン外科医ハービー・マンドレイク(ジェームズ・ウッズ)のやり方に疑問を抱く。カムバックを目指すルーニーは妻のシンディ(ローレン・ホリー)の叱咤激励を支えに必死のリハビリを続けているが、彼の頭の片隅には“引退”の二文字がちらつき始める…。
スタッフ
監督・脚本・製作総指揮:オリバー・ストーン
製作総指揮:リチャード・ドナー
製作:ローレン・シュラー・ドナー、クレイトン・タウンゼント
ダル・ハルステッド
脚本・原案:ジョン・ローガン
原案:ダニエル・パイン
撮影:サルバトーレ・トチーノ
プロダクション・デザイナー:ビクター・ケンプスター
編集:トム・ノードバーグ、キース・サラモン、スチュワート・ワクス
衣装:メアリー・ゾーファーズ
音楽:ロビー・ロバートソン、ポール・ケリー、リチャード・ホロワイズ
キャスト
トニー・ダマト:アル・パチーノ
クリスティーナ・パグニアーチ:キャメロン・ディアス
ジャック“キャップ”ルーニー:デニス・クエイド
ハービー・マンドレイク医師:ジェームス・フォックス
ウィリー・ピーマン:ジェイミー・フォックス
ジュリア・“J”・ワシントン:LLクールJ
オリー・パワーズ医師:マシュー・モデイン
コミッショナー:チャールトン・ヘストン
マーガレット・パグニアーチ:アン=マーガレット
モンテズマ・モンロー:ジム・ブラウン
ルーサー“シャーク”ラヴェイ:ローレンス・テイラー
ツンディ・ルーニー:ローレン・ホリー
ジャック・ローズ:ジョン・C・マッギリー
マンディ:エリザベス・バークリー
ヴァネッサ:リーラ・ローション
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