原題:satorare

天才の裸のココロの物語

2001年/日本映画/カラー/ビスタビジョン/ドルビーデジタル/上映時間:130分/ 製作:「サトラレ対策委員会/日本テレビ/R0BOT/スタジオカジノ/東宝/博報堂 特別協賛:TRIBUTE link. 制作:ROBOT/配給:東宝

2001年10月24日DVD発売 2001年9月14日ビデオ・レンタル開始 2001年3月17日よりニュー東宝シネマほか東宝洋画系にて公開

公開初日舞台挨拶の模様::http://cinema.fan.to/topics/topics.php?number=90&tosi=2001&tuki=03

公開初日 2001/03/17

公開終了日 2001/04/20

配給会社名 0001

公開日メモ 乖離性意志伝播過剰障害(かいりせいいしでんぱかじょうしょうがい)。先天的に思ったことが、口に出さなくても周囲に筒抜けになってしまう1000万人に1人の確率で存在する人間の総称。そして彼らは例外なくIQ180以上の天才である。 民話に出てくる、人の心を読む妖怪"サトリ"になぞらえてこの呼び名がついた。

解説


『サトラレ[sato;ra-re]』
乖離性意志伝播過剰障害(かいりせいいしでんぱかじょうしょうがい)。先天的に思ったことが、口に出さなくても周囲に筒抜けになってしまう1000万人に1人の確率で存在する人間の総称。そして彼らは例外なくIQ180以上の天才である。
民話に出てくる、人の心を読む妖怪”サトリ”になぞらえてこの呼び名がついた。

「サトラレ」と呼ばれる人たちがいます。
自分が考えていることもが、周囲の人たちに筒抜けになってしまう良いコトも、悪いコトも、くだらないコトも、Hなコトも、言っちゃいけないコトも、みんな。誰にだって、人に知られたくない「想い」とか「感情」があります。そんな一切が、みんなに知られてしまう。しかも、彼らは、一様にして、人並みはずれた知能を持っていました。自分の気持ちが周囲に筒抜けてしまう悲しき天才たち。それが「サトラレ」なのです。
「サトラレ」たちは自分が「サトラレ」であることを知りません。自分の気持ぢが筒抜けなんて、そんな状況に耐えられる人間はいません。でも、彼らの知能は、国家的な財産なのです。だから、政府は、彼ら自身には「サトラレ」であることを知らせず、彼らの生活を保護管理することにしました。法律(「サトラレ保護法」)と組織(「特能保全委員会」)を整備し、社会全体が、「サトラレ」たちに「サトラレ」であることを悟られないように嘘をつくことになったのです。

この映画は、そんな「サトラレ」の一人、”症例7号”と呼ばれる天才外科医をめぐる物語です。隠しようもなく自分の気持ちが漏れ伝わってしまう一人の「サトラレ」と、彼の気持ちを知りながら気付かない「フリ」をし続け、彼を「特別な存在」として「見えない檻に閉じこめ」ようとする周囲の人々。しかし、その歪な交流が、やがてある「変化」を産み出すことに……
通常のコミュニケーションが不可能な状況下での交流。それは不自由なことである。が、それ故に見えてくる真実。巷には受容しきれないほどの過剰な「情報」が溢れる一方で、仲間との連帯が損なわれることを怖れるあまり必要以上に他者との接点を維持しようとする。そんな「コミュニケーションの時代」と呼ばれる現代を生きる人々にこそ、是非見ていただきたい。それがこの映画『サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS』なのです。

ストーリー


自分の心が、喋らずとも周りの人々に”悟られ”てしまうという、不意議な能力を持つ『サトラレ』。1000万人の1人の確率で存在する彼らは、同時に例外なく想像を超える天才的な知能も有し、日本の枠を越え人類にとって多大な貢献をもたらしていた。しかし彼らは自分たちがそんな『サトラレ』だとは知らない。自分の本心が話してもいないのに相手にすべて伝わっている事を知れば、彼らは間違いなく精神的に耐えられなくなる。
過去の哀しい事実のもとに、彼らの能力を最大限に生かすべく、政府は特能保全委員会を設置。『サトラレ』達が、自分が『サトラレ』である事を自覚せぬよう、国を
挙げて徹底的に保護していた。日本で7番自に確認された『サトラレ』である新米外科医、里見健一(安藤政信)のもとに、特能保全委員会から小松洋子(鈴木京香)が派遣されたところから物語は始まる。健一の能力を活かすべく、新薬研究の国家プ□ジェクトスタッフヘの道に導く事が、洋子に課せられた使命だった。防衛医大出の精神科医である洋子にとって、『サトラレ』は研究対象としても最高の存在でもあった。口から出る言葉だけではなく、心の中の本音まで判ってしまう不思議なコミュにケーション。身分を隠して健一に接触した洋子は、想像を超える初めての体験に戸惑いつつも、健一の祖母、キヨ(八千草薫)や先輩医師、東(寺尾聰)、健一の片思いの相手、めぐみ(内山理名)等、健一の周囲の人々が健一に『サトラレ』と気付かせない為に大騒動になる様子や健一の人間としての純粋な姿と触れあう事で、自分たちが失いかけている一番大切な事に気付き始める。しかし、思わぬ出来事をきっかけに、物語は感動のクライマックスに向けて急展開を始める・・・

スタッフ

監督:本広克行
原作:佐藤マコト(「サトラレ」講談社「モーニング新マグナム増刊」漣載中)
脚本:戸田山雅司
音楽:渡辺俊幸
主題歌:「LOST CHILD」
    藤原ヒロシ+大沢伸一feat.クリスタル・ケイ
    (ソニー・ミュージックエンタテインメント)
製作総指揮:萩原敏雄
製作:横山茂幹/阿部秀司/鈴木敏夫/高井英幸/小野清司
企画:戸谷仁
プロデューサー:奥田誠治/井上健/堀部徹/安藤親広
撮影:藤石修
照明:水野研一
録音:芦原邦雄
美術:部谷京子
装飾:赤塚佳仁
編集:田口拓也
ラインプロデューサー:竹内勝一/羽田文彦
監督捕:羽住英一郎
制作担当:鈴木嘉弘
キャスティング:守屋圭一郎

製作:「サトラレ対策委員会/日本テレビ/R0BOT/スタジオカジノ/東宝/博報堂
特別協賛:TRIBUTE link.

キャスト

里見健一:安藤政信
小松洋子:鈴木京香
川上めぐみ:内山理名
白木重文:松重豊
国光博一:小野武彦
東隆之:寺尾聰
里見キヨ:八千草薫
岡持勝則:小木茂光
吉付伸江:深浦加奈子
本間秀幸:半海一晃
青木順也:田中要次
遠藤常友:川端竜太
田崎修:高松英郎
近衛栄介:藤木悠
安場史郎:武野功雄

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す