原題:Er ist wieder da / Look Who's Back

2015年10月8日ドイツ公開

2015年/ドイツ/カラー/116分 配給:ギャガ

2016年12月23日よりDVDリリース 2016年6月17日、TOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー

(C)2015 Mythos Film Produktions GmbH & Co. KG Constantin Film Pro duktion GmbH Claussen & Wobke & Putz Filmproduktion GmbH

公開初日 2016/06/17

配給会社名 0025

解説


現代にタイムスリップしたヒトラーがモノマネ芸人として大ブレイク!
世界を騒然とさせた<超問題>ベストセラー小説、
恐れを知らぬ映画化!

歴史上〈絶対悪〉であるヒトラーが現代に甦り、モノマネ芸人と誤解されて引っ張り出されたテレビの世界で大スターになるという大胆不敵な小説が2012年にドイツで発売。絶賛と非難の爆風をくぐり抜け、国内で200万部を売り上げ、世界41カ国で翻訳、権威あるタイムズのベストセラーリストでも堂々NO.1に輝いた。日本でも2014年に出版され、洋書としては異例のスマッシュヒットを記録。そんな<超問題>小説が、まさかの映画化!ドイツではディズニーの大ヒットアニメ『インサイド・ヘッド』を抑えて第1位を獲得した。
何よりも観客の度肝を抜いたのは、フィクションにドキュメンタリーシーンを融合させたセンセーショナルな展開だ。ヒトラーに扮した主演俳優が、事情を知らない街角を行く普通の人々の中に飛び込んだり、実在の政治家や有名人、果てはネオナチと顔を合わせたりしているのだ。さらに、原作とは違う予測不能な結末に場内は騒然、一大ブームを生み出したのだ。
今だから描ける今世紀きっての話題作が、遂に世界へ解き放たれる──!

総統が再び大衆の心をガッツリつかんだから、さあ大変! 
ギャップに笑い、まっすぐな情熱に惹かれ、正気と狂気の一線を見失う—。

1945年、ヒトラー死亡──のはずが、なぜか目覚めたヒトラーが起き上がると、そこは2014年のベルリンだった!街を歩き回ると、道行く人々はヒトラーのコスプレをしたモノマネ芸人だと思って笑っている。リストラされたTVディレクターのザヴァツキは、カメラに偶然映り込んだヒトラーを見て、彼を売り込んで自らも復帰しようと思いつく。バラエティ番組でドイツ政府に対して痛烈な“ツッコミ”を披露したヒトラーに視聴者は大喝采、程なくしてモノマネ芸人として大ブレイク、熱狂的な支持を得て大スターとなる──69年前のあの時と全く同じように──。
ヒトラーを演じるという重圧を背負ったのは、舞台俳優のオリヴァー・マスッチ。リアリティを追求するために、“ほとんど無名なのに名優”という超難題な条件のもと、製作陣が遂に見つけた逸材だ。当時のヒトラーが政権を奪取したのは、人間的な魅力があったからこそだという、歴史が目を背けてきた真実に果敢に挑戦した。同時に、大切なものが大きく欠落しているアンビバレンツなヒトラー像を、振り切った演技で体現した。
一人だけヒトラーの恐ろしさに気付いていくザヴァツキには、『ヒトラー 〜最期の12日間〜』のファビアン・ブッシュ。TV局の局長には、『ローゼンシュトラッセ』でヴェネチア国際映画祭女優賞に輝いた、ドイツを代表する演技派女優の一人、カッチャ・リーマン。
過激な右翼活動を描いた『Kriegerin』の監督と脚本を務め、ドイツ映画賞作品賞、脚本賞、主演女優賞の3部門に導いたデヴィッド・ヴェンドが、本作でも監督と脚本を手掛けた。
第二次世界大戦から69年が経ち、全てが変わった現代社会で、あの頃と変わらぬ思想とともに生きる男が繰り出すギャップに笑い、かつて熱狂的に支持されたままの、誰よりも愛国心に富んだまっすぐな情熱に惹かれ、正気と狂気の一線を見失っていく現代の人々の危うさ—。そう、きっとスクリーンの前で笑っているあなたも。
モラルと背徳の狭間ギリギリの危険なコメディ、あなたの<足元>がグラつく。

ストーリー






ヒトラーの姿をした男が突如街に現れたら?「不謹慎なコスプレ男?」顔が似ていれば、「モノマネ芸人?」。リストラされたテレビマンに発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は、長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し、視聴者のドギモを抜く。自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、過激な毒演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、大衆の心を掴み始める。しかし、皆気づいていなかった。彼がタイムスリップしてきた〈ホンモノ〉で、70年前と全く変わっていないことを。そして、天才扇動者(ルビ:アジテーター)である彼にとって、現代のネット社会は願ってもない環境であることを—。

スタッフ

監督:デヴィッド・ヴェンド
脚本:デヴィッド・ヴェンド&ミッツィ・マイヤー
原作:ティムール・ヴェルメシュ
製作:クリストフ・ムーラー&ラース・ディートリヒ
製作総指揮:オリヴァー・ベルビン&マーティン・モスコウィック
製作補:セルゲイ・ルービンシュタイン
撮影監督:ハンノ・レンツ
キャスティング:ウルリケ・ ムーラー
ラインプロデューサー:クラウス・スピンラー
セットデザイナー:ジェニー・ルースラー
衣装:エルケ・フォン・ジヴァース
ヘアメイク:ジャネット・ ラツェルスベルガー&グレゴール・エクスタイン
編集:アンドレアス・ヴォドラシュケ
音楽:エニス・ロトホフ

キャスト

オリバー・マスッチ
フランツィシカ・ウルフ
カーチャ・リーマン
ファビアン・ブッシュ

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