We Love Television?
2017年/日本/120分/配給:日活
2017年11月3日(欽・祝)全国公開
©2017日本テレビ放送網
解説
昨今のバラエティ番組の視聴率が平均10%程度のなか、萩本欽一全盛期に30%越えの番組を連発。自身の冠番組やレギュラー番組の1週間の視聴率の合計が100%を超えることから、“視聴率100%男”と呼ばれ、テレビをエンターテイメントの王様へと押し上げた立役者、萩本欽一。一般視聴者とのからみ、司会アシスタントの誕生、ピンマイクの導入、等々…斬新なアイディアを次々と形にし、現在のバラエティ番組の基盤を作りあげたパイオニア。
本作は、アナログ放送から地上デジタル放送への切り替え期である2011年より萩本欽一の新番組制作に密着したドキュメンタリーとなります。監督は新番組企画の発起人であり、「電波少年」シリーズなど数々の人気番組を手がけ、バラエティ界を席捲したあの“Tプロデューサー”こと土屋敏男。実力派女優 田中美佐子と人気お笑い芸人 河本準一(次長課長)を共演に迎え、構成担当にマルチに活躍する放送作家 高須光聖、番組セット担当に今最も注目を集めるクリエイティブ集団 猪子寿之率いるチームラボが参戦。新発想の布陣で挑む番組制作の模様を記録した。膨大な映像素材に収められたのは、萩本欽一のエンターテイメントへのあくなき執念と狂気を秘めた番組制作の奥義、そしてテレビマンたちの熱意だった―。
萩本欽一は、土屋氏が映画を作っていることを知らされていなかった。土屋敏男は、ただ記録として番組制作の過程を撮り続けながら、実は<萩本欽一、初のドキュメンタリー映画>の制作に着手していた。土屋氏と萩本欽一の出会いは土屋氏が30歳のころにさかのぼる。土屋氏が30歳の時、萩本欽一を師匠と仰ぎ、視聴率30%超えの番組に関わってきた萩本欽一の背中を見て、土屋氏の頭に「当時の現場と今の現場は何が違うのか?」「30%を超える番組の裏側はどんな様子だったのだろうか?」といった思いがよぎっていたことを思い出す。土屋にとって<追いつけない師匠>萩本欽一の素顔を撮り続けることで、何かが見えるかもしれないと思う。そして、撮り終えた膨大な映像を何度も繰り返し見ていく過程で、萩本欽一が生涯をかけて発し続けた貴重なメッセージが見えてきた。
欽ちゃんの愛称で親しまれ、視聴者にとってはお茶の間の人気者“欽ちゃん”。そんな欽ちゃんの誰も見たことのない姿を映し出し、これまで世に出すことのなかった番組制作の裏側まで見せた本作は、萩本欽一にとって「人生で納得のいかない唯一の仕事」となった。
ストーリー
ある日突然、土屋敏男がカメラを抱えて萩本欽一の自宅に訪れる。「視聴率30%超えの番組を作りましょう。」その一言から、萩本欽一と土屋敏男の番組作りが始まる。番組に出演する演者との顔合わせ、番組構成に関わる人達との打ち合わせなどを精力的にこなす萩本欽一は、76歳。新しいものへの探求心、笑いへの追求心…周囲の人達の熱量を最大限に引き出していく萩本欽一独自の手法とは?これまで誰も見たことのない萩本欽一の真の姿を追った、最初で最後のドキュメンタリー映画。
スタッフ
企画・構成・監督:土屋敏男(つちや・としお)
配給:日活
キャスト
萩本欽一 / 田中美佐子、河本準一
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