キリコの風景
シアワセなサヨナラ。 「キリコ」の風景はカルテだ。−−−−脚本、森田芳光の言葉
1998年製作/ビスタサイズ/カラー/105分/製作・配給:日活株式会社
98年7月25日よりシネマスクエアとうきゅう、横浜オスカーほかにて夏休みロードショー公開決定!!
公開初日 1998/07/25
配給会社名 0006
解説
97年は“不倫”をテーマにした『失楽園』が社会現象となり『ラブ・ジェネレーション』の二人が結ばれるといった“幸福な結末”で幕を閉じました。数多く存在する愛のカタチの中で、お互いのシアワセを一番に考え“別れ”を必要とする“愛”もある。そんな“サヨナラな愛”を描いた物語……それが『キリコの風景』です。かつて愛していた女性を求めて函館をさまわう男・村石。その謎めいた男を演じるのは『ビリケン』の杉本哲太。その村石が探し求める元妻・霧子役にTV・CMに大活躍中の小林聡美をキャスティング。他にも第三舞台出身の勝村政信や、映画『ベルリン』監督でもあり、俳優としても活躍している利重剛といった、いずれも劣らぬ個性派俳優たちが出演しています。今回、ジョルジュ・デ・キリコの絵画のような透明な空気の漂う函館の街を舞台に、新しい大人の愛を見事に描ききったのは『免許がない!』の明石知幸監督。脚本には『家族ゲーム』『ハル』等の監督で知られる森田芳光が担当。バブル経済に躍らされて心のバランスを崩したオトナが自己発見の過程で見つけた“サヨナラの愛”を軽妙なタッチで浮き彫りにしています。
ストーリー
ある日、函館空港に村石(杉本哲太)がやってきた。村石はタクシーを何台かやり過ごした後、西川(勝村政信)のタクシーに何故か惹かれて乗り込んでしまう。村石はタクシーを1日借り切ると「マンションを探したいから不動産屋を紹介してほしい」と西川に申し出る。突然の申し出にとまどいながらも西川は不動産屋の海田(利重剛)を紹介する。早速3人は海田の紹介するマンションに到着するが、西川は突然「このマンションは病気だ!」と言ったかと思うと、いきなり見ず知らずの部屋のブザーを押してしまう。そして中から出てきた田村三千代に向かってマンション内で万引きをするのは迷惑だから止めるように説得を始めてしまった!だが意外にも三千代は素直に反省してしまう。ただ驚くばかりの西川と海田。次のマンションでも同様に住人の木崎(木根尚登)が自分の部屋に作ってしまった大きな穴を見つけてしまう。ここでもまた木崎は涙を流して反省するのだった。村石によるとこの不思議な力は詐欺罪で刑務所にいた時に備わり、今はその力を使って街の人々の病んだ心を癒して罪ほろぼしをしているのだという。すっかりその不思議な力に惹かれた西川と海田は彼を連れて街中で善行を繰り返していくのだが、村石が函館に来た理由は別にあった。それは愛想をつかして逃げた妻・霧子(小林聡美)を探し出し、もう一度やりなおすことだった。やがて村石は霧子のけは居のするマンションを見つけだし、再会を果たすが・・。
スタッフ
製作総指揮 ………… 中村雅哉
プロデューサー ………… 坂本忠久
脚本 ………… 森田芳光
監督 ………… 明石知幸
撮影 ………… 高瀬比呂志
照明 ………… 小野晃
録音 ………… 柿澤潔
美術 ………… 鈴木清倫
編集 ………… 三條知生
音楽 ………… 木根尚登
主題歌 ………… 「UNKNOWN TOWN〜見知らぬ街〜」
作詞・作曲・編曲・歌:木根尚登
(Epic/Sony Records)
製作・配給 ………… 日活株式会社
企画協力 ………… ニューズ・コーポレイション
協賛 ………… PerfectTV!
キャスト
村石陽介 ………… 杉本哲太
霧子 ………… 小林聡美
西川洋一 ………… 勝村政信
海田 勉 ………… 利重 剛
木崎 始 ………… 木根尚登
木村光ニ ………… 田口トモロヲ
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