原題:Hakodate Coffee

函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞 2013年度函館市長賞受賞作

2016年/日本/カラー/DCP/90分 製作:太秦 ソウルエイジ 配給・宣伝:太秦

2016年9月24日、渋谷ユーロスペースほか全国順次ロードショー

© HAKODATEproject2016

公開初日 2016/09/24

配給会社名 0864

解説


函館港イルミナシオン映画祭から新たな物語がはじまる — 。

函館港イルミナシオン映画祭は“映画を創る映画祭”として、映画に愛される街・函館で1995年より始まりました。翌年1996年にはシナリオ大賞がはじまり、これまでに長編・短編あわせ10本のシナリオが映画化・映像化されてきました。20周年を迎えた2015年、ついに“映画を創る映画祭”が主体となり、函館の街を舞台にしたオリジナルシナリオからの映画創りを目指す<シナリオ大賞映画化プロジェクト>がスタートしました。

第1弾となるのは2013年度函館市長賞を射止めた、いとう菜のは作「函館珈琲」。オープンセットのような街・函館を舞台に、函館の街の中に佇む古い西洋風アパート翡翠館に集う若者たちの出会いと葛藤を見事に描いています。監督は、秀作『ソウルフラワートレイン』の新鋭西尾孔志。撮影は『天国の本屋〜恋火』『乱反射』『スノーフレーク』など函館の街を知り尽くしている上野彰吾。美術には『オー・ド・ヴィ』のベテラン小澤秀高、そして照明には『恋人たち』の赤津淳一。その他にも函館港イルミナシオン映画祭と縁の深い、そして函館に魅了された強力な布陣が集結しました。

出演者は、主演の小説家・桧山英二役に黄川田将也。函館の翡翠館に集まる若者たちには、装飾ガラスの職人を目指す堀池一子役に片岡礼子、テディベア作家の相澤幸太郎役にはドイツ育ちで新人の中島トニー、ピンホール写真家のヒロイン藤村佐和役には元wyolicaのヴォーカルAzumiが映画初出演し主題歌を担当、カフェのマスターには映画祭のディレクターでミュージシャンのあがた森魚。そしてミステリアスな翡翠館の主人にはベテランの夏樹陽子が務めます。

ストーリー









珈琲の香りに誘われて、函館に短い夏がやって来る。
函館の街にひっそりと佇む古い西洋風アパート翡翠館。オーナーの荻原時子は翡翠館を仕事場兼居住スペースとして貸し出し、若い才能を後押ししている。装飾ガラスの職人を目指す堀池一子、テディベアアーティストの相澤幸太郎、ピンホールカメラ専門の写真家藤村佐和。それぞれが自分の居場所を探し求めながら、明日への不安の中で生きていた。
夏のある日、入居予定だった家具職人藪下の代わりに桧山英二が突然やってくる。古本屋を始めると言いながら彼には隠していることがあった。それは若き日に自身が描いた小説「不完全な月」以降、思うような作品が書けず苦悩する小説家としての姿だった。我が子と二度と会えない一子、故郷を遠く離れた相澤、対人恐怖症の佐和。心に小さな棘が刺さったままの住人たち。桧山は、住人たちとのふれあいの中で徐々に自分を見失っていく。何も生み出さない自分への怒りと焦り。桧山は止まったままの時間を動かすように、蔵の中に眠っていたオートバイの修理をはじめる・・・。

スタッフ

監督:西尾孔志
原作:いとう菜のは

キャスト

黄川田将也
片岡礼子
Azumi
中島トニー
あがた森魚
夏樹陽子

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