原題:Book of Shadows:Blair Witch 2

あの森には、何かがいる。知りたければ、もう一度いくしかない。 再び、全世界を席捲するか!?

全米2000年10月27日公開

2000年/アメリカ/1時間31分/カラー/ヴィスタ(1:1.85)/ドルビー・デジタル、DTS、SDDS 配給:日本ビクター=K2エンタテインメント

2007年08月24日よりDVDリリース 2004年07月23日よりDVD発売開始 2001年8月8日DVD発売/2001年7月27日ビデオ発売&レンタル開始 2001年3月24日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系、ワーナーマイカル系にてロードショー公開

(C)2000 Artisan Film Investors Trust. All Rights Reserved.

ビデオ時に変わった場合の題名 ブレアウィッチ2<刻印バージョン>

公開初日 2001/03/24

公開終了日 2001/04/20

配給会社名 0059/0070

公開日メモ あの森には、何かがいる。知りたければ、もう一度いくしかない。再び、全世界を席捲するか!?

解説


果たして続編など作れるのか?
ついに今『ブレアウィッチ2』が謎のヴェールを脱ぐ!

全米から始まり、世界中を巻き込む一大ブームとなった『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。フィルムに映し出された恐怖に怯える3人の姿を見た者はこう思ったはずだ。一体彼らは何を見ているのか?何が起こっているのか?何を恐れているのか?そして最大の謎であるラストシーン。朽ち果てたラスティン・バーの家の壁に向かってたたずむマイケルの姿の意味は
全ての謎を投げ出したまま、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は終わった。あれからわずか1年、製作の噂だけは早くから流れていた『ブレアウィッチ2』が、ついに今、そのヴェールを脱ぐ。

謎を解くことによって、見る者はさらに深い呪いに突き落とされる!

今度は一体何が起こるのか?何が見られるのか?……お答えしよう。前作の謎の全て《学生たちのカメラが捉えなかった映像、フレームの外で起こっていたこと》が明らかにされるのはもちろん、『ブレアウィッチ2』は、その上さらにさらに深い謎に我々を誘う。そして、前作がその片鱗しか見せてくれなかった“ブレアウィッチの呪い”の全貌を差し出し、まさに見る者をその呪いの世界に突き落とすのだ!
前作で語られた“ブレアウィッチの呪い”は、ほんの一部分にすぎない。この呪いは、実は200年以上もの間つづいた壮大かつ深淵な呪いなのだ。ことの始まりは、1785年。ブレア村の住人エリー・ケドワードが、子供たちに魔術を使った罪で追放される。厳寒の冬、森に放置されたエリーは間もなく死亡、その直後から子供たちが次々と行方不明になった。その後、村のあとにバーキッツヴィルが開発されてからも、少女の謎の溺死、誘拐や儀式めいた方法による大量虐殺など、次々と不可解かつ残酷な事件が起こっているのだ。

ブレアの森を訪ねるツアーに参加した5人の男女。
森で奪われた彼らの記憶とは……

前作『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の夫ヒットによって、1999年からバーキッツヴィルは、もはや観光スポットに変わった。ブレアの魔女を探しに、アメリカ各地は元よりヨーロッパやアジアからも観光客が訪れているのだ。
地元で生まれ育ったジェフ・パターソンも、このブームに一役買おうと新事業を起こした。「ブレアウィッチ・ハント」ツアーを企画し、インターネットで参加者を募集したのだ。第1回の彼のツアーに、4人の若い男女が応募してきた。映画の大ファンのキム、自ら“良い魔女”だと名乗るエリカ、ブレアウィッチについての本を出版する予定のカップル、スティーヴンとトリステンだ。このツアーが、“ブレアウィッチの呪い”の新たなる1ぺ一ジとなることも知らないで。ラスティン・バーの家の廃墟でキャンプを張った翌朝、目覚めた5人には眠りについた記憶が全くなかった……。

今度はブレアの世界の全てを見せることで勝負したスタッフたち

「全く違う手法のアンチ続編を作り、その怖さとおもしろさで前作を必ず超えてみせる」と宣言したのは、ジョー・バーリンジャー監督。ドキュメンタリー映画の世界では、数々の賞を受賞し、国際的に高く評価されている。ドラマは今回初めての挑戦となるが、ドキュメンタリーで培った人間心理への深
い洞察を、恐怖の本質を描くことにあますところなく発揮している。
また、特筆すべきは音楽である。ゴス系のスーパースター、その存在自体がミステリアスでスキャンダラスなマリリン・マンソンの曲を使用、攻撃的かつ不気味な映像作りを支えている。加えて、オリジナル・スコアを手がけたのは、コーエン兄弟の全作品を担当し、今やハリウッドのメジャー作品からの依頼も後を絶たないカーター・バーウェル。製作総指揮は前作の脚本、監督、編集を担当したダニエル・マイリックとエドゥアルド・サンチェス。冒頭の森を俯瞰した映像に始まり、美しすぎて逆に恐ろしい映像を撮り上げたのは、ドキュメンタリー作品で数々の賞に輝くナンシー・シュライバー。まがまがしい呪いの世界を美術に表現したのは、ジョン・ウォーターズ作品で知られるヴィンス・ペラニオ。

本物の恐怖と狂気をその目に宿すことに成功した若手俳優たち

今回二度と元の自分に戻れないツアーに参加する5人を演じるのは、『サマー・オブ・サム』などスパイク・リー監督作品で知られるキム・ディレクター、舞台で活躍しているジェフ・ドノヴァン、インディペンデント映画で人気のあるトリステン・スカイラー、オフブロードウェイで活躍しているスティーヴン・バーカー・ターナー。エリカ役のエリカ・リーアセンは本作がデビュー作となるが、その愛らしい笑顔が恐るべき結末を際立たせる。5人それぞれがキャラクターを確立し、演技ではない本物の恐怖をフィルムに撮ろうとする監督の演出に応えた。

ストーリー



映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の世界的な大ヒットで、舞台となったメリーランド州のバーキッツヴィルには、ファンや物珍しさにひかれた人々が連日大挙して押しかけていた。平穏な日々を壊された住民たちは、ただただ迷惑している人々と、それに便乗してグッズを販売するなどの新事業を始める人々に別れた。

シェフ・パターソン(ジェフ・ドノヴァン)もプームに乗り遅れまいとする一人だった。彼はスティックマンなどの通信販売をしなざら、ブレアウィッチの森を探索するツアー「プレアウィッチ・ハント」を企画する。“魔女の歩いた村を訪ね、犠牲者の血が流された場所を歩く魔女狩りツアー”と銘打った
2日間のツアーだ。バーキッツヴィルで生まれ育ったジェフは、実は町のはみ出し者で、精神病治療の施設から出てきたばかりだった。

そんなことなど知る由もない4人の若い男女が、ツアーに応募してくる。エリカ・ギ一アセン(エリカ・リーアセン)は、自分は“ウィッカン”だと名乗る。自然のカを大切にし、魔術を治療に使う良い魔女だと言うのだ。ブレアの伝説上、ブレアウィッチと呼ばれているエリー・ケドワードもウィッカンだと主張し、エリーに会って導いてもらうために今回のツアーに参加したと語る。

大学院生のトリステン・ライラー(トリステン・スカイラー)とスティーヴン・ライアン・ターナー(スティーヴン・バーカー・ターナー)は、ブレアウィッチに関する本を共同で執筆中だ。恋人同士でもある二人だが、ストーリーの根本的な部分に関しては、違う意見を持っている。民俗学者のトリステンは、映画のストーリーにはある程度の真実が含まれているのではないかと思っているが、スティーヴンの方は、これは集団ヒステリーの典型的なケースだと主張して譲らない。

4人はツアー参加者の最後の一人と墓地で待ち合わせていた。一目見れぱ忘れないゴス(ゴシック・カルチャー愛好家)の化粧とファッションで身を包んだキム・リン・ダイヤモンド(キム・ディレクター)は、皮肉屋で強い霊能カの持ち主だ。彼女は魔女の存在は信じていないが、映画の熱狂的なファンだった。

ブレアウィッチ伝説の中でも最も悲惨な現場の一つ、連続殺人鬼ラスティン・パーの朽ち果てた家の跡を訪ねる5人。ジェフは、その廃境内に、今まで訪間した時には見たこともなかった大きな樹があることに困惑する。ジェフは「エリーを撮りたい」と様々な性能のカメラをあちこちにセットした。夜になり、キャンプ・ファイヤーを囲んでいると、他のツアーがカメラを担いでやって来て、添乗員とキャンプ場所をめぐって小競り合いになる。しかし、スティーヴンの機転で彼らをコフィン・ロック(ひつぎ岩)へ追いやることに成功する。5人はすっかりパーティ気分で、マリファナを楽しみながら、今夜は飲み明かそうと盛り上がる。

翌朝、5人が目にしたものは、壊されたカメラとビリビリに破られたスティーヴンの原稿だった。しかも本人たちには眠った記憶が全くない。突然、キムがビデオテープは、ヘザーのフィルムがあった石の下にあると言い出す。その言葉通りテープが発見され、混乱する5人。騒ぎの中、妊娠していたトリステンが流産してしまう。

病院でトリステンの手当てを終えた5人は、古い倉庫にあるジェフのロフトヘと戻る。一体何があったのか?昨夜も撮影していたジェフのビデオテープを1本1本チェックするジェフとキム。そしてモニターに、あってはならない映像が浮かび上がる。気づいた時にはもう遅すぎた。森を離れたのは、彼らだ
けではなかったのだ……。

スタッフ

監督・脚本:ジョー・バーリンジャー
製作:ビル・カラッロ
脚本:ディック・ビーブ
撮影:ナンシー・シュライバー(A.S.C.)
美術:ヴィンス・ペラニオ
音楽:カーター・バーウェル
衣装:メリッサ・トス
製作総指揮:ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス
音楽総合プロデューサー:マリリン・マンソン

キャスト

ジェフ・パターソン:ジェフ・ドノヴァン
キンバリー(キム)・リン・ダイヤモンド:キム・ディクレター
エリカ・ギーアセン:エリカ・リーアセン
スティーヴン・ライアン・ターナー:スティーヴン・バーカー・ターナー
トリステン・ライラー:トリステン・スカイラー

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