ウエスト・サイド物語
原題:WEST SIDE STORY
61年度アカデミー作品賞、監督賞、 助演男優賞(ジョージ・チャキリス)、助演女優賞(リタ・モレノ) の各賞を受賞した名作が再びスクリーンに!
1961年10月18日全米初公開
1961年/アメリカ/カラー/シネマスコープ/151分/SRD 配給:シネカノン
2010年08月04日よりDVDリリース 2007年10月24日よりDVDリリース 2007年07月27日よりDVDリリース 2006年10月27日よりDVDリリース 2005年04月22日よりスペシャル・エディション版DVDリリース 2003年07月18日よりDVD発売開始 2002年12月28日より1月31日までルテアトル銀座にて独占ロードショー公開
サブ題名 ニュープリント・デジタルリマスターバージョン
公開初日 2002/12/28
公開終了日 2003/01/31
配給会社名 0034
公開日メモ 61年度アカデミー作品賞、監督賞、助演男優賞(ジョージ・チャキリス)、助演女優賞(リタ・モレノ)の各賞を受賞した名作が再びスクリーンに!
解説
現在も映画史に燦然と輝く、全てのエンターテインメントの原点、『ウエスト・サイド物語』。この作品の誕生は、ミュージカル映画の歴史を変える大事件だった。
そして今年2002年、ブロードウェイの初演1957年から45周年を記念して、伝説が再び甦る。
ブロードウェイで一大センセーションを巻き起こしたミュージカル、「ウエスト・サイド物語」の演出家ジェローム・ロビンスは、映画監督ロバート・ワイズと組み、この大ヒット作を自ら映画化することを決意する。
二人はまず、莫大な製作費をキャスティングに注ぎ込み、厳しいオーディションで最高の才能を集めた。そしてニューヨークの街角に飛び出してロケを敢行、そのダイナミックな群舞は、スタジオ撮影中心だったミュージカル映画の常識を打ち破った。加えて、音楽にはクラシック界の名指揮者にして作曲家のレナード・バーンスタインを起用。彼の音楽はストーリーと見事に一体化し、映画音楽の新しい可能性を示した。
1961年、アメリカ公開を皮切りに日本を始め各国で上映、その熱狂はあっという間に世界中に広がった。翌年の第34回アカデミー賞では、作品、監督、助演男優、助演女優、撮影、美術、録音、編集、ミュージカル音楽、衣装デザインの10部門を受賞するという偉業を成し遂げ、さらにジェローム・ロビンスに特別賞が贈られた。
そして40年以上たった今、2002年10月にハリウッドで行われるロバート・ワイズ監督を賛える記念式典を機に、この不朽の名作が21世紀の最先端技術により夢のデジタルリマスターバージョンとなって甦る!ニューヨークが夢と希望のシンボルだった時代—。あの頃の鼓動と熱狂を心ゆくまでご堪能あれ!
ニューヨークのダウンタウン、ウエスト・サイドでは、二つのグループが対立していた。イタリア移民のグループ、ジェット団と、プエルトリコ移民のシャーク団だ。ある夜、シャーク団のリーダーの妹マリアは、ダンスパーティーで出会った青年と恋に落ちる。しかし、それは許されない恋だった。彼は敵対するジェット団の元リーダー、トニーだったのだ。ついに決闘する二つのグループ。ナイフが閃き事態は最悪の結果を招いてしまう…。
『ロミオとジュリエット』を現代のニューヨークに置き換えたら、いったいどんな物語になるか?ジェローム・ロビンスのこのアイディアから、いつの世も変わらず私たちの胸を打つ、美しい恋と激しい情熱に満ちた青春の物語が生まれた。また、民族間の対立や抑圧された若者たちの暴走など、真に今日的なテーマであることにあらためて驚かされる。
汚れを知らないマリア役には、何万人もの女優から選ばれた『理由なき反抗』のナタリー・ウッド。マリアの兄、ベルナルドには、超一流のダンスを魅せて本作でスーパースターとなったジョージ・チャキリス。悲しい運命を背負うトニーには、『史上最大の作戦』のリチャード・ベイマーが扮している。
ストーリー
ニューヨークのダウン・タウン、ウエスト・サイド。移民の多いこの街では、二つのグループが、何かにつけ対立していた。
リフ(ラス・タンブリン)をリーダーとするイタリア移民のジェット団と、ベルナルド(ジョージ・チャキリス)が率いるプエルトリコ移民のシャーク団だ。
ベルナルドは最愛の妹マリア(ナタリー・ウッド)をメンバーのチノ(ホセ・ド・ヴェガ)と結婚させたいと思っていた。
ある日、マリアはベルナルドとシャーク団のメンバーに連れられて、初めてのダンスパーティーに出かける。そこへジェットのメンバーが現れて危険な空気が流れるが、パーティーの主催者の計らいで、争いは避けられた。二つのグループが競い合うように踊る中で、マリアは一人の青年に心を奪われる。しかし、それは許されない恋だった。
彼の名はトニー(リチャード・ベイマー)、ジェット団の元リーダーだ。今はドク(ネッド・グラス)の経営するドラッグ・ストアでまじめに働いているが、親友のリフにシャークへの決闘の申し込みに立ち会ってほしいと頼まれてやってきたのだ。トニーもマリアを見つめ、二人は一目で恋に落ちる。その日から二人は、密かに愛を育んでいった。
シャークとジェットの決闘の日が決まった。トニーはマリアのことを想い、両グループに素手で闘うと約束させる。ついに決闘の日、高速道路の高架下で、激しくぶつかり合う二つのグループ。向かい合うベルナルドとリフは激昂し、どちらからともなくナイフが抜かれる。間に入るトニーを振り払って突き出されたベルナルドのナイフがリフの胸に刺さる。それを見たトニーは怒りで我を忘れ、リフのナイフでベルナルドを刺殺してしまう。
通報を受けたシュランク警部(サイモン・オークランド)が捜査に乗り出す。トニーはドクの店にかくまわれていた。一方、シャークのメンバーは、ベルナルドの仇をうつためにトニーを探し回る。
しかし、兄を殺されても、マリアのトニーへの愛は変わらなかった。彼女はベルナルドの恋人アニタ(リタ・モレノ)に、トニーを逃がしてくれと懇願する。アニタはマリアの愛の強さにうたれて、マリアの伝言を持ってドクの店を訪れた。しかし、ジェットのメンバーはアニタを信用しない。怒ったアニタは「マリアはトニーとの関係を知ったチノに殺された」と嘘をつく。
悲しみにくれるトニーは、仲間が止めるのも振り切って街へ飛び出す。マリアがいない世界に生きているくらいなら、自分もいっそチノに殺されたほうがましだと。トニーがチノを呼ぶ声がストリートに響く。その声の元へと走り出すマリア。トニーがマリアに気づいて、喜びのあまり駆け寄ったとき、一発の銃声がウエスト・サイドを引き裂いた…。
スタッフ
監督:ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス
製作:ロバート・ワイズ、ソウル・チャップリン
原作:ジェローム・ロビンス、アーサー・ローレンツ
脚本:アーネスト・レーマン
撮影:ダニエル・L・ファップ
作曲:レナード・バーンスタイン
音楽:アーウィン・コスタル、シド・ラミン
音楽監督:ジョン・グリーン
タイトルデザイン:ソウル・バス
キャスト
ナタリー・ウッド
リチャード・ベイマー
ジョージ・チャキリス
リタ・モレノ
ラス・タンブリン
タッカー・スミス
デヴィッド・ウィンターズ
トニー・モルデンテ
サイモン・オークランド
ジョン・アスティン
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