世界遺産登録3周年記念映画

2017年/100分/カラー/日本/ビスタサイズ/デジタル/配給:パル企画

2017年7月2日(日) 富岡市 かぶら文化ホール 完成披露有料試写会 10月7日(土)~ ユナイテッド・シネマ前橋/イオンシネマ高崎 先行上映 ほか全国順次ロードショー

(C)2017 富岡市/富岡製糸場映画製作委員会

解説

2014年、世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」。かつて日本人とフランス人の女性がともに、時代を切り開いた証しとなる富岡製糸場を舞台にした映画『紅い襷~富岡製糸場物語~』の群馬県先行上映が決定いたしました。
明治初期、日本の近代化を大きく牽引した輸出品は重厚な「軍艦」ではなく、しなやかな「絹」でした。その生産を支えていたのは、名もなき女性たちの手であったことをご存知でしょうか。
故郷を離れ、新しい日本のために糸をひき続けた若き工女たちと、フランスから、製糸業を通して日本の近代化に尽力した、製糸場の首長ポール・ブリュナと、エミリ夫人、そして厳しくも温かいフランス人女性教師。彼女らによって、日本に新たな産業の風が吹き込まれたのです。
工女たちが、それぞれの不安や葛藤を抱えながらも、次第に身分や国境を超え、近代化という扉を自ら開いた先で手にしたものとは?そして「生糸の神様」と呼ばれたブリュナが日本に残したものとは……?
日本の近代化の始まりとそれを担った若き工女たちの姿を、長野・松代の工女・横田(和田)英の手記と取材資料をもとに紐解いていきます。
主人公・横田英を演じるのは本作品が映画デビューとなる水島優。映画「罪の余白」での熱演も記憶に新しい吉本実憂が英の幼馴染・鶴を演じます。さらに、50年後の英(和田英)役を大空真弓、製糸場長・尾高惇忠役を西村まさ彦、渋沢栄一役を豊原功補など豪華な顔ぶれが集結しました。

ストーリー

明治維新、日本の大転換期――

若き女性たちの活躍が、あらたな産業の扉をひらいた知られざる感動の物語

明治6年春、長野県松代区長の娘・横田英は反対する父を説得し、松代と新しい日本の為、同郷の河原鶴らとともに富岡製糸場に工女として入場した。

明治政府は明治5年、群馬県富岡市にヨーロッパと日本の技術を融合した世界最大規模の製糸工場を建築したが、工女集めに難航していた。フランスから招いた“生糸の神様”と呼ばれるブリュナ達フランス人に”生き血を抜かれる”という荒唐無稽な噂話が全国に広がっていたからだ。

しかし、製糸場に到着した英が目にしたのは、これまで見たこともない別世界、美しいレンガの建物とピカピカの器械、そして西洋式の労働環境の中で真摯に糸を引く先輩工女たちの姿だった。

全国から集まった工女たちは、紅い襷を掛けることが許されている一等工女になり、一日も早く技術を習得し故郷に戻ることを夢見ていた。

その姿に刺激された英と鶴らも、紅い襷を皆で目指すことを誓った。だが現実は、フランス人教師の厳しい指導や身分による差別、容易ではない糸取り作業、苦労の連続だった。

そんなある日、彼女たちのもとへウィーンから驚くべきニュースが届けられた・・・。

スタッフ

企画・製作:富岡市 製作総指揮:岩井賢太郎 監修:今井幹夫、クリスチャン・ポラック
構成・総合プロデューサー:家喜正男 プロデューサー:大谷千明樹、櫻井顕 作:松井香奈 音楽監督:谷川賢作
エンディングテーマ曲:「あの空へ」作詞/松井香奈 作曲/谷川賢作 編曲/深堀瑞穂 歌/水島優
<ドラマ>監督:足立内仁章 撮影監督:髙間賢治(J.S.C.) 美術:西沢和幸 照明:上保正道 録音:坂上賢治 衣裳:野口吉仁 結髪・ヘアメイク:西口富美子 助監督:後藤克樹 記録・編集:城島純一 制作担当:谷尚明 VFX:永井努、清原穂高
<ドキュメンタリー>ディレクター:路川敬 撮影:稲田晃宏 フランスロケ:コスモメディアヨーロッパ
協力:認定NPO法人富岡製糸場を愛する会、群馬県立富岡東高等学校、岡谷蚕糸博物館
制作:NHKエンタープライズ  配給:パル企画 

キャスト

水島優 吉本実憂 桐島ココ
木村夏子 ジリ・ヴァンソン 太田緑ロランス 金澤美穂 藤原希 中井ノエミ
近童弐吉 木村知幸 愛華みれ 佐伯日菜子 磯部勉 高橋ひとみ
豊原功補 西村まさ彦 大空眞弓

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