原題:Kissed

秘密のエクスタシー 一番好きなものは美しい死体

☆1996年トロント国際映画祭審査員特別賞受賞作品 ☆1997年カンヌ国際映画祭監督週間出品作品 ☆ゆうばり冒険国際ファンタスティック映画祭'98出品作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/yubari/

1996年製作/カナダ映画/上映時間1時間19分

1999年4月21日からビデオレンタル開始 1998年8月22日より、シネスイッチ銀座にてロードショー公開!

公開初日 1998/08/22

解説

ボーンヤード・フィルム・カンパニー提供作品『Kissed』は、愛と性と死に鋭く切り込んだインディペンデント映画。原作はバーバラ・ガウデイの有名な超問題作「We So Seldom Look On Love 」。モリー・パーカーが若き死体嗜好者サンドラ・ラーソンを演じる。彼女は遺体安置所で見習い防腐処理係として働く一方で、自ら禁じられた性的指向を受け入れていく。
『Kissed』はリン・ストップケウィッチ監督の長編映画第一作。それに先立っては短編『$3 Wash & Set』『The Flipped Wig』で賞を受賞。これらはニューヨーク、サンフランシスコ、フロリダの各映画祭で賞を受賞した。また『$3 Wash & Set』はカナダのもっとも将来有望な新人フィルムメーカーの代表作に選出され、カナディアン・インディペンデント・フィルム・ツアーに参加、50以上のヨーロッパの各都市で上映された。ストップケウィッチは『Kissed』では監督の他、共同脚本・共同製作も担当した。
『Kissed』の映画化に貢献したのは製作総指揮のジョン・ポーザーと共同製作のディーン・イングリッシュ。ジニー賞を受賞しているフィルムメーカーのポーザーと、グラミー賞候補になったことのあるプロデューサーのイングリッシュがその卓越した技量を持ち合わせ、この2年掛かりのプロジェクトを完成に導いた。
ストップケウィッチ、ポーザー、イングリッシュは『Kissed』を船出させる為に、家族や友人たちに呼び掛けて、この映画の資金を確保した。主要な撮影がアップして間もなく、ナショナル・フィルム・ポートが現像所の提供という形で後援を申し出た。続いてカナダ・カウンシルはメディア・アーツ補助金を搬出。音入れの際にはテレフィルム・カナダが補助金を、またブリテッシュ・コロムビア・フイルム(B.C.フィルム)が仕上げのための資金を提供した。B.C.フィルムはこのプロジェクトに絶大な信頼を寄せ、35mmへのブロー・アップ用の追加資金も気前良く出してくれた。

このプロジェクトには映画界じゅうの個人・会社が経営している。新進のカメラマン、グレッグ・ミドルトン(『Wounded』『Skyscraper』『ドラッグマスター』)から高名なサウンドデザイナー、マーティ・リチャ(『Whale Music』でジニー賞受賞)まで、キーとなるスタッフたちが『Kissed』の凝った映像と豊かなサウンドを作り出すのに力を添えた。またサム・フェルドマンとブルース・アレン率いる新レーベル、アンフォーシーン・レコーズ(『マクマレン兄弟』)とネットワーク・レコーズがサウンドトラック盤をプロデュースする予定。
強烈で、ダイナミックな女性主人公の出てくる映画を作ってみたいと思ったストップケィッチは、死体嗜好者という点で因習への挑戦である一方、なお共感を呼ぶ人物であるサンドラ・ラーソンのキャラクターに直ちに心引かれた。ストップケウィッチのヴィジョンに共感し、彼女のリーダーシップにひかれた多くの才能豊かな女性たちが、このプロジェクトに意義ある貢献を果した。主演女優のモリー・パーカーは『Kissed』での仕事は今まででもっとも得るところの大きい、最高にやりがいのある体験だったと述べている。他にも有名なシンガー・ソング・ライターのサラ・マクラクランと、ローズ・クロニクルズ及びデレリウムのリード・シンガーであるクリスティ・リー・サースクといった著名なアーティストが参加している。リー・サークスは本作のために特別に一曲を書き下ろしている。
ボーンヤード・フィルム・カンパニーは誇りをもって1996年トロント国際映画祭で『Kissed』をプレミア上映する。これは極限の愛と性と死の世界を誇れるひとりの若き女性と、彼女とそれらとの出会いを描く、思慮に富んだ刺激的な物語。

ストーリー

あなたは死人にキスしたことがありますか?サンドラ・ラーソンはあるのです。
サンドラ(モリー・パーカー)は何処にでもいる可愛い女の子。彼女は死語間もないものに心引かれている。彼女は死に近づきたいと願っている。サンドラは探求を続けるうちに、厄介者のウォリス氏(ジェイ・ラブゾー)が営む地元の葬儀屋で仕事を得る。こうして彼女は葬式業と葬儀屋の知られざる世界への手ほどきを受けることになる。
彼女は防腐処理を学ぶうちに、孤独で情熱的な医学生マット(ピーター・アウターブリッジ)と知り合う。サンドラの愛情を勝ち取ろうとするマットだが、彼女が死に対して抱いているパッションは彼への愛よりも強いことが分かる。高まるマットの想い、そして彼の愛と性と死に対する因習的な考え方に直面したサンドラは時として、ふたつの道を交差させる方法もあるのだということを発見する。

スタッフ

製作総指揮:ジョン・ポーザー
製作:ディーン・イングリッシュ
原作:バーバラ・ガウディ
監督・共同脚本・共同製作:リン・ストップケウィッチ
共同脚本:アンガス・フレイザー
撮影監督:グレゴリー・ミドルトン
音楽:ドン・マクドナルド

キャスト

サンドラ・パーカー:モリー・パーカー
マット:ピーター・アウターブリッジ
ウォリス氏:ジェイ・ブラゾー

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