原題:Get Carter

食らいつき、追いつめる。シルベスター・スタローン、カムバック!! その心に刺青(タトゥー)あり。

2000年10月6日全米公開

2000年/アメリカ映画/スコープサイズ/ドルビーSRD,SDDS /上映時間:1時間43分/字幕:岡田壮平 提供日本ヘラルド映画、ポニーキャニオン、丸紅 配給日本ヘラルド映画

2001年6月18日DVDレンタル開始/7月18日DVD発売 2001年6月20日ビデオ発売&レンタル開始 2001年1月13日より正月第2弾全国東宝洋画系ロードショー

公開初日 2001/01/13

公開終了日 2001/02/09

配給会社名 0058

公開日メモ そのあまりにも過激なバイオレンス・シーンの連続と独特のハードボイルド・タッチの映像センスで、今でもカルト的人気を保っている71年のクライム・アクションの傑作「狙撃者(GET CARTER)」。

解説


そのあまりにも過激なバイオレンス・シーンの連続と独特のハードボイルド・タッチの映像センスで、今でもカルト的人気を保っている’71年のクライム・アクションの傑作「狙撃者(GET CARTER)」。
「ロッキー」シリーズ、「ランボー」シリーズ「クリフハンガー」など20世紀の映画界アクション・シーンを支えてきたシルベスター・スタローンが、この名作をさらにクールに、ハードに、サスペンスフルに、そして豪華な顔ぶれの共演を得て挑んだのが、ニュー・ハードボイルド・アクション「追撃者」である。
今回、スタローンは、これまでのキャリアになかった新たなキャラクターを体当たりで演じ切り、まさに俳優としての新境地を切り開いている。
それは、自らが語っているように、アクション・ヒーローとして映画史に大きな軌跡を残してきた彼が、まさに「ロッキー」の時の俳優としての初心に立ち戻り、新鮮なチャレンジ精神、役柄への深いこだわり、そして大きな情熱で望んだ作品だからである。そこには、ただ単に肉体を駆使した、生身のアクションの迫力があるだけでなく、兄弟の復讐を通じて、優しさ、償い、正義など、心の通った人間性が見事に彼の全身から溢れ出て、見るものに大きな驚きと感動を与えてくれるのである。
きらびやかなショービジネスの影で犯罪うずまくラス・ベガス。その裏社会で、悪党から借金を回収する闇組織の取立屋として君臨するジャック・カーター。
ある時、シアトルに住む弟が死んだことを知り、葬儀に出席するためにべガスを発ちシアトルヘと急行する。しかし弟は組織の陰謀によって殺害されたことがわかり、さらに弟の娘も組織の悪に巻き込まれていたことを知る。
復讐を誓うカーターは、シアトルの闇組織の関係者を一人、また一人と追いつめていく。それは、彼にとって、過去への償いと新しい人生への旅立ちを意味していたのだった。
シルベスター・スタローンほか、「追撃者」には豪華スタッフ・キャストが集結した。オリジナルの「狙撃者」で主演を演じ、今回は脇にまわった「サイダーハウス・ルール」でアカデミー賞を受賞したマイケル・ケインを始め、「スリーピー・ホロウ」のミランダ・リチャードソン、人気急上昇中の若手女優「シーズ・オール・ザット」のレイテェル・リー・クック、さらに個性派ミッキー・ロークや「アイズワイドシャット」のアラン・カミングなどがスタローンの魅力を際立たせている。
そして、脚本には「アメリカン・ヒストリーX」のデヴィッド・マッケンナ、撮影には「シンドラーのリスト」で、ポーランド撮影を担当したマウロ・フィオレ、監督には「死にたいほどの夜」のスティーンブン・ケイが顔を揃え、犯罪の匂い漂うクールで、スタイリッシュなハードボイルドの映像世界を、見事な才能のコラボレーションで作り上げている。

ストーリー



ラス・ベガスのヤクザの下で金の取立てをしているジャック・カーター(シルベスター・スタローン)は、何年も前に決別した弟のリチーが飲酒運転で事故死したと知ってショックを受ける。
堅気の弟とは衝突してばかりだったが、それでも肉親には変わりない。それに故郷を捨て、今まで彼を顧みなかった自分には借りがあると考えた彼はいてもたってもいられず、仕事を放り出してベガスを飛び出した。
彼には確信めいた思いがあったのだ。弟を殺った奴がいる……。
葬儀に現れたジャックに、リチーの妻グロリア(ミランダ・リチャードソン)は冷やかな眼差しを浴びせる。彼女から見ればジャックはトラブルのもと、そして何年も音沙汰のなかった薄情者である。グロリアはリチーの事故について聞き回る彼をなじるが、娘のドリーン(レイチェル・リー・クック)は、父は酒を飲んだ時は決して運転しない人だったと明かす。
ラス・ベガスからはひっきりなしに電話がかかってくる。ボスの愛人と関係を持ったことが露見しつつあるらしい。だが今のジャックには弟の死の真相の方が大切だった。
ジャックは、リチーとバーを共同経営していた英国人ブランビー(マイケル・ケイン)から店の監視カメラのテープを借りる。
また、リチーがジェラルディン(ローナ・ミトラ)という女と浮気していたことを知る。
彼女の愛人は、ジャックのかつての仕事仲間で今はネット上のポルノ・ビジネスでひと儲けしているサイラス(ミッキー・ローク)だった。ジャックはサイラスと組んでいるエリート・プログラマー、キニア(アラン・カミング)に目をつける。かねてからサイラスのヤバいビジネスとは関わりたくないと考えていた彼は、ジャックが現れたことに動揺を隠せない。
ジェラルディンを問い詰めたジャックは意外な話にショックを受ける。弟は家族を捨てて町を出るつもりで彼女を誘い、断わられて荒れていたというのだ。ジャックの知る清廉潔白な弟からは想像もつかないことだった。
その夜ジャックは、ブランビーの弟から町を出るよう脅される。どうやら彼の存在が邪魔になってきた奴がいるらしい。
彼はブランビーのもとへ乗り込んだ。銃を突き付けられたブランビーは、サイラスに言われてやったことだとあっさり白状する。
やはりサイラスが弟の死に関わっていたのか?だがサイラスは否定する。お前がいない間にリチーは人が変わった、そして飲んだくれて死んだのだ、と。
やりきれない思いでホテルに戻ったジャックを待っていたのは、意外にもドリーンだった。悪戯っぼい眼差しで叔父の過去や現在のことについて卒直な質問を繰り出す彼女と過ごすうち、ジャックは初めて血のつながった者と居ることの安らぎを覚えるのだった。その後、彼女を自宅へ送り届けたジャックは何者かの待ち伏せに遭う。
今やグロリアやドリーンの身辺にまで危険が及んでいた。ジャックは監視カメラのテープから、弟がジェラルディンから一枚のディスクを受け取っていたことを突き止める。ディスクは彼の予想通り、兄弟の秘密の堤所に隠してあった。が、そこに収められていた映像の方は予想もしない代物だった。泥酔したドリーンがボーイフレンドと信じていたエディー(ジョニー・ストロング)にレイプされる衝撃的な場面だったのだ。
リチーはこのディスクを明るみ出そうとして殺されたに違いない。ドリーンのもとへ駆けつけるジャック。彼の腕に包まれ、少女は初めて心の重荷から解放されたように泣きじゃくる。
ジェラルディンから助けを求める電話がかかってくる。ディスクをリチーに渡したのが彼女だということがサイラスにばれたのだ。
だがジャックが駆け突けた時は既に遅く、彼女は帰らぬ人となっていた。怒りに燃えるジャックはエディーを血祭りにあげ、ベガスからの追っ手を蹴散らし、サイラスとの対決に向かう。
長い復讐の夜の果てに、ジャックがたどりついた真実とは?

スタッフ

監督:スティーブン・ケイ
プロデューサー:マーク・カントン:エリー・サマハ:ニール・カントン
製作総指揮:アンドリュー・スティーブンス
:ドン・カーモディ
:ヒル・ガーバー
:アショク・アムリットラジ
:スティーブ・ビン
:アーサー・シルバー
脚本:デヒッド・マッケンナ
撮影監督:マウロ・フィオレ
美術:チャールズJ・H・ウッド
衣装:ジュリー・ウェイス
編集:ジェリー・グリーンバーグ
音楽:タイラー・ベイツ

キャスト

シルベスター・スタローン:ジャック・カー夕ー
ミランダ・リチャードソン:グロリア・カーター
レイチェル・リー・クック:ドリーン・カーター
ミッキー・ローク:サイラス・ベイス
マイケル・ケイン:クリフ・ブランビー
アラン・カミング:ジェレミー・キニア
ローナ・ミトラ:ジェラルディングレチェン・モル:オードリー

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