原題:CITY OF ANGELS

かつて地上に存在したことのない、ビュアな恋

1998年アメリカ映画/1時間54分/シネマスコープサイズ/ドルビーSRD,DTS,SDDS/字幕:松浦美奈/ ワーナーブラザース映画提供/リージェンシー・エンタープライゼズ提携/アトラス・エンターテイメント制作

2011年11月02日よりDVDリリース 2009年07月22日よりDVDリリース 2007年09月07日よりDVDリリース 2005年04月22日より特別版〈期間限定価格〉DVDリリース 2004年10月29日よりDVD発売開始 1998年9月12日よりロードショウ公開

©1998 Warner Bros.All Rights Reserved

公開初日 1998/09/21

配給会社名 0085

解説

セスは天使。翼もなく、白い服も着ていないけれど、永遠の命を持っている。彼の役割は人間の営みを見つめ、生きていくのに疲れた人にそっと寄り添うこと。ほとんどの人は、彼の存在に気がつかない。そんな彼が、人間の女性に恋をした。セスは考える。「彼女の髪。指。くちびる…“触れる”ってどんなことだろう」それを知るために、彼は天使であることをやめ、永遠の命を捨てなければならなかった_。
アカデミー賞を受けた演技派ニコラス・ケイジと、世界中の女性たちから絶大な支持を受けるメグ・ライアンが共演する『シティ・オブ・エンジェル』は、天使と人間のビュアで哀しい恋を描いたラブ・ストーリーで、アメリカでは公開と同時に全米ランキング1位に躍り出ました。
ニコラス・ケイジが演じるのは、誰もがイメージする天使とはずいぶん違う存在です。黒いコートに身を包んだセスとその仲間たちは、明け方の海岸に集まって太陽が昇る“音”を聞き、図書館の中を歩き回って人々の頭の中に反響している世界中の言語に耳を傾ける。人間の女性に恋をしたセスは、彼女のために、人間になろうと決意する。彼が永遠の命とひきかえにしたのは、やがては死にゆく者たちだけに許された、一瞬のうちに永遠を見るような熱い恋の時間だった。監督はハリウッド期待の新鋭ブラッド・シルバーリング。スティーブン・スビルバーグ製作の『キャスパー』(94)に続く2作目となる本作品の大ヒットで、いま注目される若手監督のNo.1に躍り出ました。これまでのラブ・ストーリーにはなかった、そのナイーブで清新な感覚は、新時代の到来を告げる才能と絶賛されています。

ストーリー

高熱で病院に運ばれ、生死の境をさまよう小さな女の子の横に、黒い服を着たセス(ニコラス・ケイジ)がそっと寄り添っている。彼の姿は誰にも見えない。死を目前にした人間以外には…。やがてセスは、女の子の手を引いて天国へと導いてゆく。「きみの人生の中で一番好きだったものは何?」そう話しかけながら。セスは天使。もう思い出せないくらい昔から、このロサンゼルスの街で人々の営みを見つめている。彼の他にもたくさんの天使が街中に散らばって、それぞれの仕事をしている。ある日、セスは死んでいく患者を蘇生させようと必至で心臓マッサージを施している外科医・マギー(メグ・ライアン)を見つける。その患者はセスの担当だった。つまり、死にゆく運命だったのだ。患者を天国に連れていった後、「死ぬはずのない患者だったのに…私のせいだわ」と自分を責め、誰もいない場所で泣くマギーを見つける。彼女は医師としての自信をなくし、動揺のあまりメスを持つことが出来なくなっていた。彼女にそっと寄り添い、生きていく力を与えようとするセス。いつしか、彼はマギーに恋をしていた。とうとうセスは掟を破ってマギーの前に姿を現す。眺めているだけではもう耐えられない。時代遅れの黒い服を着た奇妙な青年の出現にとまどうマギー。けれど彼女は次第に気づいていく。彼の言葉のひとつひとつがかじかんで、縮こまっていた心を、暖かく溶かしていくことに…。

スタッフ

監督…………ブラッド・シルバーリング
脚本………… デイナ・スティーブンズ
制作…………ドーン・スティール
チャールズ・ローブン
制作総指揮…………アーノン・ミルチャン
チャールズ・ニューワース
ロバート・カーバーロ
撮影…………ジョン・シール,A.C.E.
共同制作…………ダグラス・シーガル
ケリー・スミス=ウエイト
音楽…………カブリエル・ヤード
衣装…………シェイ・スンリフ

キャスト

セス……………ニコラス・ケイジ
マギー・ライス牧師…………メグ・ライアン
カシエル……………アンドレ・ブラウワー
ネイサン・メッシンジャー……………デニス・フランツ

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