原題:DENIAL

2016 年/イギリス・アメリカ/英語/110 分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:DENIAL/日本語字幕:寺尾次郎/配給:ツイン

2017年12月8日(金)、TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー

© DENIAL FILM, LLC AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2016

解説

〝真実“とは何か?
ユダヤ人歴史学者と否定論者。かつてない対決の行方は―本作の元となった裁判は、欧米でセンセーショナルに報道され、注目を集め、議論を巻き起こし続けた。歴史とは、そして言論の自由の定義とは何なのか―。世論形成において、客観的な事実より、虚偽であっても個人の感情に訴える者が強い影響力を持ち、事実を軽視する社会的風潮。「ホロコースト」という最大にして最悪の世界史を題材とした本作は、歴史の真実を伝えていかなくてはならないという普遍的なテーマと現代に生きる我々一人ひとりに対し警鐘を鳴らしている。
ユダヤ人歴史学者・リップシュタットは、『ナイロビの蜂』でアカデミー賞®助演女優賞に輝き、その後も国際的に評価の高い映画監督の新作に次々と出演するレイチェル・ワイズが熱演。自身のルーツにユダヤ人の血が流れる彼女は撮影前にリップシュタットに何度も会い、リップシュタットの思考や信念に留まらず、彼女の特性や性格まで把握し、演技に臨んだ。
対決する歴史学者には『ターナー、光に愛を求めて』でカンヌ国際映画祭男優賞に輝いたティモシー・スポール、年長弁護士にトム・ウィルキンソンという老練の名優の競演が作品に重厚さを与えている。さらには大ヒットドラマシリーズ「SHERLOCK(シャーロック)」のジム・モリアーティ役や『007 スペクター』の悪役 C を演じたことで知られるアンドリュー・スコットも出演しており、イギリス人俳優の集結に目が離せない。
そして、現在も米アトランタのエモリー大学で教鞭をとる原作者のデボラ・E・リップシュタットの来日が 10 月末に決定。日本でも翻訳本が映画の公開にあわせて 11/17 にハーパーコリンズ・ジャパンより刊行予定。

ストーリー

1994 年、アメリカのジョージア州アトランタにあるエモリー大学でユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)の講演が行われていた。
彼女は自著「ホロコーストの真実」でイギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが訴える大量虐殺はなかったとする”ホロコースト否定論“の主張を看過できず、真っ向から否定していた。ある日、アーヴィングはリップシュタットの講演に突如乗り込んだ挙句に、名誉毀損で提訴という行動に出る。異例の法廷対決を行うことになり、訴えられた側に立証責任がある英国の司法制度で戦う中でリップシュタットは〝ホロコースト否定論“を崩す必要があった。彼女のために、英国人による大弁護団が組織され、アウシュビッツの現地調査に繰り出すなど、歴史の真実の追求が始まった。そして 2000 年 1 月、多くのマスコミが注目する中、王立裁判所で裁判が始まる。このかつてない歴史的裁判の行方は―。

スタッフ

監督:ミック・ジャクソン『ボディガード』
原作:「否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる戦い」デボラ・E・リップシュタット著(ハーバーコリンズ・ジャパン)

キャスト

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す