クリスマス・イヴ
原題:xmas eve
殺して殺して殺して、殺して・・・。
2000年/日本映画/ビスタサイズ/81分/R-15 配給:ギャガコミュニケーションズ
2001年8月10日DVDレンタル開始&11月21日発売 2001年8月10日ビデオレンタル開始&11月21日発売 2001年4月21日より新宿シネマ・カリテほか全国ロードショー!
公開初日 2001/04/21
公開終了日 2001/04/27
配給会社名 0025
公開日メモ あなたも素晴らしい聖夜を過ごしたくはないですか? そう、恋人たちの素敵な時間を……
解説
聖しこの夜、聖なる銀幕に、まったく新しい恐怖が降臨する。誰もが愛をささやくロマンティック・ナイト、クリスマス・イヴ。山間の別荘では、ホワイトクリスマスの愉快なサブライズ・パーティーの始まりだった。だが、少女に用意されていたプレゼントは、本物のサブライズ・パーティー。一体何が!一体誰が?白いやわ肌に”X’mas”の赤い血文字を刻む、得体の知れぬ殺人鬼の襲撃が始まった。少女は恐怖の一夜を逃げ切れるのか!?だが恐怖の中で、少女は奇妙な錯覚にとらわれる。時間が、空間が、何か微妙にズレている。逃げているようでもあり、何かを追っているようでもある。揺らめき、輪郭のぼやけた世界で、恐るべき何ものかが少女にささやきかけるのだった——。
雪に閉ざされた山の中で、この恐怖は溶けるか!あなたに、この謎は解けるか!?「リング」から「ブレアウィッチ・プロジェクト」へ、そして新世紀、ホラー映画の新しき流れの新次元“ニュー・フィアー”、それが「クリスマス・イヴ」だ。デジタル・カメラの導入によって成し得た、シャープなヴィジュアル・ワーク、漸新なイメージ・ショット、大胆なシューティング・アングル。これらが、かってない恐怖、ニュー・フィアーを生み出した。デジタル処理されたスクラッチ編集による映像とサウンドは、観る者を驚かせ、困惑させ、体感したことのないショックヘと引きずり込む。そこでは、恐怖という感情さえも、最先端でエッジが効きま<っているのだ。原作は、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞受賞の人気作家・岡嶋二人の同名小説(講談社文庫・刊)。このベストセラー小説をベースに、少女の得体の知れない恐怖を、最合のぼるが大胆に脚本化した。一見、何が起こっているのか混乱をさそう時制処理と空間処理。だが、目をよく開き、心を開いて見ると、そこには、ただ残酷なギミック・ショーだけではない、デジタル・ネットワーク時代に生きる若い世代の、目に見えぬ恐怖が浮かび上がってくる。この、言いようのない恐怖に、誰が耐えられるのか——。今を生きる少女の不安を、シャープなヴィジュアルで斬り拓いたのは、これが劇場映画デビューとなる新人・雑賀俊郎監督。映像のあらゆる分野で培ったテクニックが集積されている。キャストもまた、新世紀の若手ヴィジュアル系が集結。ヒロインの少女・敦子には、「チープ・ラブ」('99TBS)の黒坂真美。ただ叫んで逃げ回るだけではない、めまいするスクリーム・クイーンに挑む。その恋人・香二役に、ミュージシャンとして活躍中の山村アキラ。その友人・賢志役に「多重人格探偵サイコ」('OOWOWOW)の佐伯俊。その他、CMで活躍中の佐井仁美、渡瀬美遊、小柴亮介、Vシネなどに出演中の東城えみ、玉木宏らが出演。皆、ブレイク必至の注目株だ。その若手を見守って、ベテランの下條アトムがサイキックな恐怖演技を見せて<れる。撮影は遠藤政史、音楽に神尾憲一、主題歌は2000年12月アルバムを発売したGroove Crystal「あなたの中の情熱を見たい」(avex trax)が心地よい声とテンポで映像を盛り上げている。幻覚か、幻聴か、この映画の中に、観客は"自分"の死を見るかもしれない、恐怖映画の新機軸、ニュー・フィアー。あなたに、楽しいクリスマスと、体験したことのない、恐怖が訪れますように・・・。さあ本当のパーティーを始めよう——。
ストーリー
クリスマス・イヴの今日、光瀬敦子(黒坂真美)は高橋喬二(山村アキラ)の運転する車で雪の降る別荘地へと向かっていた。別荘で、友人とクリスマス・パーティーをして過ごすことになっている。別荘に到着したのはすっかり夜になっていた。別荘には灯りがついていない?それは友人たちの悪ふざけ、愉快なサブライズ・パーティーの始まり。部屋の中にはどんな仕掛けがしてあるのやら。毎度のパターンに懐中電灯の用意もし、別荘の中に入っていく。ところが懐中電灯が照らし出した室内は、引っ繰り返したようにメチャクチャだった。今回はいつもと随分直向が違う……用意されていたのは本物のサブライズ・パーティー。敦子と喬二を迎えたのは、血まみれで横たわる友人の死体だった!愕然とする敦子と喬二。そんな二人に次々と災難が振りかかり始めた。電話が通じない、停電、そして唯一の交通手段である車の破壊。雪に閉ざされ、完全に孤立した別荘地。自分たちはこの別荘地に閉じ込められてしまったというのか。そして暗闇の中、得体の知れぬ殺人鬼の襲撃が始まった。殺人鬼の目的は何なのか?何故、自分たちを狙うのか?答えを得る間もなく、敦子と蕎二の逃亡の一夜が始まる。殺人ゲームの標的にされた二人、果して逃げきる事ができるのかーー!?。やがて二人は友人の一人賢志(佐伯俊)と合流する。賢志もまた、殺人鬼の魔の手から逃げてきたのだった。賢志は惨殺された若い女性の死体を目撃していた。白い肌に殺人鬼がX’maSの文字を刻んでいくその様を。殺人鬼の異常性に震撼する敦子と喬二。そんな中で敦子は奇妙な錯覚に捕らわれるようになる。何かが奇しい、何かが微妙にズレているように感じる。それは一体何なのか?逃げなくちゃ……敦子の耳に殺人鬼のささやきが聞こえていた。敦子の不安な心象を象徴するかのように、すべての出来事が時間軌をバラバラにして逆行し始める。現在、数時間前、その十数分後……出来事の断片が絡まり、もつれ合うように敦子の目の前を疾走していった一。幾度なく殺人鬼の襲撃を受ける敦子、喬二、賢志。ギリギリの所で逃げ出した三人は、自害の山間部をさまよい、やがて一軒の別荘に辿り着く。別荘の老人、辰野泰造(下條アトム)に助けを求める三人。殺人鬼の運転する赤いジープがやって来る!敦子の中で何かが壊れ始めていた。敦子は一人、雪の林を逃げていく。暗い林の中をどこまでも走りつづける敦子。その姿は逃げているようでもあり、何かを追いかけているようでもある。僕はココにいる…敦子の耳に再び男の囁きが聞こえていた。振り払っても振り払っても、男の存在が迫ってくる。それでも敦子は逃げていった。此処ではない何処かに行くために。聖夜に誕生した悪夢との対面——敦子は何処へ……。
スタッフ
製作:田中和彦、黒澤満
企画:竹本克明、折坂哲郎、松井俊之
プロデューサー:公野勉、坂上也寸志
アソシエイト・プロデューサー:松橋真三
原作:岡嶋二人(講談社文庫・刊)
音楽:神尾憲一
主題歌:Groove Crystal「あなたの中の情熱が見たい」(avex trax)
撮影:遠藤政史
照明:大腸智史
VE:角本輝夫
美術:広田徳弘
脚本:最合のぼる
監督:雑費俊郎
製作:(株)ギャガ・コミニュニケーションズ、東映ビデオ(株)
制作協力:(株)ソーラーカンパニー
配給:GAGA(株)ギャガ・コミニュニケーションズ
配給協力・宣伝:リベロ
(C)GAGA Communications,Inc/東映ビデオ株式会社
キャスト
光瀬敦子:黒坂真美
高橋喬二:山村アキラ
堀内貴志:佐伯俊
安田朋美:佐井仁美
小坂展高:玉木宏
南波留子:渡瀬美遊
女:東城えみ
リョウ:小柴亮介
辰野泰造:下條アトム
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